大須電気街の万松寺で5月にパソコン供養を実施
名古屋・大須電気街に位置する宗教法人 万松寺(ばんしょうじ)は、不要となったパソコンおよび周辺機器を供養する「パソコン供養」を、5月12日に、万松寺本堂で実施する。一般供養料は1,000円。送料などは自己負担となる。 万松寺の伊藤元裕副住職は、「家庭で不要になったパソコンおよび周辺機器を、単に処分するのではなく、針供養、人形供養と同様に愛着のあるものとして厳粛に供養したいと考えている。世の中に精神的帰与ができればユーザーにもよい啓蒙になるはず」とコメントする。 また、「大須電気街における買い換え需要のための販促活動として、また、リサイクルの促進という側面でも効果を発揮するものと考えている」としている。 ユーザーから供出されたパソコンは、パソコン供養を行なったあと、提携する企業でリサイクルおよび廃棄処理を行なう。金やパラジウムなどの再生利用が可能なものに関しては、取り出して再生する仕組みをとる。また、一部製品に関しては、中古パソコンとして再生し、業者を通じて販売することも予定している。また、パソコン供養は、今後も年数回開催する予定。 万松寺は、大須地域の活性化についても積極的に乗り出しており、万松寺自身が大規模駐車場を建設、大須を訪れる人たちの利便性を高めたり、Windowsの深夜カウントダウン販売の際には、ここを開放して、ユーザーが集まりやすいようにするなど、大須電気街とは密接な関係を持っている。 また、今年11月には、新たな商業ビル「万松寺ビル」をオープンする予定であり、「テナントには最低でも午後10時まで、できれば深夜0時まで店を開けてほしいと要望している」(伊藤副住職)として、深夜まで人が絶えない街づくりにも乗り出す考え。さらに、来年11月に竣工する別のビルでは中華街構想が浮上しており、門前町、パソコン(電気街)、古着に続く、新たな名所スポットを作り上げる考えだ。 □万松寺のホームページ (2002年4月22日) [Reported by 大河原克行] | I |
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