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v6プラス FAV gaming2連覇ならず!ストリートファイターリーグ: Pro-JP プレイオフレポート
2023年1月10日 15:37
2022年12月29日13時より「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」のグランドファイナル進出をかけた2チームを選出するプレイオフが開催された。無観客ながら選手たちは一堂に介してオフライン環境で対戦するオフライン開催となる。実況はMATCH 1とMATCH 3がアール氏で、MATCH 2が大和周平氏、解説はハメコ。氏。
プレイオフは全3試合行なわれ、MATCH 1はホームがSFL 2022リーグ2位の名古屋OJA BODY STAR Mildom、アウェイが同3位のSaishunkan Sol熊本での対戦が行なわれる。ここで勝利したチームはそのままグランドファイナルへの進出が決定し、敗退したチームは続くMATCH 3で再戦に挑むこととなる。
MATCH 2はホームが同リーグ4位のv6プラス FAV gaming、アウェイは同5位の忍ism Gamingの対戦。ここで勝利したチームはMATCH 3に進出し、敗退したチームはそこで試合終了となる。
MATCH 3はMATCH 1の敗退チームがホームとなり、MATCH 2に勝利したチームがアウェイとなって対戦。ここで勝利したチームがグランドファイナルに進出するが、敗退したチームはここで試合終了だ。
プレイオフでは、これまでのリーグ戦と同様にホームとアウェイに分かれ、アウェイのチームのオーダーに対してホーム側が対戦する選手を決める方式。先鋒戦の勝利チームが10ポイント、中堅戦10ポイント、大将戦20ポイントのスコアを獲得でき、50ポイント先取したチームが勝利となる。
最大獲得ポイントは40ポイントとなるため、1巡で決着がつくことはなく、2巡目はホームとアウェイを入れ替え、決着が着くまでこれを繰り返す。プレイオフは50ポイント先取のため、最短でも2巡目の先鋒戦、最長で3巡目の先鋒戦までかかる可能性がある。
ということで早速プレイオフの様子をレポートしていこう。なおプレイオフとグランドファイナルのリアルタイム配信についてはZAIKOによる有料配信となっており、後日YouTubeにてアーカイブの無料公開を行なう。また、本文中の選手名については敬称を略している。
Shutoユリアンがふ~どポイズンとウメハラガイルを撃破してグランドファイナル進出決定!
1試合目、MATCH 1はホームがSFL 2022リーグ2位の名古屋OJA BODY STAR Mildomで、出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君。対するアウェイは同リーグ3位のSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、ひぐち、YHC-餅。1巡目アウェイのSaishunkan Sol熊本の事前オーダーは先鋒がネモのユリアン、中堅がひぐちのガイル、大将がShutoのユリアン、待機はYHC-餅となった。
先鋒戦はネモのユリアンに対してふ~どのポイズンが登場する。意気込みを聞かれたネモは「まぁ、ふ~どが来るっていうのは結構予想できたので、かなりCFNとかで研究はしてきました。その成果を出したいなと思います」とした。対するふ~どはシンプルに一言「頑張ります」とコメント。
1巡目、ふ~どポイズンとネモユリアンの先鋒戦。ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII、ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI。ここはふ~どポイズンが1ラウンドも落とすことなく、2本連取の2-0でネモユリアンに勝利。ふ~どポイズンの先鋒戦勝利により、ホームの名古屋OJA BODY STAR Mildomが10ポイント先取という展開となった。
オフライン開催ということでオンライン時にはなかった選手たちのセッティング風景や、試合の合間に顔を合わせて相談しあう様子、Shutoが自身のメモをネモに見せてアドバイスするといった場面も見られた。
中堅戦はひぐちのガイルに対してあきらのキャミィが登場。試合前の意気込みを聞かれたひぐちだが、最初は緊張から状況が理解できておらず「何か言うんでしたっけ?」と戸惑いを見せる。試合前のコメントを求められていると確認できると改めて「去年、結構あきらさんとは、ストリートファイターリーグ(SFL 2022)で当たって負けちゃってるので、ちょっとここで勝ってリベンジしたいなって思います」とコメント。これに対してあきらは「いや、もうここ取れたらハイパー嬉しいのと、やっぱうちにはウメハラさんがいるんでね、ここは勝って貢献したいなと思います」とした。
1巡目、あきらキャミィとひぐちガイルの中堅戦。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII、ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルII。ここはあきらキャミィの猛攻を凌ぎ、ひぐちガイルが2-0で勝利。ひぐちガイルの勝利により、アウェイのSaishunkan Sol 熊本が10ポイントを取り返す展開となった。
大将戦はShutoのユリアンに対してウメハラのガイルが激突。意気込みを聞かれたShutoは「グランドファイナルに行くためにも、すごい大きな20点になるんで、その大事な大将戦を任せてくれた味方の3人の気持ちに応えるためにも、ここ勝ちたいと思います」とした。対するウメハラは1巡目大将戦ということもあり「いや、緊張しますね、やっぱりね」と緊張している心境を語る。最近のShutoユリアンが好調な事を告げられるとそれに応える形で「いや、絶好調で……でも重要な試合なんで、ちょっとここで、もう出番なくなってもいいぐらい頑張らないとなと思ってます。最後の力を振り絞ります」といきなりクライマックスなコメントを返した。
1巡目、ウメハラガイルとShutoユリアンの大将戦。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI、ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルII。ここでなんとShutoユリアンは圧巻の3連勝、3-0でウメハラガイルを下して大将戦を制する展開となった。特に3戦目のラストはかなりの体力差をつけられた不利の状況から驚異の逆転勝利を見せる驚きの展開だった。
1巡目大将戦のShutoユリアン勝利により、アウェイのSaishunkan Sol 熊本が累計30ポイントとなり、ポイント有利のまま2巡目をホームで迎える流れとなる。
2巡目はホームとアウェイが入れ替わる。名古屋OJA BODY STAR Mildomの事前オーダーは、先鋒があきらのキャミィ、中堅がウメハラのガイル、大将がふ~どのポイズン、待機はナリ君となった。
先鋒戦、あきらのキャミィに対して、Saishunkan Sol 熊本の先鋒は、1巡目と同じくひぐちのガイルが挑む展開となった。意気込みを聞かれたあきらは「いや、もうちょっと緊張しすぎて言葉が出てこないんですけど、さっき負けた試合の反省を踏まえて勝ちたいと思います」とし、1巡目での敗退からの再戦についての思いを語った。
対するひぐちは「さっきは勝てたので、それは嬉しいんですけど、ここ先鋒取れるとすごい有利になると思うので、さっきの感じを思い出して、焦らずじっくりちゃんと老獪に立ち回ろうかなと思います」とした。
2巡目、ひぐちガイルとあきらキャミィの先鋒戦。ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルII、あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII。1巡目ではひぐちガイルが勝利したこの対戦では、あきらキャミィがひぐちガイルの動きを読み切って2-0で勝利し、リベンジ成功という展開となった。あきらキャミィの先鋒戦勝利により、アウェイながら名古屋OJA BODY STAR Mildomが10ポイントを取り返し、累計20ポイントで追いかける流れとなった。
中堅戦はウメハラのガイルに対して、YHC-餅のダルシムが挑む。意気込みを聞かれたウメハラは「(YHC-餅は)前回のチームメイトなので、色々と思うところはあるんですけど、もうふ~どに繋いで……プレイオフ勝ちたいです」と笑顔を見せた。対するYHC-餅は「去年もグランドファイナルで一緒に戦ってきた仲なんですけれど、今回は敵同士ということで。この試合勝てば3巡目まで回っても大丈夫っていうような形になります。ひぐちくんとガイル戦はやってきましたんで、そこが出せれば結構いけるのかなと思いますんで頑張ります」とした。
2巡目、YHC-餅ダルシムとウメハラガイルの中堅戦。YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーII/VスキルII。ウメハラガイルはVトリガーに必殺技のサマーソルトキックを強化する「ナイフエッジ」を選択して挑むも、ここはYHC-餅ダルシムがキッチリ取って2-0で勝利。YHC-餅ダルシム勝利により、ホームのSaishunkan Sol 熊本が累計40ポイントでリーチとなった。
大将戦はふ~どのポイズンにShutoのユリアンが挑む展開となる。ふ~どは「去年のSFL(2021)、Shutoに対戦してもらってて、ずっとオフでやってたんですよね。それで、今日この形で当てれるってのは嬉しいなと思ったんで、まぁ5先勝負だと思って臨みたいなと思ってます」と意気込みを語る。対してShutoは「ここ負けてしまうと、40-40ですごいドラマティックな感じで、(3巡目の)先鋒戦にいってしまうんで、そういう形にさせずに、しっかりと締めたいと思います」とした。
5先発言についてだが、ふ~どは大将戦で勝利した上で気持ちを切らさずに3巡目の先鋒戦にそのまま挑みたいという思いを5先という表現で示したものと思われる。
2巡目、Shutoユリアンとふ~どポイズンの大将戦。ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルI、ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII。1戦目でShutoユリアンが勝利すると、2戦目からふ~どはキャラクターをレインボー・ミカに変更。ふ~どミカはVトリガーI/VスキルI。ところがここもきっちり対応した動きでShutoユリアンが連勝し、3-0でShutoユリアンの勝利となった。
2巡目大将戦のShutoユリアンの勝利で、Saishunkan Sol 熊本が累計60ポイント獲得、ここで50ポイントに到達したことで、Saishunkan Sol熊本のグランドファイナル進出が決定した。
