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25万円台で「ラピッドトリガー」環境がそろう衝撃。G TUNEの付属品が、もはや“おまけ”のスペックではない件

各種デバイスをセットにしたG TUNEの「G TUNE DG-A5G60(G TUNEオリジナルデバイスセット)」。直販価格は25万9,800円から

 高コスパなBTOゲーミングPCに付属するキーボードやマウスにどんな印象を持っているだろうか?キーボードのスイッチはメンブレンで、普通には使えるけど、ゲームプレイの観点からは性能的にはそれほどでも、と思っている人が多いのでは?しかし、マウスコンピューターのゲーミングブランド「G TUNE」から、そういったイメージを覆すセットモデルが登場した。その驚くべき充実ぶりを紹介する。

「ラピッドトリガー」対応キーボードなどすべてが本格派

 BTO PCには、PC本体に加え、キーボード、マウス、モニターなどが付属する「入門セット」といえるものがある。周辺機器をどれにするか悩む必要がなく、購入してすぐにゲーミング環境を整えられるのが魅力だ。しかし、コストの兼ね合いから、ゲーマー目線では物足りなさを感じる性能にとどまることもある。

 もちろん、コスパを重視すると、基本的にはどこかで妥協する必要も出てくるもの。ただ、これから真剣にPCゲームをプレイしたい人や、よりよい環境を求めてPC本体に加え、デバイスも一新したいと考えている人には物足りないハズだ。

 その点、G TUNEの「G TUNE DG-A5G60(G TUNEオリジナルデバイスセット)」は高コスパながらスペックがガチなのである。ミニタワー型のデスクトップPCにゲーミングキーボード、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、モニターがセットになったモデル。中でもキーボードはこれまでにない反応速度を実現する「ラピッドトリガー」に対応、マウスはポーリングレート8,000Hzと最高クラスの追従性能を持っている。

 それでいて25万9,800円という価格を実現。さっそくセット内容を検証を交えながら紹介していく。

検証1: 反応よし!連打しやすさに感動する「ラピッドトリガーキーボード」

キーボードは「G TUNE ラピッドトリガーキーボード」(型番: GMK82)。70%サイズのコンパクトタイプでUSB有線接続だ。名前の通り、ラピッドトリガーを採用する

 ここからはセットの中でも注目度の高い製品の細かな解説と検証をお届けしよう。まずは「G TUNE ラピッドトリガーキーボード」だ。

 最大の特徴は、磁気式スイッチ採用のラピッドトリガーに対応していること。ラピッドトリガーとは、キーを押し切らなくても、わずかに押し込んだだけで反応し、同時にそこから指を少しでも離すと入力をオフにできる仕組み。通常のキースイッチでは、押し込まないと入力が行なわれず、離したときも完全に戻るのを待つ必要がある。ラピッドトリガーならば、通常のキーボードでは不可能な超反応や強烈な連打が可能になるというメリットがある。

 もう少し細かい話をすると、ラピッドトリガーでなくても、ゲーミングキーボードならキーを押した時に反応する位置(距離)である「アクチュエーションポイント」と、指を離した際にオフになる位置の「リセットポイント」を決められるものもある。ただし、基本的にリセットポイントはアクチュエーションポイントの上の位置にしか設定できないので、アクチュエーションポイントによっては、キーをオフにするときに指を大きく戻す必要がある。キーの決められた位置でしか、オンとオフが行なわれないわけだ。

 その点、ラピッドトリガーはアクチュエーションポイントとリセットポイントが追従する。0.1mm押し込めば入力となり、0.1mm離せばオフになる設定としよう。これはキーの位置に関係なく、この動きで反応する。キーが完全に戻っていなくても、再び0.1mm押し込めば入力となり、0.1mm離せばオフだ。キーを押し込む深さを気にせず、指をブルブルさせるような動きで連打できる。指をキーの深さに合わせるのではなく、キーが指の動きに合わせてくれる、これがラピッドトリガーの強みだ。

