会期：7月11～13日
会場：東京ビッグサイト

　文具や紙製品の総合展示会「ISOT国際文具・紙製品・事務機器展」が11日より東京ビッグサイトで開幕した。入場料は2,000円だが、ホームページで無料招待券の登録をし、プリントアウトしたチケットを利用することで無料で入場できる。PC関連の製品の展示はほとんど無いが、いくつか注目される製品が展示されていたのでその模様をレポートする。

Bluetooth搭載uniデジタルペン

　三菱鉛筆はBluetooth搭載のボールペンを参考出展している。価格や発売時期は未定。

　「Bluetooth搭載uniデジタルペン」は、三菱鉛筆とスウェーデンのAnoteとの協力によって実現したBluetoothボールペン。通常のボールペンとしても利用できるほか、専用の用紙を利用することで、PCにBluetoothで筆跡データを転送し、Wordなどのアプリケーションに文字データを転送できる。

　Anoteの技術を利用した専用用紙は、ドットの組み合わせのパターンが記されている。そのパターンが2mm四方ごとに異なっており、ペンに内蔵した赤外線カメラでそのパターンを識別することで座標を算出する仕組みとなっている。ペンには普通のインクのほか、筆圧センサーを搭載する。PCへの転送は、文字を書き終えた後、専用紙下のアプリケーションと転送の項目をチェックすると自動的に選択したアプリケーションにデータが書き込まれる。1度にA4用紙で最大50ページぐらいのデータが一時保存できるという。電池は充電式で、1回の充電で約1日使うことができる。

Bluetoothボールペンによる文字入力
「Blue」と文字を書く	右下のチェックボックスでWord、Sendにチェックすると	PCのWordが立ち上がり文字が入力される

赤外線カメラを内蔵しているため、カメラ部を下にして入力しないと正しく認識されない	動作原理を解説するパネル

□三菱鉛筆のホームページ
http://www.mpuni.co.jp/
□アノトのホームページ
http://www.anoto.co.jp/
□関連記事
【2001年5月23日】パイロット、Bluetoothボールペンを展示 (ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/event/0,,4558,00.html

SC-370pc

　また、ブラザー工業のブースでは、USB接続のスタンプ作成機「P-Touch(ピータッチ) スタンプクリエーター SC-370pc」を出品している。8月21日より発売され、価格は29,800円。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。Mac OS 8.6～9、Mac OS X 10.1以降。

　PC上で印面デザインを編集し、オリジナルのスタンプを作成できる。PCとの接続はUSB。インクを内蔵した印面パッドの表面をサーマルヘッドで熱溶融する印面作成方式を採用し、作成したスタンプは約2,000回の捺印が可能。解像度は360dpiで印刷速度は約2mm/Sec。本体サイズは116×234×92mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.8kg。

　スタンプはSIZE10(30×9mm)、SIZE20(50×6mm )、SIZE30(70×9mm)、SIZE40(50×18mm)、SIZE50(70×27mm)の5サイズが利用可能で、それぞれに黒/赤/青のインクが用意される。価格は1,000～1,800円。

付属のスタンプ作成ソフト「P-touch Editor 3.1」でスタンプデザインが可能	スタンプ部	5種類のカートリッジが用意される

ブラザーブースではUSBラベルプリンタのデモを行なっている	KING JIMのブースでもUSB対応のテプラを大々的にデモしている

□ブラザーのホームページ
http://www.brother.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.brother.co.jp/jp/news/frameset/sc370pc.html

□ISOT国際文具・紙製品・事務機器展のホームページ
http://web.reedexpo.co.jp/isot/

(2002年7月11日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]