トピック

机からPCが消えた。モニター裏に収まるデルの超小型AI PC

超小型デスクトップPCの「Dell Pro 5 マイクロ デスクトップ」

 「Dell Pro 5 マイクロ デスクトップ」は、デスクトップPCでありながら本体は文庫本を少し大きくした程度のサイズで、普通に机の上へ置いても場所を取らない。だが、本機の魅力はそれだけではない。オプションのスタンドを使うことで、PC本体をモニターの背面へ取り付けられる。

 さらにUSB Type-C接続によるモニター給電を利用すれば、PC本体用のACアダプタを机上に出さず、映像出力、データ通信、給電をUSB Type-Cケーブル1本でまかなえる。

 本稿では、Dell Pro 5 マイクロ デスクトップと4Kモニター「Dellデジタル ハイエンド シリーズ27 4K Thunderboltハブ モニター - U2725QE」、そして「Dell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22」を組み合わせることで、デスクトップPCがどのように華麗に卓上から消えるのかをご覧に入れよう。

 また、本体をモニター裏に設置しても使い勝手を損なわないデル独自の工夫も要注目だ。

元々小さいが、モニター裏に隠すと本領を発揮

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップは、法人向けの省スペースデスクトップだ。基本構成は、CPUがCore Ultra 5 335 vPro、メモリが16GB DDR5、ストレージが256GB NVMe SSDとなる。

 CPUは8コア構成。NPUとして47TOPSクラスのIntel AI Boostも備え、デスクトップとしては珍しくCopilot+ PCに準拠している点も本機の大きな特徴だ。

 本体サイズは幅36mm、奥行き178mm、高さ182mm。幅が狭いため縦置きにすると設置面積はわずかで済む。幅120cm、奥行き60cmクラスの一般的なパソコンデスクを想定すると、ミニタワーやスリムタワーを机上に置いたときに比べ、キーボード、マウス、書類、スマートフォン、外付けSSDなどを置く余裕をかなり確保しやすいため作業がはかどる。

パソコンデスクに設置したところ。超小型サイズなのでデスクのスペースを有効活用できる
手に乗るサイズだが、オフィスワークを十分こなせる性能、必要十分なインターフェイス類を持つ
標準の電源は100WのACアダプタを使用。最大100Wの電源入力に対応したUSB Type-Cポートに接続する。このType-CはDisplayPort Alt Mode(最大5,120×3,200ドット/60Hz)による映像出力もサポートする

 机を広く使うという意味では、まだ先がある。別売のDell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22を使うと、本体をモニターの背面に取り付けられるのだ。

 筆者が試したところ、取り付け作業は実測で約12分だった。工具を使わずに組み付けられ、手順そのものも難しくない。今回は27型4Kモニター「Dellデジタル ハイエンド シリーズ27 4K Thunderboltハブ モニター – U2725QE」と組み合わせているが、正面から見たときPC本体は見えなくなり、机上の占有面積はゼロになる。

 設置後は見えなくなるが、付属の本体用ケーブルカバーで見た目を整然とさせられる点にデルのこだわりと配慮を感じる。

Dell Pro 5 マイクロ デスクトップを背面に固定できる「Dell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22」。19型から27型で最大5.8kgまでの同社製モニターに対応
後ろ側にPCを取り付ける
付属のステップネジをDell Pro 5 マイクロ デスクトップに取り付け
そのネジをスタンドの切り込みに合わせて引っかけるように固定する
必要なケーブルを取り付けてケーブルカバーを装着する
モニターに標準で取り付けられているスタンドを外し、Dell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22をモニターに取り付ける
正面からはほとんどPC本体は見えなくなる。普通に立てて設置するよりも、さらにデスクスペースの確保が可能だ

USB Type-C 1本で4K映像、データ、給電、LANまでまかなえる

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップの小ささを活かし、デスク周りをさらにスッキリさせるには組み合わせるモニターも重要になる。ここで組み合わせたDell U2725QEはそれにうってつけの存在だ。

 27型の4Kなので、オフィスワークを快適にこなすのに十分なサイズと解像度を持ち、最大140WのUSB PD給電に対応するThunderbolt 4を搭載。加えて、2.5Gbpsの有線LANやUSBハブ機能まで備えている。

27型4Kモニターの「Dell U2725QE」
Thunderbolt 4、HDMI、DisplayPortの映像入力のほかUSBハブや2.5Gbpsの有線LANも備える

