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REJECTとFUKUSHIMA IBUSHIGINがオフラインで対決!SFL 2025 Division F第5節レポート
2025年10月20日 18:08
10月17日、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025(以下、SFL2025)」のDivision F 第5節が行なわれた。初戦のMATCH1のみ、中野にあるゲーミングスペース「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」にて対戦チームの選手たち8名が集結してオフラインで対戦を行なう「本節オフラインイベント」が並行して行なわれた。
会場には観客が動員され、リーグ本節における選手たちのチームでの対戦の模様がオフラインで観戦できるという試み。抽選販売のため当選者のみが来場できる仕組みを採用し、総座席数は約50前後だが、抽選倍率は20倍前後にもなったという。第3節から続いた本節オフラインイベントも今回で全チームを一巡したので、これが最後の回となる。
本稿ではSFL 2025 Division F第5節の全試合の模様をダイジェストで紹介するとともに、オフライン会場の模様やオフライン会場での試合の感想などについて選手たちに聞いたインタビューの内容も紹介したい。また、今回も一部カットにプロカメラマンの志田彩香氏の撮影した写真を使用している。
なおMATCH2/3については、これまでと同様にそれぞれのMVP選手へのオンラインでのインタビューの模様を紹介する。なお、以下の記事内では選手の敬称は略して記載している。
SFL 2025全試合はYouTubeにてライブ配信を行なっているほか、アーカイブも公開されているので、試合内容の詳細などについてはこちらも確認してみてほしい。
REJECTが今期初の40-0完封でFUKUSHIMA IBUSHIGINを撃破!
MATCH1はホームがFUKUSHIMA IBUSHIGIN、アウェイがREJECTの1戦。アウェイ側のオーダーは先鋒がふ~どのエド、中堅がときどのJP……ではなくケン、大将はLeSharのエド、リザーブはウメハラの豪鬼となった。対するホーム側、FUKUSHIMA IBUSHIGINのオーダーは先鋒がジョニィのマリーザ、中堅が2BASAのジュリ、大将がヤナイのベガ、リザーブは鶏めしとなった。
先鋒戦はジョニィのマリーザとふ~どのエドの1戦で、ここはジョニィのマリーザが一矢報いるも、ふ~どのエドが2-1で勝利。続く中堅戦は2BASAのジュリとときどのケンの1戦だが、ここはときどのケンが冷静な対応で2-0勝利を見せ、REJECTが20-0でFUKUSHIMA IBUSHIGIN相手にリードを広げる。
大将戦はヤナイのベガとLeSharのテリーの1戦。ヤナイのベガの動きがとにかく前向きで、攻めの姿勢がいい形でLeSharのテリーに刺さり、2-0の連勝と追い詰める。ここでREJECT側がインターバルを取るも、続く3セットもラウンド先行するのはヤナイのベガでマッチポイントまで追い込む。ところが、追い詰められたLeSharのテリーはここでギリギリの攻防を切り抜け、2-1で1セット取り返す粘りを見せる。
その後はLeSharのテリーに勢いがつき、4セット目は一気に連勝で2-2へと追いつくフルカウントフルセットの状況に。そして迎えた最終セット、LeSharのテリーがその勢いのまま連勝で大将戦を3-2で逆転勝利する驚愕の粘り強さを見せる結末となった。
この大将戦の勝利により、試合としてはREJECTがFUKUSHIMA IBUSHIGIN相手に40-0の完封勝利を決めた。
オフラインならではの魅力を満喫した観客と選手たち
オフラインの会場は今回も満員御礼。会場限定となる選手たちの入場シーンや、配信開始前に行なわれる両チームのリーダーからの挨拶など、会場ならではの見どころも多くあり、いつも配信で見ている試合とは異なるテイストでSFLの試合が楽しめた。
