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「Claude Haiku 5.5」登場、90%値下げで最安・最速の小型モデルに
2026年10月8日 12:25
要約や分類のような細かい仕事を何百万回も回す、そんな用途の単価が一気に10分の1になる。Anthropicは10月8日(日本時間)、小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表し、同日提供を開始した。同社史上最も安く、最も速く、最も高性能な小型モデルとうたい、10万トークン(文章を区切った処理単位)以下の処理では先代「Claude Haiku 4.5」から90%の値下げとなる。
Haikuは、Claudeファミリーの中で大量処理やコスト重視の用途を受け持つ小型モデルである。文書の要約、会話履歴の圧縮(コンパクション)、データベースの照会、分類といった短く反復的な作業を担う。上位の「Claude Opus 5.5」や「Claude Sonnet 5.5」がコーディングを進める際の補助役(サブエージェント)としての利用も想定する。標準速度では同社最速のモデルのため、顧客サポートの自動応答やブラウザ操作など、速さが効く場面にも向くという。
料金は100万トークンあたり入力0.1ドル(約16円、1ドル=約158円換算)/出力0.5ドルで、Haiku 4.5の1ドル/5ドルから90%下がった。10万トークンを超える処理は0.5ドル/2.5ドルで、値下げ幅は50%となる。Haiku 4.5への依頼の約90%は10万トークン以下だったといい、トークンの数え方の更新で消費量がやや増える分を含めても、実行コストは平均で約75%下がる計算だ。
性能の伸びも価格に劣らず大きい。端末のコマンド操作を伴うコーディングの「Terminal-Bench 4.0」は39.2%で、1問も解けなかったHaiku 4.5の0%から急伸した。OpenAIの小型モデル「GPT-6 Luna」の16.4%も上回った。実際のPC操作を測る「OSWorld 2.1」は15.7%から72.4%へ、知識労働の「GDPval-AA v2.1」も、勝敗比較で決まる相対スコアが735から1,620へ跳ね上がった。もっとも、上位のSonnet 5.5には全項目で届かず、同社も複雑なエージェント型コーディングには上位モデルが適するとしている。
小型のHaikuクラスとして初めて、推論にかける労力(effort)を調整する設定にも対応し、コスト重視か性能重視かを利用者が選べるようになった。OSWorld 2.1では、最高のMax設定が1試行0.61ドルで72.4%に達する一方、最も軽いLow設定でも0.07ドルで42.0%を記録。LunaがMax設定で出した48.9%(0.20ドル)に、3分の1ほどのコストで迫る水準だ。
安全装置は能力に合わせて調整された。サイバーセキュリティ分野の制限はHaiku 4.5より強まる一方、Sonnet 5.5より広い範囲の防御的な作業を許可する。ただし侵入テストなど攻撃側が使いやすい手法は引き続き遮断される。生物学分野の制限はSonnet 5.5やOpus 5と同水準で、幅広い利用を求める組織は同社の認定プログラムに申請する必要がある。
あわせて、中位モデルのSonnet 5.5では、同じ内容の再利用時にかかる「キャッシュ読み取り」の料金が半額になり、エージェント用途の多くで約20%安くなった。MaxとTeamの契約者に月次のAPIクレジットを配る施策も開始され、どのモデルにも使える。チャットの定額プランしか持たなかった個人にも、Haiku 5.5をAPIから試す道が開かれた格好だ。











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