大須AIC会の新年度幹部一同。右から2番目が、月城朗新会長

4月16日 開催

　名古屋・大須地区のパソコンショップなどで構成される大須AIC会は16日、名古屋市内のホテルで、平成14年度総会を開催、新会長の選出および新年度の事業計画などを発表した。

　新会長には、グッドウィルの月城朗社長が、副会長には九十九電機の佐原勝栄氏がそれぞれ就任した。

　月城新会長は、「大須電気街は変わらなくてはいけない時期にきている。これまでのAICのやり方では大須の活性化にはつながらない」として、「知恵を使った新たな取り組みを行い、大須を元気な街、先端的な街にしたい」と抱負を述べた。

　5月中旬には、大須電気街とは100メートル道路(若宮大通り)を挟んだ反対側に、ヤマダ電機が出店する予定であることを視野に入れて、「大須電気街を、より専門性があり、クオリティの高いサービスを提供できる街に脱皮させたい」と、大須電気街ならではの特徴を前面に打ち出す姿勢を明らかにした。

　これまで、販売店ごとに行っていた社員教育についても、「大須電気街全体のスキルを引き上げるという意味では、大須AIC会が共同で会員会社の社員教育を行うということも可能性としてはあり得る」と、企業を越えた連携などを検討していく姿勢も示した。

　一方、平成14年度の具体的な事業計画として、5月17～19日には、大須AIC店加盟店による「大須PCファイヤーセール」を実施、5月中旬には、無線LANのホットスポットである「大須エアースポット」を電気街内に開設予定。さらに、11月中旬には、万松寺の新ビル竣工にあわせて、「大須新名所誕生セール」を予定している。また4月下旬には、大須AIC会のホームページのリニューアルも予定している。

　「いまは、パソコンショップにとって厳しい環境にある。小売業は、変化対応業だと思っている。変化できない企業は生き残れない。ピンチの時こそチャンスだと思って、大須AIC会、大須電気街を変えていきたい」(月城会長)としている。

　なお、会長、副会長以外の新役員は以下の通り。(敬称略)

　会計 亀井賢司(エイデン)、書記 亀山幸三(OAシステムプラザ)、相談役 神谷泰良(マイコンテック)、相談役 松山保夫(エイデン)、会見監査 大喜一夫(OAシステムプラザ)。

□大須AIC会のホームページ
(4月17日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.osu-aic.com/

(2002年4月17日)

[Reported by 大河原克行]