オリンパス、USB接続のデジタル顕微鏡「MIC-D」

MIC-Dと専用ソフト
(ノートPCは別売り)

6月3日発売

標準価格:99,800円

連絡先:オリンパスプロマーケティング株式会社
     ライフサイエンス事業企画室営業企画グループ
     Tel.03-3251-8981



 オリンパス光学工業株式会社は、USB接続のデジタル顕微鏡「MIC-D(ミック・ディー)」を6月3日より発売する。価格は99,800円。学校などのほか、個人向けにもインターネットで販売する予定。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。Macintosh、Linux等への対応は当面予定されていない。

 1/3型31万画素CMOSを搭載。試料の下にCMOSを、上に照明(白色LED)を配置する倒立型顕微鏡。接眼レンズは無く、USBで接続したPCのディスプレイ上で標本を観察する。

 13倍(7.7×5.7mm~0.6×0.4mm)のズームを備え、試料を置くステージから5mm上までフォーカス可能。出力解像度は640×480ピクセル(VGA)で、あえて低解像度にすることで、加工などの軽快さを求めたとしている。バスパワードで動作する。

 照明ヘッドと、ヘッドが取り付けられたアームは可動で、試料の真上から照明する「透過照明」のほか、斜め上からの「透過偏射照明」、斜め下からの「落射照明」が可能。透過偏射照明では指紋など、透明で真上からの照明では見えにくい試料を、落射照明では不透明な試料を観察できる。また、ステージは5mmの範囲で水平に可動する「グライディングステージ」を採用、試料の観察したい部位を探し出しやすくしている。

斜め上から照明する「透過偏射照明」。角度を自由に変えられる。ステージ横のダイヤルはピント調整 斜め下から照明する「落射照明」。ステージ下の穴から照明する 青い部分を回転させてズーム倍率を変更する。倍率の数字は14インチ液晶で1,024×768ピクセル表示した際のもの。他のディスプレイ、解像度のときは、ヘルプを参照して変換する。台座向こう側の黒いダイヤルで照明の明るさを調節する

 専用ソフトが付属し、試料画像の観察、記録、閲覧、管理、加工、印刷が可能。画像の記録形式はJPEG、BMP、TIFF。AVIとMPEG-1形式の動画撮影、1秒~1時間間隔での簡欠撮影にも対応する。画像の加工はズーム、トリミング、色調変換などのフォトレタッチのほか、テキスト貼り付けやスケール情報、撮影情報の表示が可能となっている。

専用ソフト。これは観察画面。記録した画像をサムネール表示することもできる 1,000円札のマイクロ印刷を観察しているところ

 本体サイズは150×147×280mm(幅×奥行き×高さ、照明アームを通常位置にした場合)。重量は1.6kg。

 なお、MIC-Dは、'58年から現在までモデルチェンジされること無く販売されているオリンパスの教育用顕微鏡「MIC」のデジタルモデルとして位置付けられている。

□オリンパス光学工業のホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□製品情報
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Microscope/Micd/index.html
□MIC-Dのホームページ
http://www.olympus-pm.co.jp/bio/mic-d/
□関連記事
【2000年3月13日】インテル、USB接続のデジタル顕微鏡を国内でも発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000313/intel.htm

(2002年5月9日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]

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