イーシーリサーチ、2002年第2四半期の国内PC市場予測 ~コンシューマでの人気は二期連続でソニーがトップ
4月4日発表
連絡先:イーシーリサーチ株式会社
03-5549-1370
イーシーリサーチ株式会社(ECR)は4日、2002年度第2四半期における国内パソコン市場予測を発表した。
それによると、2002年の第1四半期にはコンシューマ市場に若干の回復が見られたものの、通常、期末需要によって年間で最も大きな売上となるビジネス市場での需要低迷が目立ち、市場全体ではマイナス成長になった。
第2四半期は、コンシューマ市場で対前年成長率2.2%のプラス成長となるが、ビジネス市場では対前年比-10.7%になると予想している。市場全体の予想出荷台数は324万8,000台で、対前年成長率は-4.3%の減退という。第3四半期においては、大手企業を中心にビジネス市場が回復し、出荷台数は対前年成長率で0.7%プラスとなる、160万台になると予想している。
また、同社ではユーザーが今後購入予定のメーカーについてもアンケートを採り、発表している。アンケートは、今回のリサーチ対象となったユーザーのうち、今後パソコンを購入する予定があるとしているビジネスユーザー1,700社中の207社、およびコンシューマユーザー6,140人中の324人に対して行なわれた。
結果は、コンシューマユーザーでは、1位が15.7%でソニー。続いてNEC(10.5%)、富士通(6.8%)、以下同率で、デルコンピュータ(5.9%)、ソーテック(5.9%)となっている。 ソニーは第1四半期でも18.1%で首位となっており、ECRでは「低価格、信頼性、性能、使い勝手やデザインなどのバランスの良さが原因」と分析している。また2位以下の動きでは、第1四半期では5.2%で4位だったNECが、10.5%と倍以上の支持率となっている。逆に前回10.5%で2位につけていた富士通は6.8%に減少した。
ビジネスユーザーでは1位がデルコンピュータの16.4%。以下、富士通(14%)、NEC(12.1%)、日本IBM(11.1%)、日立製作所(4.3%)となっている。 デルコンピュータは第1四半期のアンケートでも15.9%で首位にたっており、ECRでは「価格の安さと購入決定までの過程の簡単さが購入要因に結びついている」と分析している。また、コンシューマでは不振だった富士通は、第1四半期に引き続き2位を維持しており、依然としてビジネス市場での支持率の高さを印象づけている。
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コンシューマーユーザーアンケート 出典:イーシーリサーチ(2002年3月) |
ビジネスユーザーアンケート 出典:イーシーリサーチ(2002年3月) |
□イーシーリサーチのホームページ
http://www.ec-r.co.jp
□ニュースリリース(ユーザー登録が必要)
http://www.ec-r.co.jp/press/index.htm
(2002年4月4日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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