1試合目の終了後は、グランドファイナルへの進出が決まったSaishunkan Sol熊本のチームインタビューが行なわれた。アウェイでのプレイオフについて感想を聞かれたネモは「こっちとしては結構、誰が大将来そうかなど読みやすかったっていうのはあったので、それで最善なオーダーを組んで勢いのまま勝ってくれた。でも、その勢いを若手が作ってくれているので、グランドファイナルもこのまま行きたいなと思います」と若手の勢いについて言及した。
プレイオフの感想について、ひぐちは「去年は、プレイオフには進出することができたんですけどグランドファイナルには行けずという結果で終わってしまったので、今年はもうグランドファイナルで、しかもちょっと有利な位置でいられるっていうのがもうなんだろうな、頑張ってきてよかったなっていう風に思いますね。今日はちょっと結局10点取って10点取られてぐらいだったんですけど、相手にウメハラさんがいるってことで、ガイル対策を一緒に練習して、その練習してきたところで勝ってくれたっていうのは、スパーした甲斐があって嬉しかったです。ちょっとグランドファイナルも頑張りたいと思います」とした。
YHC-餅は「やっぱり最初(1巡目)のアウェイの時に30点取れたのが相当でかいなと思いますね。あれがやっぱりリードされるとかなり苦しい戦いになるかなと思ってたんですけど、その勢いのまま……自分は1試合だけだったんですけど、しっかり役目を果たせて勝てたっていうのは非常に嬉しいです。今、すごいいい流れが来ていると思いますので、グランドファイナルもこのまま頑張りたいと思います」とした。
大将戦で2連勝したShutoは「めっちゃ嬉しいっすね。今までのリーグ戦では、誰かに大将任せちゃったりとか、自分が大将いけなくて予選敗退したりとかが結構多い中で、多分ストVで初めて自分がこういう大事な場面で勝って、こういうグラウンドファイナルに行けるっていうのは本当に嬉しいですね。去年の結果もあるんでほんとに嬉しいです。チームもみんなもありがとう」とメンバーたちに声を掛けた。
アール氏から今日の大将戦でウメハラやふ~ど相手に3連勝した点について振られると「はい、そうですね。でも、なんかうまくいきすぎたなってところはあるんですけど、やっぱり今日に向けて色々思うところがある中で、すごい気合い入れてやってきたんで、それがうまくいったってのは、単純に自信に繋がるんで、この勢いを持ちつつも安心せずにグランドファイナルも勝ちたいと思います」と謙虚ながら自信に溢れるコメントを返していた。
ハメコ。氏からは1巡目の大将戦、ウメハラガイルとの対戦についてどのような準備をしてきたかと質問されると「やっぱりこっちにひぐちがいるってことで、その単純にガイル対策に付き合ってもらったりとか、ウメハラさんの癖とかをすごい話してもらって。今年のリーグの開幕戦、結構ウメハラさんにボコボコにされてしまって、その記憶がある中で、やっぱその自信があるぞっていうぐらいに仕上げてくれたのは間違いなくひぐちのおかげなんで、それはチームの強さが出たかなと思います」とし、チームメイトのひぐちの功績を讃え、ここでチームインタビューは締めくくられた。
続いては、惜しくも敗退し、3試合目が決定となった名古屋OJA BODY STAR Mildomのチームリーダー、あきらにも意気込みを聞くと「今、チームでも話してて……負けちゃったんですけど、まだ残機1、もう1回試合ができるので。しかも次の試合もホームで最初スタートできるっていうことで、もちろん有利な状況ではあるので、そこで勝ってグラウンドファイナル残りたいと思います」とし、次の試合に向けての想いを熱く語った。
試合終了後は、会場に来ていた取材陣に対してSaishunkan Sol熊本への合同チームインタビューが行なわれた。先ずは記者からグランドファイナル進出について率直な感想を、という質問に対して、ネモは「単純にやっぱり、久しぶりにグランドファイナル進出したので嬉しいですね。あと(グランドファイナルは)、観客入れて試合が行なえるので、ファンの声とかもちゃんと聞けるので、すごく楽しみだなって思ってます」とした。
ひぐちは「そうですね。こう、立ててきた作戦が結構ハマったなっていう印象の展開になったので、それに結構自分がそれに助力してたってこともあって、うまくその作戦通りに進んでくれたっていうのがすごい嬉しかったっていうのと、もう1つは、もちろんグランドファイナルに行くっていうのは、それを目指しながら戦ってはいたんですけど、正直マジで行けたんだっていうのがちょっと驚きではありますね」とコメント。これに記者から、まだ実感がないのか?と問いかけると、続けて「実感がないっていうか、やっぱ去年とかもプレイオフで負けちゃったりとかしたんで 今年とかもやっぱ前半の方とかは苦しい展開が続いてたので、後半すごい立て直していって、プレイオフでもしっかり勝ってっていうところで、そういうところが前半のその苦しい状況から、ここまで来れたっていうところがすごい印象的でした」とSFL 2022リーグでの苦労を振り返った。
Shutoは「そうですね、まずは本当に単純に俺も久しぶりにグランドファイナルに行けたんで嬉しいです。これまで3年前(SFL2020)のフードガイアの時は結構活躍できて、それでグランドファイナル行けたりしたんですけど、それからずっと調子が悪くて チームの足を引っ張ったりとか。まあ、大事な場面で出れないっていうのが続いてたんで、それが本当に悔しくてっていう気持ちがあって。今年も最後ですし、今年こそは本当に頑張るぞっていう気持ちでやってきて、それがうまくハマって貢献できてるのは本当に嬉しいです。で、そのグランドファイナルはオフの場所なんで、ファンの目の前でプレイできるのも嬉しいですね。やっとここまできたんだっていう実感があります」とSFL 2020の頃を思い返して3年ぶりのグランドファイナルへの思いを語った。
YHC-餅は「このチームだったらまぁグランドファイナルいけるんじゃないかという気持ちはあったんで、行けたことは嬉しい思います。で、チームで協力し合えてるっていうのが、やっぱ勝因の1つかなと思います。相手もめちゃくちゃ強い人たちばっかりなんですけど、そこを乗り越えれて勝てたっていうのは、やっぱ自信にもなりますし、グランドファイナルに向けても、頑張ってやっていこうかなという気になりますので。以上です」と締めくくった。
続いてShutoに対して、今日の大将戦でのウメハラ、ふ~どに全勝した時の気持ちや感覚について質問すると「それが自分でも不思議なんですけど、最近本当に何も思ってないんすよ、試合中。ここ勝ったらでかいぞとか、こう負けたら延長線行っちゃうぞとかって、本当になくて、ただただ今日持ってきたものがこうだからこうするぞとか、相手がこうしてきたから、こうするっていうのしかなくて、本当に今メンタルがすごいいい状態だなってのは思いますね。っていうのもあって、多分本当に試合に集中できてるっていうのがあって、6-0っていう結果に繋がったのかなとは思ってますね」とした。
これに記者が、メンタルの状態がいいという事が、緊張もしないとかそういう感じか、と再度尋ねると、Shutoは続けて「そうですね。前までは……特に去年はひどくて、負ければ負けるほど勝たなきゃっていう気持ちが入っちゃって……それって、その試合中に無駄な感情で、その試合のこと以外のことを考えちゃうし、その試合のプレイの質も下がっちゃうしで、負けた時にまたその、うわまた次も勝たなくちゃみたいになっちゃう、負のループがあったんで、今年は逆にその勝ってるから勝つみたいな感じで、すごい自信たっぷりで試合できてます」とした。
再び記者から、試合の結果が出たからメンタルの状態が良くなったのか、それとも練習などすごい積み重ねたところがまずあってっていうとこか、との問いには「取り組み方も、一応去年は1勝11敗でしたけど、自分なりにベストを尽くしてやったつもりでっていうのもあって、去年は結構へこんだんですけど、今年はそれ以上にそのノート書き始めたりとか、もっとリプレイを見る時間を増やすとか、勉強する時間も増やして……あれ、なんの質問でしたっけ?」と質問を再度聞き直すお茶目な場面も見られた。
続けて「まぁ、でも最終的にはやっぱり勝ったから……勝ってるっていうのはありますね。その言うたら、去年もやっぱ俺強かったと思いますし、周りからそのShutoは強いねっていう人もいたんですけど、そんな中で負けてたんで。今年はそのちゃんと勝ってってことで、やっぱ自分の取り組みは正しいんだっていうのもあって、やっぱ勝ってるから勝ってるだと思いますね」とし、成果が出てきた事がこれまでの自身の取り組みの自信にも繋がる、いわば“正のループ”に入った状態だと語った。
ここで別の記者から今の話に絡めて、ShutoがSFL 2022のリーグ前半は不調だったが、後半になると負けなしの状態になっていった件について指摘するとともに、SFL 2022リーグ以外の大会での好調など、各所で結果を残したことの蓄積が冷静なメンタルを生んだのか、という質問が出た。
これにShutoは「まぁ、そのきっかけをくれたのは、今年の4月~6月にあった第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIPで、その時も予選ギリギリで抜けてBリーグに行って、ギリギリで勝ってAリーグに行ってみたいなのがあって、そこで意外とユリアンも強いなっていうキャラの強さも認識できましたし。で、自信は出たんですけど、やっぱりそのリーグ戦始まった時に、その去年すげえ負けてたのがあって、勝たなきゃっていう、そん時はちょっとあったんですよね。っていうのもあって最初2敗、負けちゃったりとか、ちょっと動き悪かったりとかっていう時があったんですけど、やっぱ1番自信ついたのは、SFL 2022の第8節ふ~どさん戦、あそこで、やっぱ熊本でオフの場で観客の前でプレイして勝ったっていうのは本当に多分あそこからもうなんか試合のこと以外考えられないようになりましたね。勝つぞっていう気持ちは結構薄まって、自分のベストを尽くそうっていう」とし、SFL 2022前から少しずつ蓄積してきた物が、SFL 2022 8節のふ~ど戦で開花したことを明かした。
記者から、お客さんが入ると、お客さんのこと意識しちゃうと思ったら逆なんですねと振られると「そうですね、そこで勝ったからこそ、その緊張の分が自信に繋がったって感じですね」とした。
ここで記者から今度はひぐちに対して、SFL 2022リーグでは前半好調だったにも関わらず、後半不調が続き、今日のプレイオフでもあきら相手に1勝1敗だった点についての心境という、ちょっと意地悪な質問をすると、ひぐちは「前半すごい調子は良かったんですけど、後半、結構そのちょい崩れ始めたっていう感じで、今日もまあ1勝1敗だったんですけど、そんなに良かったなとは思えてなくて、その後半の時の状態のままだなっていう感じなんですけど……」と1巡目の1勝についても満足のいく出来ではなかった点を強調。
続けて「やっぱり、前半に結構勝ってたっていうところもあって、なんかみんなが意識するようになったとか。あと、前半の最後の方に延長戦で負けてっていうところから、ちょっとこう崩れてきちゃったかなっていう感じはあるので、ちょっと今あれですかね。乗れてないっていう感じになってるなって印象なんですけど、そういう時こそやっぱりちゃんと練習して、勝ってる時とかって、勝てるから気持ちもよくて練習する気にもなるんですけど、負けてる時こそちゃんと練習ができるように。できないとやっぱダメだなとは思ってるんで、ちょっと調子が悪いところをグランドファイナルでは直して、前半の時みたいな風になれなりたいなと思います」とし、回答しにくいであろう厳しい質問に対しても、思いっきり前向きなコメントを返してくれた。