また、これまでのオフライン開催では試合終了後のインタビューの後、チーム毎に個々に開始されていたファンサービスを運営側が取り仕切るようになっており、選手との交流を楽しみたい人にとって分かりやすい形となっていた。
オフラインの会場では、MATCH1の試合終了後も、MATCH2以降のパブリックビューイングを観戦したい人のみ残って最後まで試合を楽しむことができる。多くの観客やMCのNOモーションたちの合いの手とともに試合が一緒に楽しめるので、従来の配信によるSFLとは違った盛り上がりを目の当たりにできるのは、来場者たちにとっても貴重な体験になっただろう。
後半節で巻き返しを図るFUKUSHIMA IBUSHIGINとトップを目指して邁進するREJECT
試合終了後は、両チームのメンバーたちから話を聞くことができた。先ずは惜しくも完封負けを喫してしまった、FUKUSHIMA IBUSHIGINのメンバーたちにオフラインでの試合の感触について聞いてみると、2BASAは「観客のみなさんがいる中での試合でしたが、思ったよりもいつもと変わらない感じでできました」と試合についての影響はほぼなかったようだ。また、味方が試合をしている時に、会場と一緒にチームみんなで声を出して波に乗らせるみたいなマインドでやれたので、いつも以上に楽しくできたと語った。
ヤナイも同様で「観客の方たちから本当に近い距離で応援してもらっていて、直接お客さんたちの熱を肌に感じながら対戦することってなかなかないことなので、緊張感もありましたが、本当に応援が力になったと感じました」とした。
ジョニィは、「自分の場合は、応援してくれる人が目の前にいることで、緊張するよりはテンションが上がる方なので、みんなで楽しめたらいいなという感じで楽しめました」とした。またいつもの配信では、家で1人だと逆に変にそわそわしちゃうことがあるとした上で「今日のように大きな声を出して応援できたりするので、緊張もほぐれて自分にとってはプラスの環境だった」と自身の性格がオフライン向きである点を語った。
本日はリザーブで試合のなかった鶏めしにも伺うと、最近はTOPANGA CHAMPIONSHIPや、Esports World Cup(EWC)、EVOの配信台など、大きな舞台でやることが多かったこともあり、今日は試合がなかったのもあるが、最近はあまり緊張してドキドキしなくなり、前日などもすっと寝られるようになったとコメント。むしろインタビューの方が緊張するとして笑顔を見せた。
ただ、「こうした会場でふと1つ思うのが、ファンの人へのサービス精神が足りないと思った。ジョニィがファンに向けてパフォーマンスする様子などを見て、こういうのを見習わないといけない」とファンサービスについて真面目に考え直したことを教えてくれた。
本日のオーダーについて聞かれると、ホーム側ということで様々な組み合わせを考えており、スプレッドシートにまとめてチーム内でも色々と検討していたという。ところが、いざ相手チームのオーダーを見て、先鋒戦に出場する選手の発表の段階で、オーダーを間違えてしまった結果、ジョニィが先鋒で出る流れになったという。ここで本来は、鶏めしが出る予定だったとのことで、これについては相手チームのときどの配信でもその話題が出ており、ときどもヤナイのリーダーとしての苦労が分かるとしてフォローをしていた。
ここでヤナイのミスについてジョニィからは「まぁ、本当は俺じゃなかったんですけど、もちろんふ~どさん相手に出るパターンもあったので練習もしていましたし、ただ俺が負けちゃっただけです」とフォローが入り、チームメンバーたちの仲の良さが感じられた。
今日の試合の反省点として、2BASAはやっぱりちょっと緊張があって、いつもより固さもあり、途中から徐々に修正はできたので、結果は負けてしまったが次に繋がる負けだったとコメント。加えて、ときどが相手であってもいつも通りの動きができれば勝てるという、ポジティブなマインドでもっと自分に自信をつけて楽しみたいとした。