 この組み合わせの強みはケーブルのほとんどをモニター側に集約できること。電源ケーブル、LANケーブル、USBデバイスをモニター側に接続すれば、Dell Pro 5 マイクロ デスクトップへの接続はType-Cケーブル1本だけで済む。

 実際にこの接続で問題なく使えることを確認できた。PC本体側にACアダプタの接続が不要になるのは、デスクをスッキリさせる上でアドバンテージだ。

モニター側に電源ケーブルとLANケーブルを接続しておけば、PC本体との接続はType-Cケーブルだけで済む

ワイヤレス入力機器を組み合わせるとほぼ一体型PCに

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップとDell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22、そしてDell U2725QEの3つの組み合わせだけでも、PCのフットプリントは最小化され、PC用ACアダプタが不要になるなど、卓上は整然とする。だが、ケーブルはまだ減らせる。

 PC周りのケーブルを減らす方法として定番といえるのがワイヤレスマウスとキーボードの導入だ。ここではDell Pro 5キーボードとマウス - KM526 - 日本語 - ライト アッシュを組み合わせた。1つのUSBドングルでマウス、キーボードの両方を接続できるのでUSBポートの節約にもなる。

「Dell Pro 5キーボードとマウス - KM526 - 日本語 - ライト アッシュ」
1つのUSBドングルでマウスとキーボードの両方を接続できる。モニター背面のUSBハブに接続すればUSBドングルの存在も意識せずに使える

 この構成では、PC本体はモニター裏、入力機器はワイヤレス、ネットワークはモニターの2.5Gbpsの有線LAN経由となる。正面から見ると、27型4Kモニターを中心にした一体型PCに様変わりする。それぞれ別の製品なのにここまできれいに組み合わせられるのは見事だ。

 ワイヤレスキーボードやマウスを使えば配線が減るのは本機に限った話ではない。それでも、本体をモニター裏に隠せるDell Pro 5 マイクロ デスクトップでは、その効果が見た目にそのまま表われやすい。

ワイヤレスマウスとキーボードを組み合わせれば、ケーブルがさらに減り、見た目も使い勝手も一体型PCとほぼ同等になる

 PC本体をモニター裏に設置すると、USBポートへのアクセスは悪くなる。しかし、U2725QEには正面側の下部にポップアウト式のUSBハブ(Type-C 2基、Type-A 1基)が収納されている。これを使えばUSBメモリや外付けSSDの接続もスムーズだ。Type-Cは10Gbpsの速度に対応、最大15W給電もサポートしているのでスマホなどの充電にも利用できる。

モニター下部に、押し込むと飛び出してくるポップアウト式のUSBハブが収納されている
USBメモリを挿したところ

 PC本体がモニター裏にあると電源ボタンを押しにくいという問題もあるが、ここも抜かりはない。

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップ、U2725QEともに「Dell Power Button Sync」(Dell電源ボタン同期)をサポートし、どちらの電源ボタンを押しても両方の電源を入れられるのだ。

 設定も簡単で、モニター側のOSDメニューでDell電源ボタン同期設定をオンにするだけ。これでモニターの電源ボタンを押せばPC本体の電源も入るようになる。

モニターのOSDメニューでDell電源ボタン同期設定をオンにすれば、モニターとPCの電源ボタン、どちらを押しても両方の電源が入るようになる

モニター裏に設置すればデスクはここまで広くなる!

 ここまでDell Pro 5 マイクロ デスクトップをより省スペースに、よりケーブルを少なく設置する方法を紹介してきたが、それを実践するとどこまでデスクスペース、ケーブル配線が変わるのかを見ていこう。

 比較対象になるのは、Dell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22を導入せず、ThunderboltなどType-Cによる給電&映像入力に対応せず、USBハブ、有線LANも備えていないモニターと組み合わせた場合だ。

 PC本体側にはACアダプタ、HDMIなど映像出力ケーブル、有線LANを使う場合はLANケーブル、ワイヤレスマウスとキーボードを使うなら、そのUSBドングルの接続が必要だ。そしてモニター側にも電源ケーブルの接続が必要になる。Dell Pro 5 マイクロ デスクトップはコンパクトなのでそれほどデスクスペースは必要としないとはいえ、ケーブル接続が多くなれば見栄えはどうしても悪くなる。

