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Matrox、フルHD 9画面同時出力可能なAMD製GPU搭載ビデオカード

~シングルスロットタイプでは世界初

「Matrox C900」は単体でフルHDの9画面出力が可能

 カナダMatroxは3日(現地時間)、シングルスロットタイプのビデオカードでは世界初とする、60fpsのフルHD映像を9画面同時出力可能なビデオカード「Matrox C900」を発表した。

 デジタルサイネージといった特定用途向けの製品で、Mini HDMI 1.4出力端子を9基備えており、3×3の配列なら5,760×3,240ドットでデスクトップ画面を表示可能。横に9画面並べる使い方にも対応し、独自のユーティリティでコントロールできる。また、本製品をもう1枚用意することで18画面出力も実現でき、全てのディスプレイを確実に同期可能としている。

 なお、リリース文では1画面当たりの出力可能解像度を1,920×1,080ドットとしているが、データシートを確認したところではWUXGA(1,920×1,200ドット)と記載されていた。

 GPUはAMD製を採用し、DirectX 12、OpenGL 4.4、OpenCL 1.2に対応する。メモリは4GBのGDDR5を実装。省電力製をウリとしており、消費電力は75Wに抑えられている。

 接続インターフェイスはPCI Express 3.0 x16で、本体サイズは229.1×111.2mm(幅×奥行)。対応OSはWindows 10/8.1/7/Embedded Standard 7/Server 2012 R2/Server 2008 R2、Linux。

 発売は2016年第2四半期を予定しており、オランダのアムステルダムで2月に開催されるISE 2016にて実機を展示する予定。

「Matrox C900」

(中村 真司)