ヤナイは今回、結構序盤にうまく思ってたことがやれて試合を進められた点に触れ、その後のLeSharの対応力の高さに負けてしまい、あんな対応のされ方をするんだと悔しい負け方をしたが、今回知った相手の対応に対してさらに別の対応を考えるべきと反省点を語った。
ジョニィは今回の試合について緊張はなかったとしつつも、焦りが出てしまうなどバランスが悪かったので、もうちょっと落ち着ければ完璧だったと客観的に自分を見つめて振り返った。
最後にファンに向けてのコメントを求めると、鶏めしはフランスのダルシム使いであるMister Crimsonが最近活躍しているので、その動画などを見て自分がやっていなかった動きなどを取り入れて練習をしているところなので、今後はそういう新たな動きを見せていきたいと語った。ジョニィは最近あまりいい所がファンの人たちに見せられていないので、期待に応えられるように頑張るとした。
ヤナイは現状、チームとしては苦しい時期だが、リーグとしては折り返しなので、ホーム戦も増えてくるのでここからしっかり巻き返してプレイオフ進出を目指して頑張りたいとした。
2BASAはこれからの後半戦がめちゃくちゃ大事なので、まずは個人でも勝ってチームの流れをよくして、チーム全員でも勝って40-0を量産して勝っていき、最終的にはプレイオフ進出、さらに優勝出来たら最高なので、そこを目指して練習を頑張っていきたいと熱く語ってインタビューを締めくくった。
続いて、チームとしては初となる完封勝利を決めたREJECTのメンバーにもインタビューを行なった。オフライン会場で行なわれたSFL本節リーグ戦についての率直な感想を尋ねると、ときどは個人的な意見と前置きした上で、全節オフラインでやって頂きたいぐらいとコメント。運営側は大変になると思うが、その準備はできているとした。感想としては「やっぱりよかったですね。今は流行っていてまだまだ盛り上がっていますから、多くのお客さんに見てもらいたいと思っているので、次はもっと大きなところで是非やらせてもらいたい」とした。
LeSharはシンプルに一言、「eスポーツを感じましたね。みんなの応援や声が大きく聞こえるから、それが嬉しいし、力にもなりました」とコメントした。ふ~どはこれまでの決勝ではお客さんが入ってという過去にもやったことのある構図だったのでそこまで違和感はなく、普段通り楽しめたとコメント。ウメハラも「ゲーセン畑なので、こういうギャラリーがいて歓声が聞こえるという方が大会っぽい感じはするので好きですね。遅延が発生したりなど、環境を整えるのは大変だと思いますが、雰囲気は大好きなのでやってほしい」とした。
またインターバル時に真っ先にときどが対戦台に向かい、ふ~どの元にLeSharを向かわせた動きについて聞いてみると、試合の段取りについての作業をときどが率先して行ない、その空いた時間に少しでも長くふ~どからアドバイスを聞いてほしかったために取ったオフラインならではのチームプレイだったと明かした。一方でキャラ変更がある可能性について考慮せずに、テリーを選択してしまったために、LeSharがキャラクターを変更できなかった点について触れ、LeSharに詫びの言葉を投げていた。
オーダーについて聞かれると、LeSharとふ~どのどちらを大将にするかが本当に毎回難しくて悩むところだという。また、これまでは2人のどちらが大将になるかで悩んでいたが、今回も含めて、今後はときどもウメハラも加わり、誰の勝率が高いかなどについて毎回話し合って決めており、今回については最終的にLeSharが自ら、大将で行くと言ってくれたのでそのまま決まったとした。
ときどとウメハラのどちらが出るかについては、ウメハラの方から今の段階ではマリーザが厳しいという話が出ていたので、前回ウメハラに出るのをお願いした経緯もあり、今回はときどが中堅で出る流れになったと説明してくれた。
