カシオ、携帯機器向け超小型次世代燃料電池開発

新開発の超小型改質器
(マイクロリアクター)
3月6日発表



 カシオ計算機株式会社は6日、携帯機器でも利用可能な「小型高性能燃料電池」の研究開発に成功したと発表した。

 同電池は、メタノールなどのアルコールから同社独自の改質器(マイクロリアクター)を介して水素を生成し(変換効率は98%以上)、水素から発電セルを通して電気エネルギーを発生させる方式を採用しており、「改質型燃料電池」とも呼ばれる。

 小型/軽量化が可能なため、携帯電話やノートPC、PDAといった携帯端末などへの利用が検討されている。現在利用されているリチウムイオン2次電池と比べ、半分の重量で約4倍の電池寿命が実現可能だという。

 同社では「ノートPC“FIVA”で同電池を使用した場合、約20時間の連続稼動ができる」としているほか、ランニングコストも抑えられるとしている。

 2004年の実用化を目指しており、既に国内で100件以上、海外でも20件を特許出願申請中。また、3月27日から開催される化学工学会で発表を行なう。

実用化のイメージ 同社のノートPC「FIVA」用のバッテリとして利用(上)することや、デジタルカメラ用のモジュール(下)といった携帯機器での使用を想定

□カシオ計算機のホームページ
http://www.casio.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.casio.co.jp/release/fuelcell.html

(2002年3月6日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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