ここで別の記者から、Shutoがリーグ開始前は弱気な発言も多く、2021年末に行なわれたコンセプトマッチでも立川とShutoのストリートファイター最弱対決のような言われ方をするなど、不安要素も見られる中、ネモはこの状況の中で、Shutoにどういった感じでやっていってほしかったのか、という質問が出た。
この質問にShutoからネモに「トパチャンで勝ったからってのもありますよね?」と尋ねると、ネモは「あ、いや、単純にそういうのは関係なくて、なんか個人的に長い目で見た時に、自分はその人を変えるのって環境だと思っていて、その中でまあ若手でShutoがやっぱり、その強いプレイヤーとまず仲がいい。例えばウメハラさんとかふ~どとか強いプレイヤーと仲良く、なんかいろんなことをやっているんで、その環境にずっと揉まれていたら、いつかすごい選手になるんじゃないかっていうところがあって、そういう期待も込めて、あのShutoを選んだっていう感じですね、単純にそういうところです」とし、ネモがリーダーの立場から、選手のどこを見ているか、という点について言及した。
これに思わずShutoも「まぁでも意外っすよね?」と笑いながら返すと、ネモも笑いながら「ま、ここまで勝つとは……っていう感じだけど、まぁでもやっぱ長い目で見た時にやっぱり、その時強い人っていうのはもちろんいるんだけれども。、やっぱりこいつだったら、まあ強くなんじゃないかなっていう感じはありましたね」と返した。
こうした自身への期待度についてShutoに聞くと「まだ疑いつつではありましたね。去年、やっぱりその自分は強いなって思っていく中で、1勝11敗だったんで、今年はちょこちょこ結果は出てたんですけど、本当にこれで大丈夫なんかなっていう疑問を持ちながら臨んでいく形ではありました。それが途中で自信に繋がっていったんですけど、最初は自分でも去年と同じ感じだなと思ったんで、本当にこれで大丈夫なんだよなっていう、その念入りな練習をするようになったんで、もしかしたらそこも結果に繋がってるかもしんないですね」とした。
記者からはSFL 2022リーグがオンライン開催で、今日のプレイオフではメンバー全員集まってのオフライン開催という点について、会場でのみんなのノリや感触について聞かれると、ここで急にShutoがYHC-餅に対して「ゲーム音、めっちゃ小さくなかったっすか?」と尋ねた。これにYHC-餅はそうだねと回答。ここでShutoからほかのメンバーがどのくらいのボリュームで試合をしていたか尋ねると、ネモは「俺、別に普通だったよ」と素っ気ない回答。
Shutoがこれに続けて「試合中のゲーム音って自分で弄れるんですけど、俺は味方の声を聞くとちょっと緊張しちゃったりするんで、もう爆音にして聞こえないようにしてたんですけど、モチさん(YHC-餅)、めちゃくちゃ小さい音でやってて、俺らの声聞きながらやってくれてたんすね」と振ると、YHC-餅はそうだねと返す。Shutoは続けて「そういうの、ちょっと意外だなっていうか、まぁプレイオフの良さ出たなとは思いました」とし、ゲーム中のプレイ音からプレイオフの楽しさについて楽しげに語った。
ここでネモは「とはいえ、そのなんだろう、こうオフで集まったんですけど、結構うちのチームって、ほかのチームよりもその、Discordとかで集まる日とかを決めて、みんなで話し合う機会はすごい多かったので、別にオフで集まっても、これってこうだよねっていう、認識合わせぐらいかな」とチーム内のコミュニケーション密度の高さを語る。
ネモは続けて「なんか対策もお互い気づいてなさそうなところを言ったりとか、あとはこういう動きが多いよねっていう、普段からやっているので、結構そのインターバル的なところで、すぐにアドバイスできたかなっていう感じはあります」とし、オフラインでもオンラインでもあまり変わらない点を繰り返した。
最後に改めてグランドファイナルへの意気込みについて尋ねると、ネモは「そうですね、Saishunkan Sol熊本って立ち上げて2年目のチームでここまで来れたっていうのは、もうすごいことだなと思うんですけど、でも今年はワールドも行なわれるので、グランドファイナル勝ってワールドに進出したいなとは思います」と優勝への意欲を語った。
ひぐちは「そうですね、僕は今年チームが変わって、このストリートファイターリーグに向けての移籍っていうことで、ポイントをたくさん取ってプレイオフとかグランドファイナルで貢献するっていうところが1番期待されてるところだとは思ってるので、最後グランドファイナル、ゴール間近なんで、しっかり点数取ってSaishunkan Sol熊本が僕に期待してくれたことをちゃんと最後出せるように頑張りたいと思います」とした。
Shutoは「そうですね、やっぱ去年すごい成績悪くて、今年はその頑張る場所すらもらえないと思ってたんで、その中で自分を取ってくれたっていうSaishunkan Sol熊本にはすごい感謝してますし、その期待にも応えたいと思ってます。んで、優勝するまでその期待に応え続けようかなっていうのと、単純にその長く試合したいので最後まで楽しんで楽しみ続けたいと思ってます」とした。
YHC-餅は「残り3チームになりました。その中で優勝が1チームと……その1チームになれるように頑張りたいと思います。誰が相手でも全力を尽くすのみという事で、もう少しゲームを頑張ってやって、もうちょっと仕上げてこようと思います。優勝目指して頑張ります」としてインタビューを締めくくった。
40-40の同点から3巡目に突入する大激戦! 制したのは忍ismかFAVか?
2試合目、MATCH 2はホームがSFL 2022リーグ4位のv6プラス FAV gamingで、出場メンバーはsako、ときど、ボンちゃん、鶏めし。対するアウェイは同リーグ5位の忍ism Gamingで出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ。実況は大和周平氏にチェンジとなった。
1巡目アウェイの事前オーダーは先鋒が藤村のルーク、中堅がヤマグチのルーク、大将がももちのコーディー、待機はジョニィとなった。
先鋒戦は藤村のルークに対して鶏めしのダルシムが挑む。意気込みについて藤村は「僕に対して鶏めし選手が来ることは、前回負けてるんで、おそらくそうだろうなと思って準備してきました。前回のリベンジをしたいと思います」とした。対する鶏めしは「ルーク-ダルシム、最初はダルシムいけるかなって思ってたんですけど、中盤らへんから、ちょっと怪しいぞって不透明な面が出てきて、後半になってようやく、いけるかもしれない……そして今日確信しました。ダルシム-ルークは結構いけます!」とダルシムとルークの組み合わせはダルシム有利であると語った。
1巡目、鶏めしダルシムと藤村ルークの先鋒戦。鶏めしダルシムはVトリガーI/VスキルI、藤村ルークはVトリガーI/VスキルII。ここは鶏めしダルシムが1本取られながらも読み合いを制して2-1で勝利。鶏めしダルシムの先鋒戦勝利でホーム側、v6プラス FAV gamingが10ポイント先取となった。
続く中堅戦はヤマグチのルークに対して、sakoのメナトが挑む。意気込みについてヤマグチは「sakoさんと大会で当たるのってかなり久しぶりなんですけど、今回プレイオフに向けてメナト戦もちゃんと対策してきたので、それを出せればちゃん勝てると思うんで頑張ります」とした。対するsakoは「そうっすね。うちにはもう最強クラスのルークが2人もいるんでね。その2人とね、しっかりと練習してるんで、勝ちます」とした。
1巡目、sakoメナトとヤマグチルークの中堅戦。sakoメナトはVトリガーI/VスキルII、ヤマグチルークはVトリガーI/VスキルI。sakoメナト好調でここを連勝で乗り切り、sakoメナトが2-0で勝利した。sakoメナトの中堅戦勝利により、ホーム側、v6プラス FAV gamingが20ポイント連取となった。
大将戦はももちのコーディーに対してときどのルークが登場。意気込みを聞かれたももちは「FAVはときど倒さないと勝てないチームだと思ってるんで、このときどをどう倒すかっていうのはキモになってくると思ってて、かなり準備はしてきてます。リーグ予選で2回FAVと当たった時に、自分がときどと当たって1勝1敗なんですけど、このプレイオフが5位になってしまったのも、結構ときどに負けてしまったっていうところはあるので、そういう意味でかなりその時と似たような状況なので、リベンジをしたいと思います」とした。これにときどは「このプレイオフに向けて、やっぱ1番意識してたのはコーディー戦なので、それをこの場で出して40-0でプレッシャーかけていきたいなと思っております」とした。
1巡目、ときどルークとももちコーディーの大将戦。ときどルークはVトリガーI/VスキルI、ももちコーディーはVトリガーI/VスキルII。ときどルークのコーディー対策が見事にハマって1本は取られたものの、終わってみれば3-1で勝利。大将戦のときどルーク勝利により、ホーム側、v6プラス FAV gamingが全勝、累計40ポイント連取で次の第3試合、MATCH 3進出に王手をかける展開となった。
2巡目にアウェイとなるv6プラス FAV gamingの事前オーダーは、先鋒がボンちゃんのルーク、中堅がsakoのメナト、大将がときどのルーク、待機は鶏めしとなった。
先鋒戦はボンちゃんのルークに対して藤村のルークが出る。意気込みについてボンちゃんは「SFL開幕戦の1on1で、藤村ルークに同キャラ負けてるんで、リベンジしたいと思います」とした。対する藤村は「はい、もう勝たないと終わっちゃうんで勝ちます」と切羽詰まった様子を見せていた。
2巡目、藤村ルークとボンちゃんルークの先鋒戦。藤村ルークはVトリガーI/VスキルI、ボンちゃんルークはVトリガーI/VスキルII。藤村ルークがボンちゃんルークの立ち回りに見事に対処、2-0で藤村ルークが勝利した。2巡目、先鋒戦は藤村ルークの勝利でホーム側、忍ism Gamingが10ポイントを取り返す展開となった。
続く中堅戦はsakoのメナトに対して、ももちのコーディーが挑む。意気込みについてsakoは「コーディ戦はね、別に嫌いじゃないんで、しっかり自分の持ち味を出せるように頑張ります」と余裕を見せる。ところが後からコメントしたももちはそんなsakoのコメントに対して「いや、sakoさん絶対コーディ戦、嫌いだと思うんで。多分ゾンク(ゾンクナックル)にめちゃくちゃムカついてるはずなので、ちょっとムカつかしたいと思います」とし、解説席や会場の笑いを誘った。
2巡目、ももちコーディーとsakoメナトの中堅戦。ももちコーディーはVトリガーI/VスキルII、sakoメナトはVトリガーI/VスキルII。sakoメナトの動きもよく、接戦を展開するも、最後はももちコーディーが決めてここを2-1で勝利。中堅戦のももちコーディー勝利により、ホーム側、忍ism Gamingが20ポイント連取で追い上げを見せる。
