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主役は使う「あなた」、法人も個人も1つになったLAVIEが再出発

NEC PC発表会では登壇者全員で撮影した

 NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)は10月27日、LAVIEブランドの新戦略について発表した。新たなブランドタグラインとして、「あなたの可能性を、一歩先へ。」を採用。LAVIEの新たな価値規定に、「時代と合わせて進化し続け、日本の生活/働き方/文化に寄り添いながら、テクノロジーの力ですべての背中を押すブランド」を掲げた。

 NEC PCでは、2026年7月に、法人向けPCブランド「Mate」および「VersaPro」を廃止し、法人向けPCも、個人向けPCブランドだった「LAVIE」ブランドに一本化。今回の発表は、個人向けおよび法人向けPCを統合した「LAVIE」として、新たな方向性を示したものになる。

 また、個人向けPCの新製品として、「LAVIE S13」「LAVIE N13」「LAVIE X14」の3モデルを発表。同時に、LAVIEの新CMとして、俳優の森七菜さんと、黒川想矢さんを起用し、「日々!日々!LAVIE」のメッセージとともに、LAVIEが、日々の生活のちょっとした変化をサポートする役割を担うことを訴求する。

次の次代に向けた事業戦略

NECパーソナルコンピュータ常務執行役員の安田稔氏

 会見でLAVIEのブランドビジョンについて説明したNECパーソナルコンピュータの安田稔常務執行役員は、「これは単なるブランドデザインの刷新ではない。LAVIEが次の時代に向けて成長するための事業戦略そのものになる。

 誰のためのブランドなのか、どのような価値を提供できるのかを改めて見つめ直した。商品は、個人向け、法人向けのそれぞれのターゲットに向けて豊富なラインアップを揃えるが、個人向け、法人向けとブランドを切り分けるのではなく、1つのLAVIEとして、より多くのお客様との接点を広げていきたい」とした。

 また、「LAVIEは、新たな一歩を踏み出す決断をし、改めてLAVIEという名称に着目した。LAVIEは、フランス語で『人生』を意味する。AI時代において、PCが支えるのは、『人生』そのものである。LAVIEは、働く人のキャリアや生活、意思決定を『人生』として捉えた。これまでの法人向けPCでは、ビジネスを止めないことを追求してきた。これは、LAVIEになっても変わらない。だが、AI時代においては、人の可能性を広げていく過程を、しっかりと支える存在になりたい」と述べた。

 個人向けPCを担当するNECパーソナルコンピュータコンシューマ事業本部の神崎文吾業務執行役員は、「LAVIEを、生活に密着した身近なブランドへと進化させる挑戦を始める。日本のお客様に最も寄り添うブランドとして、LAVIEならではの価値を提供しつづける」との考えを示した。

NECパーソナルコンピュータコンシューマ事業本部業務執行役員の神崎文吾氏

 「LAVIEは、すべての人にとって使いやすいPCを目指すとともに、多くの人に届けることも目指す。お客様のPCの選び方や購入場所が多様化しており、これまで以上にLAVIEと出会える機会を増やす必要がある。新たな販売チャネルの開拓や、さまざまなパートナーとの連携を強化し、LAVIEを知る、触れる、相談する、購入する接点を広げる。顧客がPCを必要としたときに、より身近な場所でLAVIEに出会い、自分にあった1台を選べる環境を広げたい」とした。

 LAVIEの法人向けPCビジネスは、安田常務執行役員が担当。個人向けPCビジネスは、業務執行役員の神崎文吾氏が担当する。

 安田常務執行役員は、「NECのPCは、日本のお客様の声に寄り添ったモノづくりを行ない、PC-8001を発売して以降、累計出荷1億台を達成した。

PC国内出荷台数累計1億台を達成

 だが、求められる役割は大きく変化している。従来は、資料の作成やデータ処理など、日々の作業の効率を高めるためのツールとして使われてきたが、コロナ禍を境に、暮らし方や働き方が多様化し、AIが身近な存在になってきたことで、PCの価値そのものが変わってきている。考えを整理したり、アイデアを生み出したり、これまでできなかったことに挑戦したりといった使い方が普通になってきた。やりたいことを形にするためのパートナーであることが、新たな時代におけるPCの価値であると捉えている。この変化に応えていくことが、これからのLAVIEに求められる役割である」と述べた。