 この恩恵が一番大きいのがFPS/TPSだ。たとえば、VALORANTでは移動しているキーを離す、または逆方向のキーを押すことで急停止して狙って撃つ「ストッピング」が敵に弾を当てる上で非常に重要なテクニックだ。ラピッドトリガーなら、キーを離した瞬間に停止できるのでストッピングがしやすくなる。そして、次の動きにもすぐ移れるので、スムーズな移動と撃ち合いが可能となる。弾を左右に避けながら撃つ、いわゆるレレレ撃ちもやりやすくなる。

 G TUNE ラピッドトリガーキーボードは、テンキーや特殊キーを省いてフルキーボードに対して70%のコンパクトサイズ(295×127×35mm)だ。重量は約720gでUSBによる有線接続。キーストロークは3.6mmでアクチュエーションポイントは0.1~3.3mm、ラピッドトリガーは0.1~2.0mmの間で設定が可能だ。キー荷重は45g。ポーリングレートは8,000Hzとトップレベルの速さだ。同時押しを可能にするNキーロールオーバーにも対応する。

キースイッチは磁気式。キーストロークは3.6mmだ
RGB LEDのバックライトを内蔵
角度は底面のスタンドによって3段階で調整が可能だ
WASDキーは標準だと赤のキーキャップだが、グレーのキーキャップも付属し、交換が可能だ

 キーボードには専用のアプリが用意されている。ラピッドトリガーの設定は、0.1mm単位で0.1から2mmの間で調整が可能だ。標準では押した時と離した時の反応距離は共通だが、個別に設定も行なえる。好みの反応ポイントを探るのがいいだろう。

 このほか、キーを押した深さや長さ、設定した2つのキーについて同時に押したときの反応や後から押したキーを優先させる(いわゆるSOCDクリーナー)など多彩な機能も用意されている。ゲームによっては、この手の設定は禁止されていることもあるので注意は必要だが、自分好みの入力設定を詰めていけるのも楽しいところだ。

どのタイミングで入力とオフが切り替わるか確認を行なえるテスト機能も用意
キーを長押ししたときと短く押したときで異なるアクションを設定できる「モッドタップ」
任意のキーを2つ設定し、同時にキーを押したときに後から押したキーのアクションを優先させる「スナップキー」
バックライトのライティング制御もアプリから行なえる

 実際にラピッドトリガーを使って複数のゲームをプレイしてみた。ラピッドトリガーの設定は押した時、離した時とも0.2mm設定だ。

 筆者が大会に出るほどガチのFPSプレイヤーだったのは20年以上前だが、それでもこのキーボードでラピッドトリガーを有効、無効の両方で「VALORANT」をプレイをして、明らかにラピッドトリガーを有効にした方がストッピングして撃って、再び動いてさらにストッピングといった一連の動きをしっかりと自覚でき、スムーズなプレイングができた。指をほんの少し動かしただけで止まれるのは、操作するキャラクターとの一体感が増した気分になる。

 さらに感動したのは音ゲーだ。「初音ミク Project DIVA MEGA39's+」をプレイしたが、明らかに連打がしやすかった。キーを戻すことを意識する必要がないので、譜面に合わせて指をちょっと反応させるだけでいい。思った以上に気持ちよくプレイできた。一般的なキーボードやコントローラで連打がキツイと感じたことがあるなら、ラピッドトリガーにする価値は十分にあるといえる。

 そして、70%サイズなので、マウスを大きく動かすスペースを確保しやすいのも強みだ。

検証2: 繊細な動きを可能にする「8,000Hzのマウス」

マウスは「G TUNE ワイヤレスゲーミングマウス」(型番: G38)。ワイヤレス(2.4GHz)対応ながら38gの超軽量ボディを実現している。有線(USB)の接続も可能だ

 続いて「G TUNE ワイヤレスゲーミングマウス」だ。2.4GHzの無線接続に対応しながら、38gの驚異的な軽さを実現。長時間のプレイでも疲れを感じにくい。シンプルな左右対称デザインで多くの人に馴染みやすいデザインもポイントだ。

