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チョコを食べてストレス緩和。グリコの「GABA」がサラリーマンの仕事疲れに効く理由

 PCに向かって作業をするデスクワークはストレスが溜まるものだ。それが1人での残業ともなると、そのストレス度はMAXに達する。

 そして、この時期は9月病を発症すると言われるタイミング。5月病が新入社員特有の症状とされるのに対して、9月病は、すべてのビジネスマンが対象とされる。夏休みが終わり、シルバーウイークも終了。それでいて、今年(2016年)の場合は厳しい残暑が続くという追い打ちもある。ビジネスマンのストレスは、例年以上に高まっているというわけだ。

 江崎グリコGABAストレス研究センターの調べによると、残業時のストレス解消法として、もっとも多いのが「コーヒーや紅茶を飲む」というもの。次いで「チョコレートなどのお菓子を食べる」、「トイレに行く」と続く。だが、9月病の発症者を対象に調査をすると、もっとも多いのが「チョコレートなどのお菓子を食べる」という結果が出ている。ストレスが溜まっている時には、どうしても食べ物に逃げてしまうというのは、多くの人が経験したことがあるだろう。

 中でも、2015年に販売された菓子のうち、チョコレートが一番多いことが全日本菓子協会の調査で分かっている。厚生労働省の調査によると、ここ数年、職場でストレスを感じる人が増加傾向にあるというが、チョコレートの販売増加とストレス増加には、もしかしたら因果関係があるのかもしれない。

9月病における残業ストレス解消として「チョコなどのお菓子を食べる」がトップに

 だが、その一方で、チョコレートは砂糖や油脂を多く使用していることから、「糖質が多い」、「高カロリー」、「太る」、「脂質が多い」というネガティブな要素がある。チョコでストレスを解消したいと思いながらも、罪悪感を持ちながら食べているという人も少なくない。

 そうした問題を解決する製品として江崎グリコが発売しているのが、スタイルフリーなチョコレート「LIBERA(リベラ)」である。LIBERAには難消化性デキストリンが使用されており、腸における脂肪と糖の吸収を抑える機能を持ち、チョコレートは好きだが、脂肪と糖が気になるという人に適しているという。

 購入者も20~30代の女性が多く、2016年3月の発売以来、計画比3倍以上で推移。今年秋からは従来比2倍の増産体制を取るという。

 そして、ストレス解消に効果を発揮するチョコレートとして人気を博しているのが、「メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)」である。

チョコレート菓子の「LIBERA」と「GABA」

 これまでにも「ストレス社会で闘うあなたに。」というメッセージをパッケージに刷り込んでいたが、9月27日から新たに「機能性表示食品」としての認可を受けてパッケージを刷新。「事務的な作業による一時的。心理的なストレスを低減する」と刷り込み、より直接的な訴求内容に変更した。

 機能性表示食品とは、2015年4月からスタートした制度であり、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示することができるもの。過去の研究論文を科学的根拠とできること、消費者庁に届け出を行ない、認定後、60日後に販売が可能になるというルールのもとに表示が可能だ。特定保健用食品(トクホ)では、発売までに申請後1~5年かかるのに対してハードルは低いと言える。

機能性表示食品制度は2015年4月より開始された

 同社のチョコレートとしては「LIBERA<ミルク>」に次いで、2番目の機能性表示食品となる。GABAには「γ(ガンマ)-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」が配合されている。これは、広く自然界に存在するアミノ酸の1つで、チョコレートの原料やカカオ、玄米、トマトなどの食品にも含まれている。

 江崎グリコによると、「γ-アミノ酪酸は、哺乳動物の脳などの中枢神経系に存在し、抑制系の神経伝達物質として働くものであり、経口摂取で、副交感神経を亢進する作用が報告されている」という。つまり、気分を落ち着かせるためには、大きな効果を発揮するアミノ酸がGABAには含まれているというわけだ。

 この効果を実証する試験として、男性被験者8人を対象に、15分間の暗算テストを実施。ストレスによって増える唾液中のクロモグラニンA(CgA)の変化を解析。GABAを食べた被験者は30分後のCgAの変化率が少ないという結果が出たという。

GABAは事務的な作業が続くようなストレスの緩和にぴったりという

 「GABAチョコレートは、事務的な作業が続いて、ストレスが溜まっている人にはぴったりのお菓子。手にべたつかない一口サイズのチョコレートであり、デスクワークの合間に手軽に食べることができる」という。

 PCのデスクワークが多いビジネスマンには、ストレス解消の手段として、GABAを食べて欲しいというのが同社のメッセージだ。
江崎グリコの広報担当者からは、「もちろん編集者やライターも方々もデスクワークが多いですから、作業のストレス解消には適していますよ」と、ひと言。よっぽどストレスが溜まっているように見えたようだ。