これから求められるPCの価値

『伴走者』であり続けるLAVIE

NECパーソナルコンピュータCMOのルービン利恵氏

 新たなブランド戦略については、NECパーソナルコンピュータCMOのルービン利恵氏が説明した。

 ルービンCMOは、「LAVIEをどう見せるのかではなく、LAVIEがみなさんと何を約束するのかを考えた」と切り出し、「時代の変化によって、PCが求められる役割は変わってきた。その中でも、NEC PCは、新たな技術を追い求めてきたのではなく、時代ごとに、使う人が抱える悩みや課題に対して、技術でどう応えられるかを考え抜き、製品として形にしてきた。

LAVIEのブランド転換

 LAVIEの出発点は、時代や技術が変わっても、『使う人』である。そこで、ブランドの約束の原点を、『主役は、使う「あなた」』とした。主語は、LAVIEでも、テクノロジーでもない。『あなた』である。LAVIEは、一人ひとりの可能性を一歩先へ進める『伴走者』であり続ける」と位置づけた。

 ルービンCMOは、LAVIEの新たな価値規定として「日本のライフスタイルに徹底的に寄り添う」「時代の変化に応じて進化し続ける」「すべての人に使いやすく、より多くの人に届ける」の3点を挙げた。1点目は、日本人の生活や感性を研究し、一人ひとりの仕事環境や暮らしにあわせたモノづくりを続けること。2点目は、「停滞は衰退」と捉え、変わり続ける生活にあわせて進化すること。3点目は、初心者にも使いやすい製品を提供するとともに、一緒に「やってみたい」の道を探すことだ。

 「日本独特の環境である満員電車では、PCやタブレットがかばんの中で圧迫される。NEC PCは、こうした環境を想定して、7種類の試験を繰り返して実施している。

 日本語での利用で使用頻度が高いEnterキーの大きさにもこだわっている。これが日本の暮らしに寄り添うモノづくりそのものである。

 また、LAVIE自身も変化を恐れずに進化し、初心者から長年に渡りPCを利用している人まで、誰もが使いやすい製品やサービスを提供する。24時間365日のサポート体制の実現もそのひとつであり、製品を届けたあとの安心も届けることにこだわっている。変わり続ける日本の生活、働き方、文化に応える価値を提供できるのがLAVIEである。生まれ変わるLAVIEに期待してほしい」と述べた。

 「一歩先」の表現については、「大きな飛躍や改革を行ない、それを押しつけるのではなく、みなさんが『やってみたい』と思った気持ちに応え、踏み出す一歩の力になりたいという意味を込めた。これが、伴走者であるLAVIEの距離感である」と説明した。

LAVIEの個人向け新製品3モデルとタブレットを発表

 個人向け新製品として、「LAVIE S13」、「LAVIE N13」、「LAVIE X14」を発表した。

NECパーソナルコンピュータ商品企画本部長の三島達夫氏

 NECパーソナルコンピュータ商品企画本部の三島達夫本部長は、「新たなタグラインである『あなたの可能性を、一歩先へ』を実現する最初の新製品になる」と位置づけた。

LAVIE S13
LAVIE S13の特徴

 学生生活に向けてイチから設計したLAVIE S13は、13.3型Copilot+ PCで、重量は約1,088g、薄さ約12.9mmを実現し、タッチ対応のWUXGA液晶を搭載。カラーはプラチナシルバー、ムーンブラック、アイシーパープルの3色を用意している。アルミ筐体にはシルクタッチコートを施しており、タッチパネルやキーボード、タッチパッドには防指紋コーティングを採用することで、きれいな状態を保ちやすくしている。1,500種類以上から選べる着せ替えケースにも対応している。