大将戦はときどのルークにヤマグチのルークが挑む。意気込みを聞かれたときどは「ここ最近ね、あのヤマ選手には結構負けが続いていて。ただ、ルーク同キャラっていうのは、ほんとに敗北するたびにやんなきゃいけないことをしっかりね、積み上げてきてはいるので、ここで1発しっかりできるんだぞっていうところを見せたいなと思います」とした。対するヤマグチは「はい、絶対勝ちます、以上です」とシンプルに返した。
2巡目、ヤマグチルークとときどルークの大将戦。ヤマグチルークはVトリガーI/VスキルII、ときどルークはVトリガーI/VスキルI。ヤマグチルークのルーク同キャラ対戦の巧さが際立つ展開で、ときどルークも1本は取り返したが、反撃はそこまでで、3-1のスコアでヤマグチルークがここを勝利。2巡目、大将戦のヤマグチルーク勝利で、忍ism Gamingが累計40ポイント獲得となった。
これで両チームとも40-40で、忍ism Gamingがv6プラス FAV gamingに追いつくギリギリの展開となった。正に“ドラマチックな展開”だ。
最終戦となる3巡目の先鋒戦。ここで再びアウェイとなる忍ism Gamingの先鋒オーダーは、藤村のルーク。これに対してv6プラス FAV gamingは、本日1巡目の先鋒戦と全く同じ組み合わせとなる、鶏めしのダルシムを出す展開。
意気込みを聞かれた藤村は「さっきちょっと負けちゃったんですけど、チームメイトがいけるぞと言ってくれたんで、僕を信じてくれたんで、頑張ります」とした。対する鶏めしは「そうですね、やっぱりルーク戦ちゃんと詰めてきたつもりだったんですけど、まだまだ甘かったんで、それを踏まえて、ちゃんときっちり勝って、チームを勝利に導きたいと思います」とした。
最終3巡目、鶏めしダルシムと藤村ルークの先鋒戦。鶏めしダルシムはVトリガーI/VスキルI、藤村ルークはVトリガーI/VスキルII。同じ相手に短期間で2度目の再戦となったが、藤村ルークが惜しくも対応しきれず、鶏めしダルシムが常に主導権を握る展開のまま、2-0の連勝で鶏めしダルシムがここを勝利。3巡目、先鋒戦の鶏めしダルシムの勝利で、v6プラス FAV gamingが累計50ポイント先取となり、第3試合、MATCH 3に駒を進めることとなった。
終了後は勝利したv6プラス FAV gamingへのチームインタビューが行なわれた。先ずは3巡目の先鋒戦で見事勝利した鶏めしに話を聞くと「オフで大きい大会っていうのは、実はほぼほぼ初めてで、いざ座ってみたら、最初の先鋒戦2セット目ぐらいから膝が震え始めて……それでも、なんとか勝ちをもぎ取れたんですけど、ただ、やっぱりルークは自分が担当してる以上、(ポイントを)やるわけにはいかなかったんで、 あとは今日、初対面のルーク使いの人にも頑張ってくださいって言われたんで、その分も力に変えて頑張りました」とかなりの緊張状態でのプレイだった事を明かした。
チームメンバーからの声掛けについて振られると、続けて「やはり自分ちょっとですね、焦ると手癖がモロに出ちゃうところがあるんで。やっぱ攻めたがりのところもあるんで、もう大事な場面で攻めなくてもいいところを、やっぱ手伸ばしてるとこを狙われてるとか、あとは(相手のルークに)ロックブレーカーある状態でフロートしたりとか、前に歩いて自分から近づこうっていうのは極力抑えて、きっちりやっていけと言われたので頑張りました」とチームメンバーからの声掛けがかなり力になった点を語った。
ボンちゃんは「いや、僕個人戦だともう負けただけなんで。ほんとチームメイトがね、ホームで40点取ってくれて、このまま10点取れば勝ちっていうところで自分が最初出たんですけど、あれがね、敗因になってもおかしくないくらいのやっぱ重要な場なんですよね。リーチかけたからって、このルール、全然逆の巻き返しがあるなっていうのは、去年自分たちがそれを逆転して優勝してたんで。そのリーチをかけてからの大変さっていうのをいきなりプレイオフで味わったなっていう感じでしたね」とした。
鶏めしについても言及「大将戦ね、鶏めしさんがさっきも言ってたように、オフラインでの大会ってのはほぼ初めてなんですけど、それであのクオリティの動きを見せられるってのは、ほんと頼もしいなって思いました。あざす!」と感謝の声を上げた。
ときどは「厳しい戦いでしたね。ホームが最後被せられるっていうのは、ま、あんまり有利じゃないなと思ったんですよ。このステージにおけるホームアウェイっていうのは。ただ、なんかそこにほんとに助けられて、なんとかなんとか繋いだっていうのがものすごく大きかったなと思います」とし、ホームだったからこその勝利である事を語った。
リーダーのsakoは「みんなね、やっぱすごいいいプレーもしてたし、相手のチームもね、すごい強くて、もう勘弁してほしいなと思って。初めの40点取れたはいいけど、やっぱアウェイで逆にね、40返されて本節でもね、同じパターンやったんで、もう最後のね、鶏めしさんにちょっと託したのはすごい心苦しかってんけど、そこもしっかりね勝ってくれて、ほんまにチームメイト頼もしいなと思いました」とした。
最後に意気込みについて聞かれたsakoは「そうすね、元々はグランドファイナル行って優勝が目標なんで、しっかり次も勝って頑張ります」としてインタビューを締めくくった。
続いて、惜しくも敗退し、グランドファイナルへの道が断たれた忍ism Gamingのチームリーダー、ももちにも話を聞く展開となった。ももちはSFL全体の感想も含めて「去年も忍ism Gamingという同じチームで……ま、ちょっとメンバーが違うんですけどそこで出て、その際も同じ順位かな。プレイオフで負けて最終的には5位というところで。まぁ1つでも上を目指してはいたんですけど、悔しいですね。ただまぁ今回から入った若手のヤマグチとジョニィがすごくチームを支えてくれて、勢いもありますし、将来を見てもかなり明るい……来年以降の大会っていうところで期待できる成長をしたかなっていうのがあるんで。チームとしてはここで負けてしまいましたけど、また来年以降でちょっと巻き返せたらなと思います。応援ありがとうございました」として無念の敗北について語る事となった。
そして試合終了後は、会場に来ていた取材陣に対して、惜しくも敗退となってしまった忍ism Gamingへの合同チームインタビューが行なわれた。
記者から今シーズンの感想について聞かれると、リーダーのももちは「チームとして4人揃えて出てるチームっていうのが忍ism Gamingと魚群の2チームだけだと思うんで、そういう意味で、かなりチームワークもあり、絆も深いですし、若手の育成っていうところもあるんで、そういう意味ですごい課題が多い、逆に難しい差もあるなっていうのはありました。去年がひぐちと大谷の若手2名プラスももち、藤村のベテラン2名っていう構成だったんで、今年もベテラン2名、若手2名という形式なんで、割と去年の反省点として、若手がやっぱりちょっと力を発揮しきれなかったなっていうのが去年の課題としてあって、それはももち、藤村のベテラン2名で結構しっかりジョニィやヤマグチをこう活躍させれるようにチームとしてやりたいよねっていうのがあったんで、そういう意味では、今年は結果としてはちょっとプレイオフで敗退はしましたけど、若手2人はしっかり活躍してくれたんで、その分を藤村が結構大変な役割というか、オーダーだったりとかキャラ対策っていう部分で、結構大変なところを担ってはくれたんですけど、チーム全体としては、そのおかげでまとまったなっていうような1年だったので、結果としてはまだまだちょっと満足はいかなかったんですけど、今後に向けていい成果というか、成長はできたなという1年でした」とした。
藤村は「まぁ、ももちさんも言った通り、今年は若手2人の育成っていうのは大事な課題かなと思ったんですけど、僕とヤマが同じキャラクター使ってて、かなりその攻略を共有したりとか一緒に対戦して色々詰めたりとかで、去年よりちゃんと濃い指導……指導じゃないですけど、まあ一緒に練習して、お互い成長していってっていうのがあって、手応えはめちゃくちゃありましたね」と若手育成の成果を語った。
続けて「ヤマがリーグ中も任せる場面で、もうかなり期待通りの本当に素晴らしいプレイをしてくれて……なんか今まで、僕は格闘ゲームは個人戦だし、自分が強けりゃいいやって思っていて、格闘ゲームで人を育てるっていうのはあんまり考えたことなかったんですけど、その練習を通して成長していってる姿もそうだし、まあ大会本番でそうやって勝ってくれたりしてるのも見て、なんか後輩を育てるっていいなと思って、なんかそういうのも自分の中で成長がありましたね」とした。
ヤマグチは「僕はそうっすね。リーグ初参加っていうこともあって、最初はどうなるかなと思ってたんですけど、ももちさんと藤村さんの仕上がりが、リーグ前からすごい強かったんで、これは僕がちゃんと活躍できればチームワークもあるし、優勝狙えるチームかなって思って、藤村さんと一緒に練習してきた感じです」と、ベテラン両名の仕上がりについて語った。
続けて「自分、結構リーグ通して、実力もあげれたなっていうのが実感としてあって、その裏には結構藤村さん、さっきおっしゃってましたけど、対策を共有できたっていうのが1番大きいなって思ってて。例えば、さっきのときどさんとのルーク同キャラもかなり藤村さんと練習したことで、勝利に繋がった部分が大きいので、このリーグを通して藤村さんにはかなり1番お世話になったと言っても過言ではないです。結果としては残念な5位で終わっちゃったんですけど、今後に向けての新たな課題も見つかりましたし、いい取り組みができたのかなと思ってます」と藤村の指導に感謝の意を示した。
ジョニィは「今回のリーグ、僕は2回目で。2020年かな、一昨年に1回出て今回が2回目の参加なんですけど、目標としては終わった時にできるだけ悔いがなかったなっていう風に終われればいいなって思ってたんですけど、 やっぱ思い返してみれば色々あったし、なんかこうよくわかんないっすね。今ぐちゃぐちゃした感じで気持ちがあれなんですけど、結果としては序盤は結構いい滑り出しで始められたんですけど、ちょっと後半、失速しちゃって、やっぱこう長期戦だったりとか、そういうところの難しさがあったなっていう風に思いましたね」と思いを語った。
続けて「プレイオフに関しては自分がもっとここ俺に任せてくださいって言えればよかったんですけど、ちょっとそこはできずということで……」としたところで、ももちから「でもホームでは構えてたから。そこはちゃんと役割があったので。相手のオーダーによってジョニィが出場するっていうのもありました」とフォローが入り、ジョニィがキッチリ対策をしていたことで、相手チームに出せないキャラクターがいた点について改めて強調した。
記者からオフラインとオンラインでの試合の違いや感覚的な違いについて聞かれると、ももちは、忍ism Gamingでは最終節でファンを招いてのパブリックビューイングのようなイベントも開催するなどオフライン開催への慣れについて語るとともに、続けて「特にももちと藤村はベテランのプレイヤーなので、逆にオンの方がやりづらかったりっていうか、元々そのコロナ前とかは、オフラインで飛び回って、オフラインがメインだったので割とそこに対する抵抗はないというか全然オフでいいんですけどね。また、ヤマグチとかジョニィも結構肝が座ってますし、性格的なのもあるんで、結構オフはそんなに問題ないっていう感じなんですけどね」と若手も含めてオフライン開催でも違和感なくプレイできた点を強調。