Dell Pro 5 マイクロ デスクトップをデスクの上に設置したパターン。ここでは、本体にはACアダプタをつなぎ、モニターとPCはDisplayPortでつないでいる。モニターにType-C給電&映像入力がなければ接続されるケーブルの数はどうしても増える

 その一方でDell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22とU2725QEを組み合わせた場合は、PC本体側はモニターの裏にあるので存在感はゼロに。モニターとはType-Cケーブル1本だけの接続になるのでACアダプタは不要。デスクの裏まで伸びるケーブルはモニターの電源ケーブルとLANケーブルだけになる。

Dell Proオールインワン マイクロ スタンド MFS22とU2725QEの組み合わせはケーブルの数を減らせ、デスクのスペースをより確保でき、見栄えも一気によくなる

ベンチマークではオフィス用途に十分な実力を確認

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップの性能も気になるだろう。CPU性能はCinebench 2024で確認した。

 結果はMulti Coreが501pts、Single Coreが114pts。8コア構成の省スペースデスクトップ向けCPUであるCore Ultra 5 335として妥当なスコアだ。シングルスレッド性能も十分にあり、Officeアプリ、Webアプリ、写真管理、軽い動画編集作業といったビジネス用途で軽快に扱えるだろう。

Cinebench 2024の結果

 PCMark 10の総合スコアは8,079。内訳はEssentialsが9,912、Productivityが16,204、Digital Content Creationが8,910だった。

 特にProductivityの値が高く、表計算や文書作成といった実務系アプリでは余裕がある。Web会議、ブラウザ、Officeアプリを同時に使うような一般的な仕事環境では、性能面で不満を感じる場面は少ないはずだ。

PCMark 10の結果

 実際のMicrosoft 365アプリを使って測定するPCMark 10 Applicationsのスコアは13,848だった。内訳はWordが9,268、Excelが22,831、PowerPointが11,631、Edgeが14,943だ。

 Excelのスコアが特に高く、表計算の再計算やデータコピーといった処理は軽快だ。Wordの文書編集、PowerPointのスライド作成、EdgeでのWebブラウズも十分な水準で、オフィスワーク用PCとしてはかなり余裕のある結果といえる。

PCMark 10 Applicationsの結果

 内蔵GPU性能は3DMarkで確認した。軽量なDirectX 12テストであるNight Raidは22,530で、内蔵GPUとしては良好な結果。ブラウザゲーム、軽めの3D描画、動画再生、GPU支援を使う一般的なアプリでは問題なく扱える。

 より新しいDirectX 12世代の描画負荷を見るSteel Nomad Lightは1,910だった。3DMark上の判定はGoodで、同一ハードウェア平均との差も大きくないため、Core Ultra 5 335内蔵のIntel Graphicsとして妥当なスコアだ。

3DMark Night Raidの結果
3DMark Steel Nomad Lightの結果

 ストレージはCrystalDiskMarkでシーケンシャルリード6,683.86MB/sec、シーケンシャルライト848.97MB/secを記録した。

 リード性能はNVMe SSDらしく高速で、OSやアプリの起動、ファイルの読み出しは快適だ。ライト性能はハイエンドSSDほどではないが、ビジネス文書、写真、一般的な作業ファイルの扱いでは実用上問題ない。

 PCMark 10 Full System Drive Benchmarkは1,934、帯域は303.36MB/sec、平均アクセス時間は85μsだった。エントリークラスのNVMe SSDといえるスコアだ。

CrystalDiskMark 9.0.3の結果
PCMark 10 Full System Drive Benchmarkの結果

モニター給電でも高負荷時の動作は安定

 モニター給電で気になるのは、高負荷時に電力供給が足りるかどうかだ。電力計(ラトックシステム REX-BTWATTCH1)を使い、Cinebench 2024実行時とPCMark 10 Applications実行時の消費電力を確認した。

 Cinebench 2024実行時は、瞬間的に98.2Wまで上がる場面があった。ただし、その後はおおむね84W前後で安定しており、テスト中に給電不足で落ちるような挙動は見られなかった。

 PCMark 10 Applicationsでは45~85Wの範囲で推移しており、Word、Excel、Webブラウズ、Web会議といったオフィスワーク中心の使い方であれば、モニター給電に不安はないだろう。

 Cinebench 2024の10分連続テスト時には、CPU温度はおおむね80℃前後で推移し、平均クロックは約3.34GHzだった。最初だけ動作クロックが高いのは、CPUがMTP(Maximum Turbo Power)で動作する時間が短いためだ。これはCore Ultraとして一般的な挙動だ。