 「NEC PCは、2024年11月に、初代LAVIE SOLを発売してから2年連続で、新生活シーズンにおけるモバイルPCシェアNo.1を獲得している。LAVIE S13は、大学生の声を反映したものであり、14型よりも、13型でもいいので、持ち運びしやすさを優先したいという声が多いこと、軽さよりもバッテリ駆動時間を優先したいという声が多いことが分かった。薄く、軽く、毎日持ち運べる1台を目指した」という。

LAVIE SOL
LAVIE N13
LAVIE N13の特徴

 働き始めた人にも使いやすいPCと位置づけたLAVIE N13は、13.3型画面とタッチ操作を備えたモバイルノートPC。重量は約1,177gで、薄さは約15mm。MIL規格準拠の試験をクリアした高い堅牢性を備え、Core 5 320、16GBメモリ、約256GB SSDを搭載し、自宅でも外出先でも快適に利用できるスペックを実現している。ライトシルバーとセージグリーンの2色を用意した。

LAVIE X14
Core Ultraシリーズ3搭載のLAVIE X14
傷がつきにくく、軽量なカーボンを採用

 移動の多い毎日を支えることを目指したLAVIE X14は、14型Copilot+ PCで、約1,021gの軽量ボディに、99.9Whの大容量バッテリを搭載し、動画再生時には約30.1時間、アイドル時には約51.0時間の世界最長駆動時間を実現している。天板には東レの最新軽量カーボン素材を採用し、軽量化を達成するとともに、MIL規格準拠試験もクリアした高い堅牢性も両立している。Core Ultraシリーズ3を搭載。最大49TOPSのNPU、Wi-Fi 7を搭載しており、AI活用による生産性と業務効率も支援できるとした。

LAVIE Tab T12N

 さらに、オールインワンの大画面タブレット「LAVIE Tab T12N」も発表した。12.1型の大画面WQXGA(2,560×1,600ドット)液晶を搭載し、書き心地のよいデジタルペン、スタンド付きキーボードカバーを標準添付したAndroidタブレットで、動画や音楽を高音質で楽しめる。写真やPDFへの書き込みができるノートアプリ「Nebo」を永年無料で利用できるほか、「つながる! LAVIE」により、PCやスマホとの写真、ファイル共有がスムーズに行なえる。

テレビCMに森七菜さんと黒川想矢さんを起用

 一方、新CMでは、森七菜さんと黒川想矢さんを起用したことを発表。テレビCMとして「ただの家族」篇と、Web CMとして「令和と私」篇、「レポート」篇、「ポスター」篇の3本、計4本を用意。娘役の森七菜さん、大学生役の黒川想矢さんを中心に、AIを楽しむ祖母や、リモート会議する父、戦略プレゼンを英語で行なう母など、LAVIEのある家族の日常を表現。LAVIEが、日常の「やりたい」「かなえたい」を支える様子を訴求する。

新CMに登場する森七菜さんと黒川想矢さん

 会見に登場した森七菜さんは、「自分でグッズを作る際にも、LAVIEを使って、アイデアをまとめたい。最近はドラマの台本がデータで送られてくるので、そこにLAVIEを使って直接書き込むといった用途にも活用したい」と述べ、LAVIEを使って、台本のセリフの変更内容を記入する様子をその場で実演した。

 森七菜さんは、「自宅でも使っているが、最も心地いい形が再現されている製品である。温かい気持ちになって使える」とコメントした。

台本に書き込む様子を再現してみせた
タブレットに書き込む黒川想矢さん

 黒川想矢さんは、「タブレットだけを持って登校することもあり、授業でタブレットは必須になっている。LAVIEは、紙に書き込んでいるような感触でペン入力ができ、マーカーや消しゴムもそれぞれに感触がいい。卒論に向けてもLAVIEを使いたい」とし、「勉強の場面や、仕事の場面でも使いたい。みなさんにも使ってほしい」と呼びかけた。