一方で「ヤマグチとかは大会などもオンラインがメイン、普段の練習もオンラインがメインですし、そういうとこで、ヤマグチは色々困った部分はあるのかなとは思います」としてヤマグチに振ると、ヤマグチは「僕も今日オフラインでやってたんですけど、やっぱりめちゃくちゃ緊張しましたね」とし、オンラインとは異なる緊張感があったことを語った。
オンラインとオフラインとで、緊張感が異なるかについて聞かれるとヤマグチは「オンラインは、やっぱ家でできるっていうのがすごく自分としてはありがたくて、直前までウォーミングアップとかを自分のペースでやれるんで、オンラインの方が正直楽っちゃ楽なんですけど、まあ、今回はやっぱりチームメイトの声かけがかなり個人的には助かって、それでだいぶ緊張が和らぎました」とし、オフラインであってもチームメンバーからの声掛けで大分緊張が和らいだことを語った。
ここで記者からプレイオフで忍ism Gamingが0-40から全勝で追い上げた勢いについて絶賛すると、ももちは「これがお客さんとかいたら、また場の空気とか流れっていうのがすごいプレイヤーにも作用するので、流れがさらに忍ism寄りに流れる場合もありました。逆にヤマグチとかはそういう意味で言うと、まだお客さんの前で試合をするっていうのがより慣れてないと思うんで、 もしかしたら良くも悪くも悪い方に傾く可能性もあったんで、そこがまたこの無観客っていうオフラインの難しさ、すごい静まり返ってたしね、あのスタジオ」とし、無観客のオフライン環境の難しさについて語った。
ここで記者からはチームとしての完成度は10点満点中何点をつけるか、という質問が出た。これにももちは「点数をつけるとなると、ものすごい発展途上だなってやっぱ思ってて、そのリーグの中で若手が成長したっていうのは、まさにその通りで、まだ成長途中っていうところで、もちろんね、ヤマグチ、ジョニィっていう若手2人もそうですし、先ほどヤマグチと藤村が攻略を共有して、ルークっていうキャラクターが今すごい伸びてきてて、今日で言っても、チームとしては負けましたけど、ボンちゃん選手、ときど選手とルーク同キャラをそれぞれぶつかって、やっぱりこっちが勝ててるんで、やっぱりそういう意味で攻略もすごい進んでますし、完成度っていうのは上がってると思うんで、本当にもっと戦えればっていう……それこそね、ここプレイオフ勝ち残れて、グランドファイナルが来月になると1月21日なんで、1カ月でまた新たな仕上がりっていうところもちょっとチームとしては見込めたんで、そこはすごい悔しい思いがあって。10点満点で言うとどうすかね……でも7点とか……ま、やっぱりその10点にならないと優勝は難しいというか、無理だなとは思ってたんで、結果としてはま7.8点ぐらいで、あと1歩それぞれ足りなかったなって」と自身のチームを評価した。
同様に選手たち個々に点数をつけるとしたら、という質問に対して、ももちは「自分としては、序盤、中盤までは10点とか9点ぐらいだったと思います。ただ、後半からプレイオフにかけては5点とか4点ぐらい。結局まあ、周りの攻略レベルもしっかり 上がってきて、自分としても、やっぱりどんどんプレッシャーがかかる場面っていうので、ちょっと力を出しきれないっていうのがあったので、トータルすると間の、7~8点ぐらいになりますね」とした。
藤村は「結構その練習の内容とかは良かったんですけど、僕は結構、格闘ゲームって普段100%で練習に臨んでいればいいだろうと思ったんですけど、今はなんて言うんだろう、このリーグ絶対に負けたくないっていう気持ちがちょっと足りてなかったかなっていう。120%ぐらいで挑まないと、やっぱりダメなのかなっていうのは今年思いましたね。自分だけの練習で行ったら、まあまあできてたとは思うんですけど、もっとチームを引っ張るぞみたいな、チームメイトへのアドバイスとかも、もうちょいやれたことは結構あって、それは今回の教訓って感じで来年あれば、そこら辺を改善してって感じでトータル6点ぐらいですかね」とした。
ヤマグチは「そうっすね、トータルでいうと、5点と6点の間ぐらいっすね。5.5点。個人的には自分が元から得意というか、ちゃんと行けそうだなっていうところは、 ちゃんと勝てて仕事できたなっていうのがあるんですけど、自分の苦手なキャラとかを克服しきれてなかったのが、今回のプレイオフでの負けにも繋がったと思いますし。それを含めると5.5点ぐらいっすね」とした。
ジョニィはここで「3勝2敗って何パーセントですか?」と記者に問いかけ、これに60%です、と返すと続けて「じゃあ6点です」とシンプルなコメント。続けて「やっぱ、結構ホームで狙った相手に行くぞっていう立場だったんすけど、だから勝率ですよね。勝率がそのまま点数になると思います」とし、全員がかなり厳しめの自己評価の結果となった。
ここで記者からSFL2022リーグでのチーム勝利インタビューなどにおける、ジョニィのパフォーマンスについて聞く場面も見られた。ここでももちは「それ結構難しいところで、忍ismの選手って、所属選手が物静かというか、やっぱりその背中で見せるというか、プレイで見せるっていうスタイルのプレイヤーが多くて、やっぱその中でジョニィはすごくいいアクセントにはなってますよね。この3人で言うと、割とキャラとしては似てるというか、プレイスタイルとか方向性ってのは似てて、そこにジョニィっていう結構アクセントがいて、それはすごいファンの方から見ると、ジョニィがっていうのはすごい存在感があると思うんで、そういう意味でうちのキーマンの1人はやっぱジョニィだったなっていうのは、なんかその試合とか以外の部分でもやっぱりありますかね」と試合だけでなく、それ以外の面でのジョニィの評価について語った。
なお、ジョニィが配信でふざけたボケをかました場合も特に後でももちからの説教などはないそうだ。なお、当のジョニィ本人にも話を聞くと「いや、なんか誰もやんないから、そのやった方がいいのかなみたいな。僕もあの本来は物静かな……」と早速のボケをかまして、ももちからいやいやいや、とツッコミを受ける場面も見られた。
この後は別の記者から「今年活躍したヤマグチは来年Saishunkan Sol熊本に売られていくんですよね」と去年のひぐちの移籍を弄った冗談を言って笑いを取りながら、インタビューを締めくくった。
勢いでFAVが勝ちきるか、名古屋OJA BODY STAR Mildomが底力を見せるか、白熱の大将戦を制したのは?
3試合目はホームがMATCH 1にて惜しくもは敗北した名古屋OJA BODY STAR Mildomで、出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君。対するアウェイは、MATCH 2で勝利したv6プラス FAV gamingで、出場メンバーはsako、ときど、ボンちゃん、鶏めし。アウェイとなるv6プラス FAV gamingの事前オーダーは先鋒がsakoのメナト、中堅が鶏めしのダルシム、大将がときどのルーク、待機はボンちゃん。なお、実況は再びアール氏が登場。解説はトリプルヘッダーのハメコ。氏。
先鋒となるsakoのメナトに対して名古屋OJA BODY STAR Mildomからはふ~どのレインボー・ミカが登場。意気込みを聞かれたsakoは「そうですね、多分俺が出るとふ~どが来るっていうのはもう想定してたんで、しっかりとミカ対策はしてきました」とした。これに対してふ~どは開口一番「釣られました!」とまさかの発言。これに続けて「けど大丈夫っす!」と元気よくコメントした。アール氏から大丈夫か聞かれると再び「完全に釣られました!」としてコメントを終えた。ノリがやたらよい印象を受けた。
1巡目、ふ~どミカとsakoメナトの先鋒戦。ふ~どミカはVトリガーI/VスキルI、sakoメナトはVトリガーI/VスキルII。ここはふ~どミカの猛攻が見事に決まり、2-0でふ~どミカが勝利。1巡目、ふ~どミカの先鋒戦勝利により、ホームの名古屋OJA BODY STAR Mildomが10ポイント先取となった。
中堅戦は鶏めしのダルシムに対して、あきらのキャミィが挑む。意気込みについて鶏めしは「アウェイでちょっと自分が出た場合、多分必ずあきらさん来るだろうと思ってました。んで、あの直前にマゴさんにスパーをお願いしてました。なんで、ここは是非とも勝って10ポイント取ります」とした。対するあきらは先ほどのふ~どのコメントと同様に「釣られましたね……」とネタを重ねた。続けて「まぁ前回、自分が大将で出た時に、ホームで被せた結果、負けてしまったんで、その時のね、屈辱を晴らしたい……雪辱?雪辱を晴らしたいと思います」とした。
1巡目、あきらキャミィと鶏めしダルシムの中堅戦。あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII、鶏めしダルシムはVトリガーII/VスキルI。ギリギリの接戦も展開される中、鶏めしダルシムが好調で、あきらキャミィを封じ切り、2-0で勝利。1巡目中堅戦の鶏めしダルシム勝利により、v6プラス FAV gamingが10ポイントを取り返す流れとなった。
大将戦はときどのルークに対して、ウメハラのガイルが挑む。意気込みについてときどは「自信ありますよ。勝ちます」とシンプルにコメント。これにウメハラは「そうですね、このバージョン、ルークにするか、ガイルにするか迷って……でもルークを倒すっていうことを目標にしてガイルを意志を持って選んだんで、この集大成を試合で見せたいなと思います。チームに貢献したいです、頑張ります」とした。
1巡目、ウメハラガイルとときどルークの大将戦。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI、ときどルークはVトリガーI/VスキルI。万全なルーク対策を見せるウメハラガイルに対してときどルークは1本を取り返すものの、終わってみれば3-1の圧勝でウメハラガイルの大将戦勝利となった。1巡目の大将戦、ウメハラガイル勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomが累計30ポイント、チームとしては30-10の20ポイント有利の状態でアウェイを迎える流れとなった。
ホームとアウェイが入れ替わる2巡目。アウェイとなる名古屋OJA BODY STAR Mildomの事前オーダーは、先鋒がウメハラのガイル、中堅があきらのキャミィ、大将がふ~どのポイズン、待機はナリ君だ。
先鋒のウメハラガイルに対してv6プラス FAV gamingは鶏めしのダルシムが挑む。意気込みを聞かれたウメハラは「いや、まぁ、あの……頑張ります」と囁くようにコメント。これに鶏めしは「そうですね、今10-30の状況なんで、自分がちょっとウメさんと相性がいいかどうかわかんないですけど、ここは頑張って勝って10ポイント持ち帰りたいです」とした。
2巡目先鋒戦、鶏めしダルシムとウメハラガイルの一戦。鶏めしダルシムはVトリガーII/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーII/VスキルII。ウメハラガイルの猛攻をギリギリで凌ぎ、鶏めしダルシムがここを2-0で勝利。2巡目、鶏めしダルシムの先鋒戦勝利により、v6プラス FAV gamingが累計20ポイントとなり、猛追を見せる展開となった。