 サイズは62×117×37mmで5ボタン仕様。高性能な光学式センサー「PixArt PAW3395DM」を採用し、DPIは50~26,000で調整が可能、ポーリングレートは最大8,000Hzと、こちらもキーボード同様プレイスタイルに合わせて感度を細かく設定できる。

 バッテリ駆動時間はポーリングレート1,000Hz設定で約50時間、8,000Hz設定時で約15時間だ。USBでの有線接続にも対応しているので、バッテリを気にせず利用することもできる。

光学式センサー「PixArt PAW3395DM」を採用。50~26,000DPIで調整可能と高性能だ
無線接続用のレシーバーと有線接続用のケーブルが付属し、どちらの接続でも使用できる

 専用アプリも用意されており、各ボタンに割り当てる機能やDPIの設定、どこまで持ち上げれば反応しなくなるかのリフトオフディスタンスの高さ、ポーリングレートなど充実した内容になっている。側面にある2つのボタンは標準だと「進む」「戻る」だが、音量調整などゲームプレイに向いたものへと変更するのもよいだろう。

専用アプリで各ボタンに割り当てる機能を決められる
DPIも6種類を設定しておける
持ち上げたとき反応しなくなる高さを決められるなど多くの機能が用意されている
本体側面に「進む」「戻る」ボタン

 実際の性能はどうなのか。ビジネス向けで1,600dpiの無線マウス(ポーリングレートの設定はなし)を比較用に用意して、マウスのエイムトレーニングゲームとして知られる「Aim Lab」からグリッドショットとトラッキングをプレイしてスコアを比較してみた。G TUNE ワイヤレスゲーミングマウスは1,600dpi、8,000Hzポーリングレートに設定している。

 結果としては、どちらもG TUNE ワイヤレスゲーミングマウスの方が約1.2倍のスコアとなった。同じ人間が同じようにプレイして、2つのモードともスコアが高くなっているのでマウスの性能が影響していると言ってよいだろう。8,000Hzの高ポーリングレートが効いているほか、かぶせ持ちがしっくりくるちょうどよいサイズ、素早い移動と停止がしやすい圧倒的な軽さが大きく影響していると感じた。

 ちょうどよいサイズと軽さはゲームはもちろん、オフィスワーク用としても快適。シンプルなデザインだが、それゆえに多くの人が使いやすい作りだ。

検証3: フルHDでの高fpsを狙った「PC本体」の性能

コンパクトながらパワフルな「G TUNE DG-A5G60

 いくらよいゲーミングデバイスをそろえても、ゲームを動作させるPCがパワー不足ではそれを生かし切れない。その点、G TUNE DG-A5G60は約215×474×384mmと、ゲーミングデスクトップPCとしてはコンパクトなボディながら、フルHD解像度でハイレベルなゲーマーが求める高いフレームレートを出せるだけのスペックとなっている。

 CPUは6コア12スレッドのRyzen 5 4500、GPUはNVIDIA最新世代のGeForce RTX 5060というミドルレンジ構成だ。メモリはDDR4-3200の8GB×2枚で合計16GB、ストレージは1TBのNVMe SSDとゲームプレイのプレイ/インストールに十分な容量を確保。1Gbpsの有線LANのほか、ワイヤレスとしてWi-Fi 6E、Bluetooth 5もサポートとネットワーク周りもしっかりと整っている。

 G TUNEのイメージカラーであるブラック&レッドのデザインで、前面や内部には赤色LEDが内蔵されており、見栄えもよい。付属するマウスやキーボード、マウスパッド、ヘッドセットもデザインやカラーリングが同じであるため、すべてをセットアップしたときに統一感が生まれるのも大きなポイント。見た目や雰囲気もゲームへの意欲や収集力につながる。これもこのセットモデルの推しポイントの1つだ。

