The Microsoft Conference + Expo 2002/Spring開幕
~ドコモのPocket PC 2002機などが参考展示される

5月13日~14日

会場:東京国際フォーラム

入場料:無料(要登録)



 マイクロソフト株式会社のビジネス・エンタープライズユーザー向けのカンファレンス「The Microsoft Conference 2002/Spring」と展示会「The Microsoft Expo 2002/Spring」が13日、東京国際フォーラムで開幕した。会期は14日まで。入場は無料。カンファレンスに参加するには事前登録が必要だが、申し込みは終了している。展示会は当日に会場で登録すれば入場可能。

 なお、The Microsoft Conferenceは引き続き大阪、仙台、名古屋、広島、札幌、福岡で順次開催される。日程と参加申し込みはThe Microsoft Conferenceのページを参照のこと。

●「.NETはすでに現実のものになっている」

基調講演の阿多社長

 13日10時からはマイクロソフトの阿多親市 代表取締役社長が「.NETで進化するエンタープライズシステム」と題した基調講演を行なった。

 この中で阿多社長はエンタープライズ市場における.NETのコンセプトを、「“繋がる”エンタープライズシステム」として説明した。XMLとWebサービスをベースとしたシステムにより、サーバーから携帯端末までのあらゆるデバイス、あるいは、さまざまな種類のアプリケーションやシステムを、企業の壁を超えて接続することで、ビジネスの効率を向上させようという内容はすでによく知られているものだ。

 さらに今回は、最近のマイクロソフトの最重要課題である「信頼できるコンピューティング(Trustworthy Computing)」を加え、アベイラビリティ、セキュリティ、プライバシーにおいて信頼性向上につとめる姿勢を強調した。

 また、コンパックコンピュータ株式会社は同社で使用している.NET評価システムをステージ上に持ち込み、.NETソリューション企画推進部の坂口英弘部長が、.NETシステムが稼動する様子やパフォーマンスをデモするなど、今あるソリューションを組み合わせて実現できる.NETシステムを具体的に見せた。

最近の重要課題「信頼できるコンピューティング」について触れられた コンパックコンピュータの.NET評価システムと同社の坂口部長 .NET評価システムの構成。右側がストレージやデータベースサーバー、左側がクライアント、中央部はサーバーとクライアントの接点となるWebサービスサーバー部
Visual Studio .NETでモバイルデバイス向けのWebコンテンツを作成するデモ。PDA向けと同時に携帯電話向けのコンテンツを自動的に作成することができる 既存の.NETの構成要素。開発環境、クライアント、サーバー、サービスなどの製品が揃っている .NET製品の今後。携帯端末向け開発環境などが予定されている

●ドコモのPocket PC端末やAcerのタブレットPCを展示

 東京会場でのみ同時開催される展示会「The Microsoft Expo 2002/Spring」では、マイクロソフトとパートナー各社が.NET関連ソリューションを多数展示した。当然ながら展示されたのは業務用ソリューションばかりだが、NTTドコモ製のPocket PC 2002や、Acer製のタブレットPCなど、個人ユーザーに関係する製品も僅かに展示されていた。後者は。4月に開催された「EDEX2002 電子ディスプレイ展」のワコムブースで展示されていたPCと同じものと思われる。また、IntelがItanium 2を出展している。


NTTドコモが参考出品したPocket PC 2002搭載PDA。ケース内に展示されていただけで、動作するかどうかも不明。名称、スペック、発売予定などの詳細も不明。外観からは他社のPocket PC 2002機とほぼ同様のハードウェア構成が見て取れる。NTTドコモ製であるということと、クレードルや側面のトリムの光沢が独特な雰囲気を醸し出している 東芝から5月下旬発売予定のXScale搭載Pocket PC 2002機「GENIO e550G」。ケース内の展示だが、狭額縁&4インチ液晶ディスプレイの大きさを実感できる 富士通が開発中のXScale搭載Pocket PC 2002機「Pocket LOOX」は、手にとってXScaleのパフォーマンスを体感できる。第2四半期に発売予定
ケース内に参考展示されていたAcerのタブレットPC タブレットPCに貼られたインストラクションによると、キーボードが裏側に折りたたまれている様子 Pocket PC 2002のコーナーには、コンパックとの合併により消えることになったhp jornada 568が展示されていた
インテルはItanium 2(McKinley)を展示 Exchange Server用のウィルス対策ソリューションが多数展示された。シマンテックはNimda/Code Redタイプウィルス用のソリューションパッケージを紹介

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□The Microsoft Conferenceのページ
http://www.msconf.net/

(2002年5月13日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]

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