中堅戦はあきらのキャミィに対してボンちゃんのルークが挑む。意気込みについて聞かれたあきらだが「いや、すいません。なんも出てこないんです。あの……頑張ります!」とコメント。ボンちゃんは「そうですね。仕事をする時がきました、頑張ります」とこちらもシンプルながら力強くコメントした。
2巡目、ボンちゃんルークとあきらキャミィの中堅戦。ボンちゃんルークはVトリガーI/VスキルI、あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII。あきらキャミィの電光石火の攻めが見事に決まり、連勝2-0で重要な中堅戦を勝利。2巡目、あきらキャミィの中堅戦勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomが累計40ポイントとなり、グランドファイナル進出へのリーチとなった。
2巡目中堅戦の勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomは次の大将戦で勝利すれば3巡目を行なう事なくグランドファイナル進出が決定する。一方でv6プラス FAV gamingはここまでの獲得が20ポイントのため、大将戦で勝利しても累計40ポイントとなり、3巡目でもう1度勝利する必要がある。
大将戦はふ~どのポイズンに対して、ときどのルークが挑む。ふ~どは「さっき(MATCH 1の2巡目)もね、大将で自分負けたんで。やっぱ大将2回負けちゃダメだと思うんで、ここ勝ってグランドファイナル決めます」とした。ときどは「先ほどのウメハラさんへの負けはここでの勝利で……次に繋げたいと思います。頑張ります」とした。
2巡目大将戦、ふ~どポイズンとときどルークの一戦。ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII、ときどルークはVトリガーI/VスキルI。ときどルークが先制すればふ~どポイズンが取り返す、1戦ごとに両者ともチームメンバーの元に戻ってトークして戦略を立て直したり、歓談でリラックスしてメンタル回復に務める。再びときどルークが勝利してリーチをかければふ~どポイズンが取り返す。
そして最終5戦目までもつれ込んだ両者の激闘は1ラウンドずつ取り合ってフルカウントまでもつれ込むという、プレイオフの大将戦では最もギリギリの攻防が展開する接戦となった。フルカウントの最終ラウンドは、思わず解説のハメコ。氏も、もう分からん!とぼやく始末だ。
そしてこのギリギリの一戦を最後に制したのはふ~どポイズン!両者体力ギリギリ、タイムも20秒というギリギリの状況下で、しゃがみ中足を見事に出して3-2でギリギリの勝負を決した。2巡目大将戦のふ~どポイズン勝利で、名古屋OJA BODY STAR Mildomが累計60ポイントを叩き出し、グランドファイナルへの進出を決した。
試合終了後は勝利した名古屋OJA BODY STAR Mildomのチームインタビューが行なわれた。先ずはリーダーのあきらに話を聞くと「いや、もう感動の嵐……やっぱあの1番いい席で1番いい試合見れたなって思います。ほんとありがとうございます」とにこやかな笑顔で返す。
2巡目中堅戦でのボンちゃんとの試合について話を聞かれると「そうですね、ほんとに不利な組み合わせってわかってるので、やったろ!っていう精神でいこうってチームメイトと話をして、そのアドバイス通り、もうやったったぞっていう感じです。全部が上手くいった形で勝てたんで……ルーク戦、みんなだと思うんですけど、1番やってきた組み合わせで勝てたっていうことは、ほんとに嬉しかったです」とした。
グランドファイナル進出について聞かれたウメハラは「嬉しいですね。すごい……あの大好きな、ナリ君と一緒にグランドファイナルいけて……」と冗談を交えたコメントを入れると、横からナリ君が「思ってもねぇだろそれ」とツッコミを入れる場面も見られた。
古くからウメハラを知る友人でもあるアール氏から、チームに貢献したいとか、緊張しているという、ウメハラとしては珍しい発言もあったと指摘されると、ウメハラは「去年なんか、もうあと1、2回勝てれば全然違う結果だったんだろうなっていうのが悔やまれたんで、もし来年またあるんだったら、今度こそすごい活躍したいな、頑張って活躍したいなってのがあったんで、今回のSFLはすごいやりました、頑張りました。だから、とりあえずグランドファイナル行けて嬉しいです」とした。
本日待機だったナリ君は会場での声出しについて振られると「ありがとうございます!でも今日も一応出る目もあったんで、出れなかったのが分かった時に悔しかったんですけど、でもほんとにみんな頑張ったと思います。素晴らしい試合をありがとうございます!」と吠えた。
大将戦で見事に勝利したふ~どは「そうっすね。前回やっぱときどに負けて敗退したので、それをこういう形でリベンジできたのは本当嬉しかったですね。あと、やっぱグランドファイナルにナリ君連れていって、試合したいですって言ってるんで、あのさせたいと思ってます」とニヤニヤとしながらコメント。これにナリ君が「あざっす!」と声を出している様子を見ているのも面白い。
一方でグランドファイナルでは、本日敗退したSaishunkan Sol熊本との再戦となるが、それについて聞かれると「けど、もうほといろんな人にお願いしたんすけど、ルークやコーディと練習してるのが結構辛くて、それから解放されるって考えると……」とし、グランドファイナルにおいてルークやコーディーを使う選手が1人もいない点を指摘。続けて「Shutoに今回ボコされてしまいましたけど、それをむしろモチベーションにして、ちょっとやっていきたいなとは思ってます」としてインタビューを締めくくった。
続いて、惜しくも敗退となり、グランドファイナル進出、2連覇の夢が断たれたv6プラス FAV gamingのチームリーダー、sakoにも話を聞く展開となった。sakoはSFL全体の感想も含めて「できたらこのチームで去年と同様2連覇狙いたかったけど、でもここまで来れただけでも、やっぱすごいことやと思ってるんで。最後はね、みんな、すごくいい試合もしたし……悔いはもちろん残ってるけど、また来年頑張ります。ありがとうございました!」と爽やかに締めくくった。ここでチームの柱でもあったときどにもコメントを求めると「そうですね、今年も去年と同じか、それ以上にやったつもり……やったんですけど、今年はやはり周りのみんなも強くなったってこともあって、ここで敗退してしまう運びになりまして、ものすごく悔しいですね。これをバネにまた出直してこようと思います。はい、ありがとうございました……」とし、その口惜しさを語った。
試合終了後は、会場に来ていた取材陣に対して、v6プラス FAV gamingへの合同チームインタビューが行なわれた。記者から今シーズンの感想について聞かれると、リーダーのsakoは「僕(sako)と、ときど、ボンちゃんは去年も一緒にチーム組んで、2連覇かかってて、今回新しく鶏めしさんっていう強力な助っ人が入って、ぶっちゃけチームの総合力としてはかなりいい感じ、優勝狙えるぐらい強いチームやなと思ってて、普段からそうやって練習してたんですけど、蓋を開けてみれば思ったように、ほかのチームもすごい強くて、なかなか勝ちきれないっていう試合も多かったんですけど、なんとかプレイオフまでこうやって張り付くことができて……正直やっぱ負けてしまったのはすごい悔しい……悔しいですね」とした。
少し間をおいて、sakoは「……まぁ、自分たちに足りないものっていうのが どういうものかっていうのは、多分すごいみんな身に染みて感じてたんかなって。それをやっぱ次のリーグとか大会に向けて活かしてやっていけれたらなと思いましたね」とした。
助っ人の鶏めしは「率直に言うと、あのあっという間だったなって思いました。特に自分の場合はその元々決まってるわけでもなく、たまたま本当にその日ライセンスが取れてドラフト会議に出れて、選ばれたっていう感じの加入なんで、その当時、本当は嬉しかったんですね。ただやっぱりこのリーグ、みんな実力強くて、自分がそれについていけるのかっていう不安感が結構大きくなってきて、結果が残せるのか、勝てるのか、自分でも大丈夫なのか、結構そういう不安とかに駆られながら3ヶ月間ずっと生活してきましたけど、やっぱり対戦自体は本当に楽しくて、やっぱり今まで自分1人でやってきたものだったんで、こうやってチームに選んでもらって、sakoさん、ときどさん、ボンさんに混じって、色々交流しながらやって、プレイしていくっていうのは、本当、自分には新鮮ですごく楽しい3ヶ月間でしたね。なんで、もしまた機会あればこういう行事にちょっと自分も参加していきたいと思ってます」とした。
ときどは「ストリートファイタリーグ……苦しい期間でしたよね。特にオンラインのシーズン中もそういう場面はありましたし、このオフラインに向けて自分にかかるプレッシャーは……みんなそうだと思うんですけど、なんかね、夢に出てくるんですよ。夢に出てきて、なぜかナオリさん(ウメハラと同世代の格闘ゲーマー)に負ける夢とか、まあ自分の中で多分それかなりプレッシャーがあったんだろうなっていうのは……珍しいですよね。
そこまでやっぱ去年うまくいきましたけど、それも踏まえて、やっぱり今年みんな対策もしてきますし、レベルも上がってますので、その中で戦い抜くっていうのが、ものすごいやっぱレベルが高いなっていう風に思いましたね。で、今日やっぱ自分に大将任せてもらって、それでいて結果残せなかったので、やっぱ申し訳ないなっていう気持ちがちょっと強いっすね」とした。
続けて「これでストリートファイター5は SFLとしては最後だと思うんですけど、僕自身はこのゲームはまだまだなんかやれることもあると思いますし、もっともっと遊びたいなと思うゲームなので、まだやっていきたいなっていう思いはありますね……そういう感じでしょうか」とした。
ボンちゃんは「なんか毎年、ここ数年SFLってやってますけど、なんか数少ない攻略を共有する時間というか……自分らは個人で競ってることが今までずっと当たり前で、本音の部分はなんか秘めてる。攻略はあっても、なんか本音の部分まで口には出さない攻略って絶対あると思うんですよ。ただ このチーム内はそういうのもやっぱ共有できるんですよね。チームメイトのためになるんだったらと思って、結構自分の手の内もさらけ出すし……だから、ほかにこういう大会ってやっぱないですよね。
で、それだけチームで勝ちに行こうって、それぞれプレイヤーがちゃんと思うから、よりいいものになっていくし、本当今までにないタイプのレベルアップの仕方みたいなのができる貴重な場なんですけど、やっぱこの敗退が決まるとね、もう解散というか、共有して、みたいな時間は、とりあえず終わりなんで、なんか貴重な時間がなくなったっていうことがすごい悲しいですよね」とし、これまで個人戦で戦ってきたベテランプレーヤーらしい視点からチーム戦のSFLを振り返った。
続けて「実際チーム組んで、各々の考え方とか、sakoさんとときどはね、去年も一緒に組んでましたけど、今年はときどと自分が同じキャラを使ってるってのもあって、あ、そんなとこ見てんだ、とか。僕自身も本当新しい発見とかをもらったりもしてたし、sakoさんのアドバイスとかもね、結構、ほかの人とは違うような目線でいろんなのくれたりするから、そういう考え方もあんだなとかで、鶏めしさんのダルシムとかも、自分は逆にダルシムのことあんまり使ってないからわかんないんだけど、あ、そういう視点で使ってたんだなとか。自分自身の考え方の幅が広がる期間だったんで、なんか試合できないっていうのも寂しいですけど、終わっちゃったんだなっていうのは本当、残念ですね。