また、ときどに本日のオーダーにおいて、ときどがケンで出た理由について、キャラクター相性の問題かを確認してみたが、やはりFUKUSHIMA IBUSHIGINのキャラクターとの相性の悪さからということが確認できた。
インターバル後に動きが変わり、見事な逆転を決められたLeSharにインターバルでのアドバイスについて聞いてみると、ふ~どからのアドバイスはうまく実行できなかったと苦笑いしつつ、ヤナイがLeSharのちょっとしたクセや差し返しのクセなどに対してきちんと対策しているのが分かったので、LeShar側が差し返しを諦めて前に行くスタイルに切り替えるなどの対策を見せることで、試合展開を変化させて乗り切ったと説明した。
なお、ときどの配信では前述のコメントでのエピソードの一部や、FUKUSHIMA IBUSHIGINのオーダーミスについての解説やフォローなども行なわれている。
ここで最近何かと話題の若手選手、特に10代の選手たちの台頭について、気になっている10代の若手選手について聞いてみると、ウメハラとLeSharからは「CAPCOM CUP 11」で準優勝を果たし、以降の海外大会では多く名前が出るBLAZが挙がった。SFLに出ている選手ではあでりいとさはらの名が出された。特にあでりいについては、LeSharから、自身のエドの前のスタイルと結構似ているので、この先どうなるかもっと知りたいとコメントした。
またふ~どからはひなおの名が出ており、今後の活躍に期待したいとした。ときどは同じJP使いとして、広島TEAM iXA所属のtaketake-pianoの名が挙がり、学業をしっかりされている人だと思うが、自分が言うのも変かもしれないが、ゲームを続けてほしいとした。
最後にファンに向けてのコメントを伺うと、ウメハラは「前評判を裏切ることなく、好成績を出せているのは本当にすごい。マークもされているはずなのにそれを跳ね返して勝てているので、安心して応援してほしい」とした。
ふ~どは「やっと半分終わったなという感じだが、このまま突き進みたい。多分練習は1番頑張るチームだと思うので、引き続き応援お願いします」とコメントした。
LeSharは「僕は多分、もう海外にはいかないので、これからリーグに集中して練習を頑張って勝とうと思います」とコメント。ときどは「もう我々、休みもなく本当にこのリーグに力を注いでるが、それをプレイとか立ち振る舞いとかで皆さんにわかっていただいてるみたいで、すごい応援の声などを貰えており、本当に励みになっている。今後もみんなに元気になってもらえるよう、まだまだプレイと姿勢で見せていくので、引き続きよろしくお願いいたします」としてインタビューを締めくくった。
終わった後はノーサイドpic.twitter.com/iIBLGjnGEO
— Fuudo | ふ〜ど (@TheFuudo)October 17, 2025
余談だが、両チームのメンバーたちは試合終了後も一緒に試合を観戦したり、話をするなど、チーム同士の交流が密に行なわれており、会場を撤収した後は両チームのメンバー全員で食事を楽しんでいたようだ
広島TEAM iXAが僅差でZETA DIVISION Geeklyに勝利し、首位をキープ!
MATCH2はホームがZETA DIVISION Geekly、アウェイが広島TEAM iXAの1戦。アウェイ側のオーダーは先鋒があきらのキャミィ、中堅はひびきのリリー、大将はあでりいのエド、リザーブはACQUAのブランカだ。対するZETA DIVISION Geeklyは先鋒がももちのエド、中堅はひぐちのガイル、大将はひかるのA.K.I.、リザーブは翔だが、欠場のため、延長に突入した場合は不戦敗が確定する。
先鋒戦となるももちのエドとあきらのキャミィの1戦は接戦の末、2-1であきらのキャミィが勝利し、広島TEAM iXAが10-0で先制。続く中堅戦はひぐちのガイルとひびきのリリーの1戦で、ここはひびきのリリーのコマ投げと打撃の絶妙な2択の攻めが通り2-0勝利で広島TEAM iXAが20-0とリードを広げ、この段階で広島TEAM iXAの勝利が確定する流れとなった。