 動作音はCinebench 2024実行時で前面33.6dB、左側面33.8dB、背面33.2dB(それぞれ10cmの位置に騒音計を設置)。暗騒音32.4dBの環境での測定なので、高負荷時でも耳を本体に近づけないとファンの音を認識できないほど静かだ。モニターの裏に設置すれば、ファンの音が気になることはまずないだろう。

Cinebench 2024のCPU温度/クロック推移
動作音(各10cm離れた地点)

デスクトップCopilot+ PCとして利用可能

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップは、NPUとしてIntel AI Boostを搭載するCopilot+ PCだ。Copilot+ PCというとノートPCの印象が強いが、本機のようなデスクトップでもオンデバイスAI機能を利用できる。

 実際、Copilot+ PCだけで使えるClick to Doとライブキャプションの翻訳でNPUが動作することを確認した。

 Click to Doは画面上のテキストや画像に対して、内容に応じた操作を素早く呼び出せる機能だ。たとえば普通は文字をコピペできないウィンドウなどからでも、AIで文字認識を行ない、コピーできるようになる。

 ライブキャプションは、音声の字幕化や翻訳をオンデバイスで処理できる機能。Copilot+ PCではライブキャプションでの翻訳もできる。

画面上の画像やテキストに対してコピーや検索、背景の削除、要約などをNPUで実行できるClick to Do。実際にNPUが動作することを確認
音声の字幕表示や翻訳を行なうライブキャプション。日本語から英語への翻訳でNPUが動作することを確認できた

 Copilot+ PCのもう1つの機能であるRecallを利用するには、生体認証が必要となる。Dell Pro 5 マイクロ デスクトップに生体認証機能はないが、デルではオプションとして指紋認証マウス「Dell Pro 5有線指紋認証ESSマウス - MS526C」を用意している。

 Dell Pro 5有線指紋認証ESSマウス - MS526Cは、その名の通りWindows Helloの「拡張サインインセキュリティ(ESS)」にもいち早く対応した製品だ。10本まで指を登録でき、ワンタッチで素早くログインできる。

拡張サインインセキュリティ(ESS)に対応する指紋認証マウス「Dell Pro 5有線指紋認証ESSマウス - MS526C」

 AIベンチマークも実行した。Geekbench AIではCPU、GPU、NPUで測定しており、NPUはSingle Precision Score(単精度)こそ3,029だが、Half Precision Score(半精度)は27,249、Quantized Score(量子化)は47,383と高い。量子化モデルでNPUが強みを発揮していることが分かる。

 UL Procyon AI Computer Vision Benchmarkでも、CPUの246、GPUの920に対して、NPUは1,555を記録した。AI処理をCPU/GPUだけに任せず、専用NPUを使うメリットは明確だ。

Geekbench AIの結果
Procyon AI Computer Vision Benchmark(OpenVINO、integer)の結果

 デスクトップPCは常時設置して使うことが多く、電源やバッテリ残量を気にせずAI機能を使える。席に固定して長く使う業務端末として、NPU搭載のCopilot+ PCを導入できる点も本機の価値といえる。

省スペース性と管理性を両立したビジネス向けPC

 Dell Pro 5 マイクロ デスクトップが効くのは、単に「小さいPCが欲しい」場面だけではない。

 フリーアドレス席、受付、会議室、店舗、工場事務所、教育現場など、机を広く使いたい場所や、PC本体を目立たせたくない場所に向いている。モニター裏に本体をまとめられるため、共有スペースでも配線を整理しやすく、利用者が入れ替わる環境でも机上をきれいに保ちやすい。

 また、ビジネス用途という観点で、Intel vProプラットフォーム対応CPUを搭載できるのも見逃せない。遠隔管理や保守を重視する法人環境では、単なる使い勝手のいいミニPCではなく、管理性を備えたビジネスデスクトップであることも重要だ。

 スタンドやモニターを含めた構成として考えると、27型4K表示、省スペース設置、USB Type-C給電、有線LAN、Copilot+ PC対応をまとめて実現できる。

 さらに、PC本体とモニターを合わせて1日8時間使用、オフィスワーク想定で平均消費電力が70Wなら年間消費電力量は約204kWh。東京電力 従量電灯Bの電力量料金で単純計算すると、年間電気代は約6,100~8,300円と省エネなのも強みだ。