左側面は強化ガラスを採用。冷却ファンには赤色LEDが内蔵されており、ブラック&レッドのG TUNEカラーリングをさらに引き立てる
上面のインターフェイスはカバー付きでホコリがたまりにくい
ヘッドフォン用のフックもある
ヘッドセットは「G TUNE ゲーミングヘッドセット」(型番: SHP-177BK)。USBの有線接続タイプでマイクは着脱が可能。チタンコーティングを施した振動板内蔵ドライバーによって臨場感のあるサウンドが楽しめる
マウスパッドは「G TUNE オリジナルマウスパッド」(型番: Alpha cell Hard -L)。摩擦の少ないサラッとした生地を採用し、マウスをスムーズに操作できる。裏面は激しいゲームプレイでもズレにくい超高密度ウレタン素材の「アルファセル」を採用
モニターはiiyamaブランドの「G-MASTER GB2470HSU-B6」。23.8型で解像度はフルHD、IPSパネルを採用し、リフレッシュレートは180Hzと高く、応答速度は0.2msと高速なのでガチのゲームプレイに向く滑らかな描画が可能だ」

 実際のゲーミング性能を確かめていこう。フルHD/WQHDの解像度でフレームレートを測定した。付属するフルHDモニターのリフレッシュレートが180HzなのでフルHDで平均180fpsに近い性能か、という点に注目したい。テストしたゲームと条件は以下の通り。

  • Apex Legends: 最高画質で、射撃練習場の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
  • VALORANT: 最高画質で、プラクティスモードの射撃場で一定コースを移動した際の「CapFrameX」で測定
  • ストリートファイター6: 画質“HIGHEST”で、CPU同士の対戦を実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
  • ELDEN RING NIGHTREIGN: 画質“最高”で、円卓の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
  • サイバーパンク2077: 画質“レイトレーシング: ウルトラ”、DLSS“バランス”、フレーム生成4xで、ゲーム内のベンチマーク機能を利用
  • モンスターハンターワイルズ: 画質“ウルトラ”、レイトレーシング“高”、DLSS“バランス”、フレーム生成4xでベースキャンプの一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定

 定番FPSのApex LegendsとVALORANTでは180Hzのリフレッシュレートを十二分に生かし切れるフレームレートが出ている。

 ストリートファイター6とELDEN RING NIGHTREIGNは最大60fpsのゲーム。どちらも最高画質で快適なプレイが可能だ。

 サイバーパンク2077とモンスターハンターワイルズは重量級と言えるゲームだが、GeForce RTX 50シリーズで利用できるDLSS 4によるマルチフレーム生成が効いて高いフレームレートとなった。ミドルレンジ構成と言えるスペックだが、フルHD/WQHD解像度なら多くのゲームを快適に楽しめる。

ベンチマーク結果

 冷却力と動作音も確かめておこう。今回は、サイバーパンク2077を10分間動作させたときのCPUとGPUの温度推移を「HWiNFO Pro」で測定した。CPUが「CPU (Tctl/Tdie)」、GPUが「GPU Temperature」の値だ。合わせて、動作音を正面、天板、背面のそれぞれ10cmの位置に騒音計を置いて測定した。

 排気ファンのある天面や背面はより動作音はやや大きめ。ファンの音が多少気になるレベルだが、ヘッドセットを付けてプレイすることが多いと思うので、それほど影響はないだろう。むしろ、ファンがしっかり回っているだけに、CPUは平均52.1℃、GPUは平均62℃と非常に冷えている点に注目したい。比較的コンパクトなボディだが、長時間プレイしてもスロットリングが起きにくく、安定したプレイができる。

高負荷時のCPUとGPUの温度推移
高負荷時の動作音

これは「入門機」ではなく「即戦力機」だ

 付属するキーボード、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、モニターをそれぞれ単体で購入した場合、それだけで6万円を大きく超える。G TUNE DG-A5G60(G TUNEオリジナルデバイスセット)では、そこにミドルレンジ構成のデスクトップPCまでセットになって25万円台は驚きのコストパフォーマンスと言ってよい。

 しかも、「とりあえずこれを買っておけば、デバイスのせいで負ける言い訳はできない」というクオリティだ。同社のダイレクトショップ店頭でも販売されているので、デバイスの使用感が気になる人は実際に足を運んでみてはどうだろうか。