大将戦はあでりいのエドとひかるのA.K.I.の1戦。あでりいのエドが1セット先取すれば、ひかるのA.K.I.が取り返す一進一退の攻防が展開し、フルセットまでもつれ込んだ激闘の結末は、ひかるのA.K.I.が巻き返して3-2で勝利。本来なら延長戦が発生するところだが、翔不在で不戦敗のため、試合は30-20で広島TEAM iXAがZETA DIVISION Geeklyに勝利することとなった。
あでりいはこれまで無敗でリーグを勝ち進んできたが、折り返しのタイミングでついに初黒星を喫することとなった。
MATCH2のMVPは広島TEAM iXAの中堅で登場したひびきが選出された。MVPの感想を聞かれると、アウェイで出る際にひぐちのガイルが出てくる想定で練習していたところ、想定通りにガイルが来てくれたのがありがたかったと語る。それ以外の相手が来た場合、やや怪しい組み合わせもあったとしており、先鋒戦であきらのキャミィにももちのエドが出たので安堵したようだ。試合としては、普段の練習の成果が出せて勝利できたことが自信に繋がったと嬉しそうに語った。
チームのオーダーについて可能な範囲で伺うと、チーム全体として、ZETA DIVISION Geeklyには苦手なキャラクターが多く、勝率も低めだったので、相手のメンバーを考えるとエドが1番いけると考えた上で、あでりいのエドが大将になったようだ。残る先鋒、中堅については勝率の高さから選んだという。
リリーというキャラクターはその個性の強さから、キャラ相性として、ガイル相手など有利不利がつきやすいがそれでもリリー1本でやってる点について聞かれると、ひびきは、「去年はリリー1本でやっていたが、トナメでは実らず苦労した。サブキャラを考えた時期もあったが、レアキャラと呼ばれるリリーでもその中で頭1つ抜けて強く尖ることができれば、レアキャラの強みも活きてくると考えて、根気よく続けた結果、調整などで使いやすくなり、唯一無二感がより強くなった」とし、リリー1本でプレイする強みを語った。
最後に次節について意気込みについて尋ねると、「次回はDetonatioN FocusMe戦だが、ポイントランキングもいいところなので、確実にポイントを取ってプレイオフを目指したい」としてインタビューを締めくくった。
板橋ザンギエフの目にも涙?ナウマンが大将戦勝利でDetonatioN FocusMeがVARRELに勝利
MATCH3はホームがVARREL、アウェイがDetonatioN FocusMeの1戦。アウェイ側、DetonatioN FocusMeのオーダーは、先鋒がGO1の春麗、中堅は竹内ジョンのジェイミー、大将はナウマンの舞、リザーブは板橋ザンギエフのザンギエフ。対するVARRELは、先鋒が水派のキャミィ……ではなく舞!、中堅はマゴのジュリ、大将はYHC-餅のダルシム、リザーブはtsとなった。
先鋒戦、水派の舞とGO1の春麗の1戦は、今期リーグでは初となる水派の舞が好調な立ち回りを見せて、初投入ながら2-0でGO1を抑えて勝利。続く中堅戦、マゴのジュリと竹内ジョンのジェイミーの1戦は、竹内ジョンが見事な立ち回りを見せて2-0勝利で、チームとしてはVARREL、DetonatioN FocusMeともに10ポイントとなり、大将戦に勝敗を委ねる展開となった。
大将戦はYHC-餅のダルシムとナウマンの舞の1戦。1セットはYHC-餅のダルシムが好調で先制。ここでナウマンはキャラクターをケンに変更して挑むもYHC-餅が返り討ちに。
ここでDetonatioN FocusMeがインターバルを取り、そして迎えた3セット、ナウマンのケンが立ち回りで上回り、1本を取り返す。続く4セット目もナウマンがギリギリで粘りを見せて2-2まで追いつくことに成功。ここでVARREL側がインターバルを取って迎えた最終5セットは、フルセットフルカウントまでもつれ込んだ激闘の末、最後に攻めを通したナウマンのケンが勝利!