 今回紹介した構成は、机上の広さ、配線の少なさ、電源ボタン同期を含めた操作性、2.5GbpsのLANを備えたモニターハブ機能まで含めると、単にミニPCを買うだけでは得にくい完成度がある。PC本体を机の上から消しつつ、普通のデスクトップPCとして安定して使いたい人にとって、Dell Pro 5 マイクロ デスクトップは有力な選択肢になる。

 また、上位モデルとしてCore Ultra 7 366H構成も用意されており、さらにハイスペックを求めるユーザーのニーズにも応えられる。


用語集

Click to Do
Copilot+ PC専用のWindows機能。画面上のテキストや画像に対して、コピー、検索、要約、背景の削除といった操作をNPUで素早く実行できる。通常はコピーできないウィンドウ内の文字も、AIの文字認識によりコピー可能になる。
Copilot+ PC
Microsoftが定めたAI PCの基準を満たすWindows PCの総称。40 TOPS以上のNPU、16GB以上のメモリ、256GB以上のストレージなどが要件で、Click to Doを始めとするオンデバイスAI機能を利用できる。ノートPCが中心だが、Dell Pro 5 マイクロ デスクトップのように要件を満たすデスクトップも存在する。
DisplayPort Alt Mode
USB Type-Cケーブルで映像信号を伝送する機能。データ通信や給電と同じケーブルに映像出力を通せるため、PCとモニターの接続を1本に集約できる。Dell Pro 5 マイクロ デスクトップのUSB Type-Cポートは最大5,120×3,200ドット/60Hzの映像出力に対応する。
Intel vProプラットフォーム
インテルが提供する法人向けPCの管理・セキュリティ機能群。IT管理者による遠隔からの資産管理やトラブル対応、電源が入っていないPCの保守などに対応する。多数のPCを配備・管理する法人環境で、運用コストの削減につながる。
NPU(Neural Processing Unit)
AI処理に特化した専用プロセッサ。CPUやGPUよりも低い消費電力でAI推論を実行でき、画像認識や音声の文字起こしなどのオンデバイスAI機能を担う。Dell Pro 5 マイクロ デスクトップはNPUとして47TOPSクラスのIntel AI Boostを搭載する。
Thunderbolt 4
USB Type-Cコネクタを使う高速インターフェイス規格。40Gbpsのデータ伝送に加え、映像出力や給電、ハブ機能を1本のケーブルにまとめられる。Dell U2725QEはThunderbolt 4を搭載し、映像入力・USBハブ・有線LAN・給電の集約点として機能する。
TOPS(Tera Operations Per Second)
AI処理性能の指標で、1 TOPSは1秒あたり1兆回の演算に相当する。数値が大きいほどNPUなどのAI処理能力が高い。Copilot+ PCの要件は40 TOPS以上で、Dell Pro 5 マイクロ デスクトップのNPUは47TOPSクラスの性能を持つ。
USB PD(USB Power Delivery)
USBケーブル経由で電力を供給する規格。給電能力の高いモニターとUSB PD対応PCを組み合わせれば、PC側のACアダプタなしで動作させられる。本記事のDell U2725QEは最大140Wの給電に対応し、最大100Wの電源入力に対応するDell Pro 5 マイクロ デスクトップをケーブル1本で駆動できる。

参考文献


著者: 芹澤 正芳(フリーランスライター/PC Watchでの執筆記事数200本以上)
プロフィール: 編集プロダクション、パソコン雑誌の編集者を経て、2004年からフリーライターとして活動。自作PCを中心に、CPUやGPU、ストレージ、PC本体、ソフトウェア、生成AIまで幅広く執筆している。PCの組み立て講座や製品解説イベントへの登壇、動画番組への出演、国内外の展示会取材も行なう。最近はローカルAIの活用に試行錯誤する日々だ。
監修: 若杉 紀彦(PC Watch編集長/業界歴24年)
プロフィール: 2002年、株式会社インプレスに入社。入社当初よりPC Watch編集部に所属し、2012年より編集長を務める。PCを始め、スマートフォンやガジェット全般に幅広い関心を持つ。いち早くPCの4K環境を業務に導入し、さまざまな検証を行なう連載「4K修行僧」を執筆。近年は配信関連の機材やソフトウェアへの関心が強く、連載「配信修行僧」を掲載中。個人X:@pcw_wakasugi