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秋葉原駅前都有地の売却先は鹿島建設らに決定
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建築予想イメージ |
2月15日 発表
駐車場として使用されていた青果市場跡地(2001年6月) |
東京都は、公募を行なっていた秋葉原駅前都有地の売却先を15日に決定し、18日付けで公報した。
買受予定者は「ユーディーエックス特定目的会社グループ」で、鹿島建設株式会社とエヌ・ティ・ティ都市開発株式会社が出資するユーディーエックス特定目的会社と、ダイビル株式会社のジョイントベンチャー。売却価格は405億円で、都の予定価格約228億円を上回ったとしている。
売却予定地は、千代田区外神田一丁目76番1ほかの神田青果市場跡地で、面積は約15,728平方メートル。約4,181平方メートルの1街区と、約11,547平方メートルの3街区に分割されている。
2001年12月7日に公募が開始され、1月21日~31日に事業計画書の受付が行なわれた。応募申し込み者は13グループあったが、実際に事業計画書を提出したのは鹿島建設らの1グループに止まった。
これに対して、一部新聞紙上では、応募期間が短すぎたのではないかという疑問が出され、石原都知事が定例の記者会見で、「要求に応じられる実力を持ったところが1社しかなかったということで、かえってふるいがかかった」と応ずる一幕もあった。
計画によれば、この地区には、「秋葉原ITセンター(仮称)」の建設が予定されている。このセンターは、集客、産学連携、情報ネットワークの3つの機能を持つとされており、ショールーム、コンベンションホール、サテライト連合大学院、プロフェッショナル教育センター、起業センター、秋葉原IT拠点情報センターなどの施設が予定されている。2003年5月には着工、2005年2月に一部開設、2006年2月には全面開設の予定としている。
鹿島建設のサイトで公開されている概要によれば、地上29階建てと21階建ての2つの超高層ビルの建設が予定されている。1街区に建設予定の29階建てビルは、ダイビルが所有し、延べ床面積は約47,000平方メートル。21階建てビルはユーディーエックスが所有し、延べ床面積は約140,000平方メートルの予定。
なお、駐車場は都条例に基づく付置義務駐車場が383台と、都市計画駐車場500台の計883台分の建設が義務づけられている。
□東京都のホームページ
http://www.metro.tokyo.jp/
□ニュースリリース(PDF形式)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SOKUJITU/V0C2I800.PDF
□知事定例会見ムービー(2月8日分、Windows Media形式)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/LIVE/CHIJIVOD.HTM
□鹿島建設のホームページ
http://www.kajima.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/200202/15a1fo-j.htm
□エヌ・ティ・ティ都市開発のホームページ
(2月19日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.nttud.co.jp/index2.html
□ダイビルのホームページ
http://www.daibiru.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.daibiru.co.jp/html/whats_new_akihabara_pressrelease1.html
(2002年2月19日)
[Reported by date@impress.co.jp]
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