イベントレポート

Socket AM4はまだ終わらない。AMD、「Ryzen 7 5700X3D」など4製品追加

新たに投入されるRyzen 5000シリーズ

 米AMDは、Socket AM5プラットフォーム向けに「Ryzen 5000」シリーズの4モデルを追加投入する。発売は1月31日。

 Socket AM4は第7世代AシリーズAPUとともに2016年に投入され、初代Ryzen 1000シリーズからRyzen 5000シリーズまで使われてきた息の長いプラットフォーム。これが2024年にも新CPUが投入されることとなり、実に7年以上続くことになる。

 1モデル目は「Ryzen 7 5700X3D」で、推奨小売価格249ドルでありながら、ゲーム性能を引き上げる「3D V-Cache」(キャッシュ容量合計100MB)を搭載。8コア/16スレッドで、最大動作周波数は4.1GHz、TDPは105W。同価格帯で競合のCore i5-13600Kより最大で13%のゲーム性能を実現できるという。

Ryzen 7 5700X3D
Ryzen 7 5700X3DとCore i5-13600Kの比較

 2モデル目は「Ryzen 7 5700」で、推奨小売価格は175ドル。8コア/16スレッドで、最大動作周波数は4.6GHz、TDPは65W。Wraith Spireクーラーが付属。競合となるのは「Core i5-12400F」で、こちらも競合より高いゲーム性能を実現するという。

Ryzen 7 5700
競合との比較

 3と4モデル目はそれぞれ「Ryzen 5 5600GT」、「Ryzen 5 5500GT」の2つで、推奨小売価格は140ドル、125ドル。いずれも6コア/12スレッドで、クロックは前者が最大4.6GHz、後者が最大4.4GHz。いずれもキャッシュ容量は合計19MB、TDPは65W。いずれもWraith Stealthクーラーが付属する。

Ryzen 5 5600GT/Ryzen 5 5500GT
Ryzen 8000Gシリーズに加えて、Ryzen 5000シリーズも投入される

【1月15日訂正】記事初出時、Ryzen 5 5500GTのコア/スレッド数を4/8としておりましたが、AMDより6/12に訂正されました。