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Microsoftサポートを騙る「偽のセキュリティ警告画面」ってどうやって閉じればいいの?

偽セキュリティ警告画面(サポート詐欺)の閉じ方体験サイト

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターは19日、「コンピュータウイルスに感染している」などと全画面で表示させ、Microsoftのサポートを騙ってユーザーに詐欺の電話をさせる悪質な「サポート詐欺サイト」を体験できる「偽セキュリティ警告画面(サポート詐欺)の閉じ方体験サイト」を公開した。

 Webブラウジング中に悪質な広告が挿入されることがある。そのような広告は、全画面モードで開いて閉じるボタンを隠し、ユーザーが操作できないようにした上で、Windows Defenderがあたかもウイルスを検出したかのように装って騙し、050や010から始まる電話番号にかけさせようとする。もちろんその電話は詐欺に誘導されるだけだ。

 このような広告が表示されてしまった場合、ESCキーを長押しすると、フルスクリーンモードが終了して、閉じるボタンが押せるようになるのだが、この操作を知らないと慌てることもあるであろう。

 IPAがこのたび公開した「偽セキュリティ警告画面(サポート詐欺)の閉じ方体験サイト」では、この広告に似せた表示サンプルを行なうとともに、その閉じ方を音声で案内する。これまでサポート詐欺に遭遇したことのないユーザーでも、1回は体験しておく価値はあるといえるだろう。なお、音声で案内するゆえ、事前に音量調節しておかないと大音量が鳴り響くので注意されたい(実際のサポート詐欺もアラーム音が鳴ることがある)。

 サイトはスマートフォンには非対応。また、2分間なにもしないと自動で閉じるようになっている。

 ちなみに、「ESCを押せとは言うものの、キーボードがないWindowsタブレットでは詰むんじゃないか?」という疑問も当然湧いてくるであろう。筆者がWindows 11環境で試してみた限り、最新のMicrosoft EdgeもGoogle Chromeも、画面を長押しすると画面上部に閉じるボタンが現れるので、そこをタップすれば全画面状態を終了させられるようだ。こちらも念のため操作を覚えておきたい。

ESCキーの長押しで閉じるボタンが現れる。Windowsタブレットの場合、画面のタッチ長押しでも表示される