チームとしてはDetonatioN FocusMeが30-10でVARREL相手に勝利する流れとなった。
MATCH3のMVPにはDetonatioN FocusMeのナウマンが選ばれた。見事に大将戦で勝利した感想を聞かれると「本当に嬉しい!用意してきたことが報われたのは久しぶりだったので、格ゲーを続けている理由というか、気持ちよさを思い出せる勝利だった」と嬉しそうに語った。
本日のチームオーダーについて伺うと、相手チームにダルシムがいるので、こちらは板橋ザンギエフのザンギエフが出せず、竹内ジョンとナウマン、GO1の3人で出ることは決まっていた。GO1大将が濃厚だったが、メンバー間のコミュニケーションの中でナウマンが大将になる方がいいのでは、といった流れでオーダーが決まったという。
心持ちを聞かれると「後は任せろ!と言葉にもしつつ、気持ちも前向きに挑んだことで、読み通りの流れが来てくれた」とメンタル面での奮い立たせが勝利に繋がったという。
また、スタート時は舞で試合に臨んだが、YHC-餅のダルシム対策としては、最初からケンを準備していたという。特に海外大会などで見られたBLAZのケンによるダルシム戦を「めちゃくちゃ真似した」としており、組み合わせ的にいけると感じたので参考にしたという。そこにナウマンならではの動きを加えたバランス感覚で挑んだようだ。
年齢層的に中堅の立場だが、最近よく話題になる若手プレーヤーたちの台頭について聞かれると、ナウマン自身は年齢ではなくシンプルに1プレーヤーとしての実力を見て尊敬するといった感じであまり年齢のことは意識していないようだ。
去年の成績があまり奮っていなかったナウマンだが、今年は大会成績やSFLでの対戦成績も高く、調子がいい点について聞いてみると、練習自体は去年も今年も一生懸命やっていたが、今年は本番の動きについての意識を変えたと語る。
というのも去年までは本番になると動きが固くなって負けてしまったり、試合中も負けたらどうしようと考えていたとのこと。今年はそれを止めてとにかく本番の試合に集中するようにしたことで動きがよくなり、その結果として本番で勝てるようになってきたとメンタル面での変化について教えてくれた。
最後に次節への意気込みとファンへの一言としては、「次回は現在トップの広島TEAM iXAが相手だが、ここで食らいついて、勝てれば上位に出られると思うので頑張りたい」と勝ちへの渇望を語り、インタビューを締めくくった。
リアルタイムとオンラインの時間差が気になる?
以上、SFL 2025、Division Fの第5節の試合の模様を紹介するとともに、MATCH1のオフラインイベントの様子や選手たちの声、MATCH2/3のMVPインタビューの様子を紹介した。なお、冒頭でも触れたが、試合内容の詳細や配信でのインタビュー内容については、YouTubeのアーカイブを是非チェックしてみてほしい。
オフラインイベントについては今回が最後となるが、どの選手からもオフラインについては歓迎の声が多く聞こえた。今回のときども話をしていたが、個人的には最初にインタビューした際にどぐらが語っていた、ホームとアウェイの地域性を生かせればもっと嬉しい、という声が印象に残っている。
確かに本日オフラインで出場したFUKUSHIMA IBUSHIGINのほか、広島TEAM iXA、名古屋NTPOJA、CAG OSAKA、Saishunkan SOL 熊本など、チーム名に地名を冠したチームについては、その地元をホームとしてオフラインイベントが行なわれれば、これまでのオフラインイベント以上に盛り上がることは間違いないだろう。この辺りは次回行なわれる際に是非実現してみてほしい要素の1つと言えるだろう。
一方で配信を視聴する観客と、リアルタイムで試合する選手たちとの時間差について気にする声も聞こえており、この辺りは今後、オフラインで行なわれるイベントにおける課題の1つとなりそうだ。
Division Fの順位は何と第4節から変化なしという展開だ。ただしポイントについては動いており、特にREJECTが順位としては2位と変化はないが、ポイントはトップの広島TEAM iXAと並んだほか、3位のDetonatioN FocusMeは本日の勝利で上位2チームとのポイント差を維持できた。
逆にFUKUSHIMA IBUSHIGINはスコア的にはトップとの差が100ポイントとなっており、厳しい状況がさらに厳しくなったと言える。とはいえ、プレイオフ進出のボーダーである3位のDetonatioN FocusMeとの差は60ポイントなので、この先の後半戦の結果次第ではひっくり返る展開は十分に起こりうる。引き続き試合の動向を追い続けていきたいところだ。
©CAPCOM






































































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