まぁ、自分もなんか満足行くような結果は出せなかったってのもありますけど……残念でした」と敗退だけでなく、その後に待っているチームの解散についての悲しみを語った。
ここで、初のチーム戦を戦ってきた鶏めしにチーム戦について話を聞くと「そうですね。去年そのFAVのチームの人たちと練習をしてたんですよ。餅(YHC-餅)さんのダルシムのスパー相手として。で、ストリートファイターリーグの中で1番対戦してたのが、FAVのチームの人たち。まあ、ときどさんとか、今はちょっと抜けてましたけど、りゅうせいくんとか。なんでほんとに感銘深いんすよね。そのチームに自分が混ざってできるっていうのがほんとに嬉しかった。
あと、やっぱりときどさんとか、特にsakoさん、ボンさんと話す機会って本当になかったんで、自分も地元からあんまり出ないもんなんで、これを機に色々喋って交流とか持てて、本当に良かったです。これで終わりとは言わずに何かしらで繋がりを持てたらいいかなって思ってます」FAVのメンバーとの交流について語った。
オフライン開催の空気について尋ねられると、sakoは「そうっすね、久々のオフラインってこともあるし、特にその今回、やっぱストリートファイターリーグはなんか番組っぽい感じで、非日常的な感じやったんで、ちょっと重々しい空気の中、試合をするっていうこと自体。すごい久しぶりやったんで、初めはすごい緊張してたんですけど、逆に自分とか応援する時とかもすごい声出してみんなをリラックスさせようと頑張ってたんすけど、なんかそんな感じがちょっと懐かしいなと思いました。でもすごい楽しかったです」と楽しんだ様子を語ってくれた。
鶏めしはほぼ初という話が出ていたが、実際に詳しく話を聞いてみると、「実は3年前のEVO、自分ちょっと行ったことがありまして。その時、ちょうどときどさんと対戦したんですよね」とし、3年前のEVOにてときどと対戦したオフラインでの体験を語ってくれた。
続けて「懐かしいんですけど、そん時の気持ちを今でも覚えてて、本当に緊張……ド緊張しまくって、自分がちゃんと動かしてるかも怪しいぐらいの動きだったんですよ。結果、ときどさんに負けてしまったんす。ただ、それと比べると、やっぱ久々にこういう大きい大会で、やっぱり武者震いっていうか、膝の震えが止まらなくて。結果的に徐々に抑えがなくなってきて最終的には、自分通りの動きができるようになったんで。でもオフラインっていうのは、本当オンラインとは違うんだなっていうのは、結構痛感させられましたね」とした。
ときどは「まぁ、オフラインの大会にはやっぱり慣れてるもので、ここ最近はちょっと海外の大会とかも解禁されたりししてるので行ったりして、やっぱいいもんだなっていう風に思ってまして。気持ちよくプレイもできましたし、こうして特に仲間、相手の顔が見えるってのも面白いもんなんですけど、仲間とこういう風に空気を共有して、雰囲気を目の当たりにしながら、そこでどうしようこうしようってしながら勝負するっていうのは、改めていいものかなという気になりましたね」とした。オフラインならではの空気感について語った。
ボンちゃんは「オフ一択だなって感じっすね」と断言。続けて「やっぱり空気感は最高ですよね。チームっていうのもあって、その応援の仕方とかも。もちろんオンラインでも似たような応援はできるんですけど、リアルな応援感っていうのかな、仲間がミスってもそこは小さい声で、次は頼むよみたいになりながら、なんか次はまたちゃんとした大きい声に変わるとか、そういうのを近い距離感でずっと話せるっていうのは、純粋に楽しいですよね。ああいうオンで普通に1対1対1での空間もアリだとは思うんですけど、オフラインの方が絶対にいいもの、イベントとしてもリアルな空気感で伝わると思うし、すごい色んな人の協力があって、ストイートファイターリーグにしろ、いろんな大会ってどんどんよくなっていってると思うんで、やっぱ今後またオフラインで続いていったらいいなとは思いますね」とオフラインへの熱い思いを語った。
なお、各チームとも試合中の応援合戦が激しかったが、会場で見ている感覚だと、v6プラス FAV gamingのボンちゃんやときど、名古屋OJA BODY STAR Mildomのナリ君の声が最も会場を賑わせていた印象だ。
記者から、ちょっと気が早い質問として、来年に向けての取り組みについて聞かれると、sakoは「来年はリーグがあるとしたら、もうスト6なんで、また新しく1から ゲームをやり直すっていうことになるんすけど、僕らその結構いろんなゲームをやっぱ長いことやってきたんで、そのノウハウをうまいことそのスト6に落とし入れて、やっぱほかの人と差をつけやすいんではないかなと思ってるんで。そこを武器に自分ならではの動きをしっかりと取り入れて、真似したくなるような、そういうまあ憧れるようなプレイを目指して頑張っていきたいと思いますね」とした。
鶏めしは「自分はちょっとドラフトで選ばれた人間なんで、来年は参加できるかも怪しいんですけど、やっぱスト6はダルシムもいますんで、できる限り早めに自分だけの動きを実現させて、ちょっと周りにアピールしたいですね、自分はこうできます、ほかの人にはできないですと」とした。
ときどは「個人として自分の技術に磨きをかけるとかっていうのはもちろんやるんですけど、やっぱ今回上位にいるGood 8 Squadが2年連続でリーグ勝ってるっていうのは、あそこね、組織立った動きがものすごくちゃんと機能してるなっていうのは見えるので、そういうとまぁ、僕も傭兵の立場で言うのはちょっとアレかもしれないですけど、組織としての動きっていうのは、やっぱ格闘ゲームでチーム戦で個々の能力は飛び抜けてる、すごい高いチームであると思うんですけど、そういった中で、やっぱ誰が誰に行くのかとか、どういう練習方法がいいのかとかっていうのは、監督的なポジションというか、役割分担みたいなのがもっとポジションとしてあるのかなとかっていうのはちょっと去年思ったんですけど、まぁ去年、彼らが勝ったのはうまくいっただけなのかなとも思いましたけど、去年より戦力が落ちてるにもかかわらず、今年もやっぱリーグを1位で終始走り抜けたっていうのは、多分彼らが組織だった動きが監督もしっかりいて、スパーリングパートナーもいてっていうのはあるのかなって思わさせられましたよね。そういったところ、難しいと思うんですけどそういう方向もなんか今後経験も積んでそういうやり方があるんだなっていうのは取り組んでいきたいなとは思いましたよね」とユニークな視点での分析を語った。
ボンちゃんは「ゲームが出るのが6月って発表されてて、SFLリーグがね。もうおそらくやってくれるのかな、なんて思ったりはしてるんですけど、自分自身、過去に1年目のゲームに対して、自信を持てたことがないんですよ。個人的にはあー、どうなん?大丈夫かな?っていう方が結構強いんですけど、チームでのリーグで勝つための作戦とかで言うと、やっぱこの2年結構チームでよく話したとは思うんですよね。
で、各々のその現状の把握であったりとか、チームの弱点とか、いい部分とか、そういう話し合いっていうのは、やっぱすげえ有意義なものだなって思えたんで、それはやっぱ活かしながらいい経験になってるなっていうのを自分でも感じたし、それは絶対自分がね。今後参加する場合に活かしていかなきゃいけないところってのはありますけど、これ以上なんかいい取り組みをしよう、いい取り組みがなんなのかっていうのは、明確にはやっぱまだわかんないっすね。もし、今それがあるんだったらやってたし、まずは自分たちのチームの力とかを、やっぱちゃんと各々の各チームの戦力分析とかからしっかりやっていくんだろうなって思いますね」としてインタビューを締めくくった。
ルークとコーディーを使うプレーヤー不在のグランドファイナル!
配信では再度グランドファイナル進出を決めたSaishunkan Sol熊本と名古屋OJA BODY STAR Mildomの2チームのメンバー全員が再度集結し、意気込みなどを語るコーナーが用意された。
まずはプレイオフを最初に勝ち抜けたSaishunkan Sol熊本のネモに話を聞くと、「そうですね、まあ、なんか自分たち先に勝ち上がってうんで、残りの2試合もめちゃめちゃ暑くて。そうですね。 もうなんかすっかり自分たちの試合忘れちゃった感じはありましたね」とした。
続けて「遠い昔のように感じたんですけど、でも、やっぱりグランドファイナルで、うんま、また、その名古屋王者と対戦できることをすごく楽しみにしてます」とした。
これにアール氏が1回勝ってる上に今度はホームで向かえ討つという形ですもんね、と振るとネモは「そうですね。あとはやっぱルークがいないってことが大きいです」とし、これに会場全体から笑いが飛び交う。
ルークやコーディー対策についてShutoやYHC-餅、ひぐちに聞くと、代表してShutoが「まぁ、あの練習しながら泣いたキャラ、あいつだけだったんで、泣くことはもう確実にないっていうことで、すごい嬉しいですね」と、以前の自身のコメントを引用して笑いを誘う。
さらにルークやコーディー対策をせずに済む場合、ほかのキャラへの対策の伸びしろになるのでは、と聞かれると、Shutoは「今日対戦して勝ったりはあったんですけど、今後お互いまた成長すると思うんで。もう単純にまたグランドファイナル楽しみですね」とした。
ひぐちは「去年はプレイオフで終わっちゃったんで、今年はグランドファイナルに行けて、まぁ、今日オフラインだったんですけど、やっぱ観客がいないっていうことは結構なんか自分の中にもあって。グランドファイナルは観客を入れるということで、こう応援の熱みたいなのを感じながらプレイできるっていうのはすごい嬉しいなっていう。こういう舞台に立てて嬉しいなと思います」とした。
YHC-餅は「プレイしている側も見てる人もみんなで楽しめるようなイベントだと思うんで、多くの見ていただける方の前でプレイできるっていうのは、応援が力になりますし、やっていて個人的にはあんまり緊張とかは多分しないと思うんで、単純に力になるんでその応援と一緒に勝ち進んでいきたいと思います」とした。
続いてグランドファイナルにコマを進めた名古屋OJA BODY STAR Mildomにカメラが向けられる。先ずはリーダーのあきらは「今日まず1試合目、向こうのSaishunkan Sol熊本のひぐちさんに、自分でホームでかぶせて負けてしまったっていうところからスタートだったんですけど、それで動きがちょっと自分の思った通りにできてないって、最初、あの試合前に言ってたことができてなかったっていうのを、ふ~どさんから指摘頂いて、もうそこのところを治して、もう自分の全て解放してなんか思う存分、動き回ったらいい結果がついてきたていう形になったと思います」とコメント。
昨年度のリーグ戦と比べて、自分の中で変えた取り組みとかがあるかとの問いには「変えた取り組み……1番はチームですごい話し合うことができてるんじゃないかなと。去年やっぱプレイオフに残れずっていうところだったんですけど、今回プレイオフに残れて、しかもグランドファイナルまで行けるっていうところで見ていただいたら、これってすごい雰囲気よく、臨めているので、この勢いのまま頑張りたいなと思います」とした。
