|
シーイーシー、PDA専門のダウンロード販売サイトを開設
その第1弾として、株式会社アルプス社と提携、同社が昨年11月から出荷しているPDA対応のデジタル地図「モバイルアトラス for WindowsCE」のダウンロード販売を開始する。 ソフトダイレクト・ドットコムは、フリーソフトやシェアウェアは一切取り扱わず、ソフトベンダーが開発するパッケージ版に限定したダウンロード販売に力を注いできた。 これまでに、ヴァル研究所の「駅すぱあと・コンパクト」、トレンドマイクロの「ウイルスバスター2002」、エー・アイ・ソフトの「DiskX Tools Ver.7」、「デジカメde!!年賀状2002Lite」、アルファ・オメガソフトの「FINALDATA」などのほか、Java開発ツールである「JBuilder」(ボーランド)など、240種類のパッケージ製品のダウンロード提供を行なっている。 また、プログラムの容量が200MBを超える約90種類のソフトに関しては、ネットを通じた直販を行なっており、午後1時までに注文すれば、全国配送料無料で即日発送が可能としている。 現在、約7万人のメールマガジンユーザーを有しており、2002年度の売上目標は1億2,000万円を見込んでいる。 今回開始するPDA専門サイトは、2004年度には年間300万台規模に達すると見られるPDA市場の拡大を視野に入れたもので、「なかでも、企業や企業内個人での利用拡大が想定される。この市場において、いち早く手軽にダウンロードできる仕組みを提供するのが狙い」(シーイーシー・田口勉取締役)という。 3月下旬にも専用サイトを開設し、今年8月までに、200種類のPDAソフトがダウンロード可能になるという。 モバイルアトラスを第1弾製品として提供する背景には、アルプス社が提携しているマップインフォ・ジャパン株式会社の製品を、すでにソフトダイレクト・ドットコムで取り扱っていた経緯があったことから両社が歩み寄ったもの。 アルプス社の廣瀬典和社長は、「地図は、移動しながら利用するというのが重要な使い方。そうした意味でも、PDAに搭載することが必要だと考えていた。今回の提携によって大きな販売チャネルを得ることができたと考えている」とコメントする。 まずは、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の首都圏の4都県の地図データを用意、ぞれぞれ1,500円から2,000円で販売する。さらに、全国47都道府県ごとに順次品揃えする。 「パッケージ版では、県ごとのデータを製品化しては、採算があわないものも出てくる。だが、ダウンロード販売によって、こうした問題も解決でき、利用者も必要なデータだけを購入することができる」(廣瀬社長)と話す。 利用するには、基本プログラム部分を別途2,000円で購入する必要があるが、同プログラムを一度購入すれば、あとはデータソフトを追加して利用できる。また、Pocket PC 2002での利用に関しては、専用ビューワをアルプス社のホームページから別途ダウンロード(無料)する必要がある。 シーイーシーでは、PDA専門サイト内に、PDA活用ノウハウコーナー、各社のPDA本体の販売コーナー、PDA関連教育コーナーなどを開設する予定。当面は、Pocket PCが主力となるが、順次、Palm対応版、ザウルス対応版などのソフトの品揃えも行なっていくという。
今回開設したPDA専門サイトで、ソフトダイレクト・ドットコムの売上高の25~30%を占めたい意向。さらに、PDAソフトの品揃え強化を弾みに、ソフトダイレクト・ドットコム全体で、1,000タイトルまで品揃えを強化する方針だという。
□シーイーシーのホームページ (2002年2月15日)
[Reported by 大河原克行] |
I |
|