富士フイルム、第3世代CCDハニカム搭載の縦型デジカメ
~ISO 1600の高感度撮影と、VGAサイズの動画撮影が可能

2月18日発売

標準価格:89,800円

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 富士写真フイルム株式会社は、有効画素数310万画素の第3世代スーパーCCDハニカムを搭載したデジタルカメラ「FinePix F601」を2月18日より発売する。価格は89,800円。

●小さく、マニュアル撮影機能が充実したFinePix F601

 FinePix6800Zの後継となる縦型コンパクトデジタルカメラ。ISO 800/1600での高感度撮影とVGA(640×480ピクセル)サイズの動画撮影を可能にする「第3世代スーパーCCDハニカム」を搭載した。

 1/1.7インチ、原色フィルターを採用した有効画素数310万画素のスーパーCCDハニカムを搭載。記録画素数は2,832×2,128/2,048×1,536/1,280×960/640×480ピクセル。撮影感度はISO 160~1600(標準設定はISO 200)。ISO 1600設定時にはロウソクの灯りだけで撮影する「キャンドルショット」も可能としている。

 VGAサイズ/15fpsで最長約3分(128MBスマートメディア使用時)の動画撮影が可能で、動画の1コマが静止画としての鑑賞にも耐えるとしている。コーデックはMotion JPEGで、音声はモノラル。

 レンズは光学3倍ズーム搭載で、35mm換算36~108mm、F値は2.8~4.5。1.5インチの低温ポリシリコンTFT液晶のほか、光学ファインダーを備える。

 プログラムAEのほか、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアルによる撮影が可能で、ポートレート/風景/夜景など5つのパラメータが自動設定される「シーンポジション」機能も備える。

 また画面上の35のエリアから任意の測距ポイントを選べる「エリア選択AF」や、オートブラケティング、2,823×2,128ピクセルでは約0.2秒間隔/最大4コマ、1,280×960ピクセルでは約0.6秒間隔/最大40コマの連写機能、ボイスレコーディング機能なども搭載。

 本体サイズは72×34×93mm(幅×奥行き×高さ)で、FinePix6800Zより20%小さくなった。本体背面に8方向キーを備え、回転式メニューの新GUIと併せ、操作性も向上したとしている。

 電池とスマートメディアを含む重量は250g。専用USBケーブルなどが付属する。オンラインプリントサービスなどと連動する「Picture The Future」にも対応するが、FinePix6800Zに付属していたクレードルは別売りとなった。電源は専用のリチウムイオンバッテリー。

円形に配置されたメニューが回転する新GUI 一番右にあるのが8方向キー。キーの中央がOKボタンになっている 2002年もFinePixシリーズのイメージキャラクターを勤める藤原紀香が、キャンドルライトで動画を撮影中


●高感度撮影とVGA動画撮影を可能にする「第3世代スーパーCCDハニカム」

 FinePix F601および、同時に発表された開発中のFinePix S602、FinePix S2 Proに搭載される「第3世代スーパーCCDハニカム」は、ISO 800/1600での高感度撮影と、VGAサイズの動画撮影を可能にしたCCD。これらは「画素加算信号処理」と「CCD内水平/垂直画素混合」の2つの新機能により実現されている。

 「画素加算信号処理」は4画素を1つにまとめ、同時に輝度と色のノイズリダクションを行なう処理。感度が4倍、S/N比が2倍に向上し、ISO 800以上での撮影が可能になったとしている。ただし、記録画素数が4分の1になるため、画素加算信号処理が有効となるISO 800/1600での撮影時は、記録画素数が1,280×960ピクセルに設定される(ISO 400以下では最大2,832×2,128ピクセル)。

 「CCD内水平/垂直画素混合」は垂直方向と水平方向のそれぞれ2つの画素を、CCD上で混合する処理。やはり感度が4倍、S/N比が2倍になるほか、高速な読み出しが可能になり、VGAサイズの動画撮影が可能になったとしている。本来はVGAサイズで30fpsの動画撮影が可能だが、FinePix F601では記録メディアとして容量上限128MBのスマートメディアを採用しているため、15fpsに制限されている。microdriveを利用可能なFinePix S602では30fpsでの撮影が可能となっている。

【お詫びと訂正】
 記事初出時に、「FinePix S602/S2 Proでは30fpsでの撮影が可能」としておりましたが、S/2 Proは動画撮影に非対応となっています。ご迷惑をおかけした関係者の皆様にお詫びするとともに訂正させていただきます。

画素加算信号処理。4画素を1画素にまとめ、感度を向上させる。ただし、記録画素数が4分の1に減る CCD内水平/垂直画素混合。垂直/水平方向の2つの画素を混合し、感度を向上させ、読み出しを高速にする 三脚に固定したFinePix F601をISO 1600に設定、電気スタンドの明かりだけでモデルを撮影する「キャンドルショット」のデモも会場で行なわれた


□富士フイルムのホームページ
http://www.fujifilm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj867.html
□関連記事
【やじうま】富士写真フイルム、新型CCDのティザー広告を開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/yajiuma/index.htm#fuji

(2002年1月30日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]

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