ニプロン、UPSユニットを搭載可能なATX電源

eNSP-300P-S20
3月19日発表



 株式会社ニプロンは19日、UPSユニットを搭載可能なATX電源「eNSP-300P-S20」を発表した。4月よりサンプル出荷開始され、5月半ばより量産出荷される。

 店頭予想価格は、電源本体部が16,000円、UPSユニット部が4,000円、ホットスワップ対応の5インチベイ内蔵型バッテリパックが4,000円の見込み。

 UPSユニットを装着した状態でATX電源サイズを満たす電源ユニットで、ATX電源とUPSを着脱可能なユニット方式にするのは世界初としている。また、常時インバータ方式を採用したことで、瞬断を完全に排除した。

 信号ユニットとしてシリアルポートを備え、PC側のシリアルポートと接続することで、停電時でも自動的にOSをシャットダウンできる。対応OSはWindows 95/98/NT/2000。なお信号ユニットは着脱可能で、今後はUSBポートタイプの開発が予定されている。

 本体背面部はABS樹脂になっており、冷却ファンはPC本体から電源部を取り外すことなく交換が可能。また、誤操作防止用のバリアスイッチを備える。

 電源部の出力容量は300W(連続時200W、瞬間最大300W)、AC入力電圧範囲は85~264V。12V用コネクタを装備し、Pentium 4にも対応する。本体サイズは150×120×86mm(幅×奥行き×高さ)。

代表取締役社長 酒井節雄氏
 同社の代表取締役社長 酒井節雄氏は、「安全規格であるUL60950およびEN60950を3月末までに取得予定で、取得でき次第サンプル出荷を開始する。漏れ電流も0.5mA以下のため、国内の金融機関や産業用パソコン、RAIDシステムなどの要求にも対応する。また、入力帰還雑音もFCCおよびEN5022規制のクラスBを満たしているため、医療用機器にも組み込める」と、特定用途向けの条件も満たしていると解説した。

 また、「市販されている他社製のUPSは、単体でも3万円近くする上、電源と分離されているラインインタラクティブ方式で、瞬断が発生することもあり、信頼性が低い。しかしeNSPは、PCに内蔵することで省スペース化が計れる上、高性能なノンストップ電源環境を24,000円前後で実現できるため、コストパフォーマンスにも優れる」と、製品への自信のほどを語った。

ノンストップユニット部(左)と電源本体部(右)
本体のパネル部はABS樹脂製になっており、高級感をかもし出している
各ユニットを繋ぐコネクタ部 接続したところ。「でっぱり」は、実際に見ると本体部の奥行きが小さいのでそれほど気にならない
定格出力など PC本体から外すことなく冷却ファンの交換ができる仕組み。電源スイッチを切り、電源ケーブルを抜いた状態にしないとファンを交換できないようになっている 冷却ファンを取り外した状態。冷却ファンは汎用の80mm角だが、コネクタは4ピンになっている(自作パーツなどに使われる3ピン仕様のものは、そのままでは使えない)
PCのシリアルポートと接続するための信号ユニット 信号ユニットを外した状態。USBタイプのものを開発する予定

□ニプロンのホームページ
(3月19日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.nipron.co.jp/

(2002年3月19日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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