ウメハラは「本当に嬉しい。なんか最初にSaishunkan Sol熊本に負けた時に、これやっぱ負けたチームって結構そのままズルズル行きがちだと思うんですけど、やっぱ(MATCH1からMATCH3まで)結構時間が空いたってのもあって、俺とあきらが寝たんですよ。もう本当、俺はイビキかいて寝たんです、そうしたら、すごい気持ちもリセットされて、体力も回復して、なんかこう負けを忘れられたってのは1つ、長丁場なのが今回はいい方に動いたなと思いました」と明かした。
なお、SFL 2022リーグは夜20時からの開催だったのに対して、プレイオフは13時といつもより早い時間の開催だったことに加えて、リハーサルなどの都合もあり、選手たちの集合時間はさらに早かったようで、慣れない早起きによる寝不足を途中の休憩で熟睡したことで解消できた点を語った。
ふ~どは「抜けれてよかったなっていうのと、(チームの)雰囲気よかったなと思いますね。なんか1セット終わると戻って話してたじゃないですか。半分ぐらい意味ない話してましたね」とした。
ここで大和周平氏から、意味のないアドバイスなどがあったりしましたか?と聞かれるとふ~どは「いやいや、けどやっぱり言葉遊びをできたことがこうよかったなって。なんかこう大事なところは言ってくれるんで、なんかいらない情報がむしろ相当少なかったのかなっていう。なんか本当に意味ないやつと、ちゃんと意味あるやつみたいな会話で、なんか雰囲気よく試合に臨めて、最後の試合とかもすごい緊張する場面なんすけど、結構楽しくできたなと思いましたね」とした。
待機のナリ君は応援を盛り上げた点を指摘されると「でも、まだ勝ちはないんですけど、ほんとに今日もあの出順は一応あったんですけど、結果出ず、もうお3方のほんとにでけえ背中を見て、ちょっと頑張んなきゃなと改めて思わされました」とした。
グランドファイナルでの出番について振られると「期待してもらってもいいです。ウメハラさんに最終戦の時に、連れてってやるよみたいなことちょっと言われて嬉しかったんで……」といい話を仕掛けたところで、ウメハラからは「いや、ウソです」とまさかの全否定が飛び出し、ナリくんが「いやいやいや、なんかちょっとがん頑張ろうって思ったのに……いや、だからがん……頑張ります。マジで」と大混乱ながらもコメントして会場を笑いで包んだ。
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最後にグランドファイナルへの意気込みについて聞かれたあきらは「えっと、応援してくださってる方の声がすごい届いてて、人によっては応援してて、もうグランドファイナルのチケット買ったよみたいな声もこっちに来てるので、やっぱ雰囲気も良くて、まぁ仲良く、このまま優勝できたら、こんなに嬉しいことないだろうなと思うので。多分このチームが2度と組めることがない可能性も高いので、思い出作って気持ちよく優勝したいなと思います」として締めくくった。
配信終了後は会場に来ていた取材陣に対して、最後にグランドファイナル進出を決めた名古屋OJA BODY STAR Mildomへの合同チームインタビューが行なわれた。先ずは記者からのSFLリーグ全体の感想も含めての感想という質問がとんだ。
先ずあきらは「リーグ通してなんですけど、まず始まる前にキャミィっていうキャラクターが弱体化したところからスタートをして、さらに逆風でルークっていうキャラが煮詰まってきて、本当にずっと弱体化に合わせてルークと戦う半年近くだったので、苦しかったです。苦しかったですけど、本当に最後の最後にルーク戦の集大成というか、このリーグでルークと当たることがこれで4回目だったんですけど、持ってるものはルーク戦に関しては全部出せたかなと思います。
あとは、ちょっと、キャラクターが良くなって、自分が使うキャラクター自体をキャミィにするか、ルークにするかとかで、悩む期間は結構あったんですけど、そこについてもチームで相談をして一旦キャミィで行こうっていう話になって、これがいい形になったんだと思います」とし、キャミィでリーグを戦い抜いた苦労や経緯を語ってくれた。
ウメハラは「さっきの(配信中の)インタビューでも言ったんですけど、その最初に(残機が)2機あるって言っても、なんか自分の経験上、負けたチームと勝ったチームが当たった時に、結構負けて落ちてきたチームが負けるってイメージがあって、そういう悪い雰囲気みたいなものを、声出したりとか、場の空気なんかの雰囲気を和ませるみたいな方向で、こう解消できたなって、克服できたなって思って。それはすごくあの一見有利なんだけど、精神的に考えた不利なところを跳ね返せたのは、すごい良かったなっていうのは、チームの強さを感じましたね。正直なんか残るなら、最初の熊本(Saishunkan Sol熊本)に勝つっていうパターンなんだろうなって思ってたんで。でもやっぱちゃんとルーク戦だけは、めちゃくちゃやってたんで、それはなんか個人的には良かったなと思います」とした。
ふ~どは「リーグ通して序盤にすごい活躍できて、結果的に2位でプレイオフに来れたっていうのがすごく3位で抜けられた要素だったんじゃないのかなって。多分4位、5位とかだったら、ちょっと辛かったんじゃないのかなと思ったんで、 その最初の14節の内容がやっぱ反映されたのかなと思いましたね。とりあえず困ったら自分出ようかなみたいな方針だったんすけど、逆に言うと、ほかの人が勝率高い時に出てもらって、ちゃんと勝ってくれるっていう形だったんで、お互いいい感じだったんじゃないのかなと思います」とリーグでの順位が勝因の1つと語った。
ナリ君は「今日は応援に回ったんですけど、全然楽勝で勝てるような試合はなく、応援にも熱が入ってしっかり声出してたら、相手も相手チームにも圧あったって言ってたんで、声出して応援して本当によかったなと思いますけど。本節は勝ててなかったんですけど、グランドファイナルに向けて、ここは行こうっていう気持ちも、気持ちの相手とかもいます。引き続き精進してチーム役に立てるように頑張ろうと思います」とした。
ここで記者からふ~どに、最後のときどとの大将を振り返った時の気持ちを聞くと、ふ~どは「気持ち……けど、やっぱあきらさんがその前に勝ってたので、一応自分負けてもウメハラさんがその前にときどに勝ってたから、ときど来たらウメハラさん出ればいいし、 そうじゃなかったら、自分が出ればいいのかな、みたいな感じで思ってて、なんかそこら辺の精神的な余裕はまずあったなと思います。そっから、やっぱり端に追い詰められたりとかすると、やっぱ負けちゃうんで、簡単にはいかないように、あのバチバチこう強気に手を出せたっていうのが勝因だったんじゃないのかなと風に思います」と試合の時の心象を語った。
ここで声出しについて聞かれると、ふ~どは「そうですね、大体うるさいって思ってた」と笑いながら語る。ほかのメンバーたちも盛り上がる中、改めてそういう雰囲気の中でやるのがプラスに働くものか、と尋ねられるとふ~どは「やっぱうちらゲーセン族だったんで、かなりよかった感じ。昔のなんか大会を……そうすね、ほんとはもっとね、(SFLは)スーツ着ながらやるような大会だと思うんすけど、ノリがなんか昔のゲーセンみたいな色で、やっていいのかどうかわかんないですけど、やれたのが勝因の1つだったと思います」とし、オフラインならではの恩恵を語った。
これにナリ君やあきら、ウメハラなどいずれもゲーセン族のメンバーたちが「楽しかった」と口々に盛り上がる。そこでふ~どからは「アドバイスしてないっすもん。あきらさんに」とし、あきらも「アドバイス聞きに行こうとしたら、来んなって」と笑う。また、あきらは「ストVで、こんな声出すプレイはなんか初めてで、なんかえげつなかったっす」とし、これにメンバーたちも口々に盛り上がりを見せ、チームのいい雰囲気が伝わってきた。
ここで記者からグランドファイナルにむけて、マークしている選手を1人上げてほしいという質問が出た。
あきらは「自分はネモさんですね 今回ひぐちくんとホーム、アウェイどっちも対戦して当たって、結果1勝1敗に終わりはしたんですけど、リーグの中ではネモさんに負けてるので、多分、次自分に来るのはネモさんの可能性が高いっていうのは考えてはいるので、そこを考えると1番自分がマークしてるのはネモさんです」とリーグでのリベンジの可能性を示唆した。
ウメハラは「1人……でもそうなると餅(YHC-餅)さんですかね。ダルシム戦は全負けなんで。ただなんかあとちょっとな気がしてもいるんですよね。だから、そこをちょっと克服したいなっていうのがあるので、というか克服して終わりたいなって思いますね」相性の悪いダルシム戦を鍛え直す意向を示した。
ふ~どは「Shutoっすね。やっぱり今回も負けたし、後半もう最強プレイヤーでしょうみたいな感じだったと思うので、それをやっぱ止めないと、うちらは上にも上がれないので。ま、逆に言うとShutoを攻略すれば相当有利になるんじゃないのかなと思うんで。Shuto攻略を……ウメハラさんが」と振ってオチをつける。
ナリ君は「ヒグチくんですね、本節でも序盤に当たって、結構最初に壁じゃないですけど、やられた相手なので、なんか乗り越えていい形で、1勝あげたいなという風に思います」とした。
今回初参戦だったナリ君にリーグの感想を聞くと「いくら攻略とか自分なりに考えていても、最初はちょっと効いたりするんですけど、相手のプレイヤーもみんなうまくて、やっぱりなかなか自分の思う通りに行かない試合が多かったです。なので、本当にレベルが高いというのを改めて、長期のリーグ戦の難しさというか、あの過酷な環境だったなという風に思いますね」と勝てなかったリーグ本節を振り返った。
待機になることが多かったが、その時のメンタルについて聞かれると「出ない時はオンラインの方でも一応声出しはしてたんですけど……頑張ろうかなと思って、雰囲気作りとかは頑張ろうと思ったんですけど、オンラインでは、ほぼほぼ皆さんミュートにされてて、やっと(声が)届けられてよかったです。
グランドファイナルも、あのオフラインっていうことで盛り上げ……あのいい雰囲気作りで行きたいなと思うんですけど、プレイももちろん盛り上げて……笑ってください」とここでウメハラに振る。するとウメハラが「(応援とプレイと)どっちがいいのかな?」と応援担当のままですまそうとする発言も見られ、取材陣から笑いが起こる。これにナリ君は「(プレイも応援も)どっちも頑張りますよ!はい、どっちも頑張って結果残したいです!」と試合でも活躍したいアピールを見せた。
ここで、以前記者がウメハラに取材した時に「ナリくんはマスコットだ」と発言したことがあったが、その仕事っぷりはどうだったか? と冗談交じりできくと、ウメハラは真顔で「いや、あのもちろんね、マスコットで終わるつもりないと思うんですけど、ま、今マスコットみたいな言い方しちゃいましたけど。ただ、やっぱり今回FAV戦とかで思ったんだけど、チーム戦ってこう、空気作りって大事だなって思ったんで、やっぱり存在意義は大きいと思います。だから頑張って今後も……」とし、応援を頑張るようなジェスチャーで笑いを誘い、楽しい雰囲気の中、インタビューは締めくくられた。
次回グランドファイナルは2023年1月21日開催!
以上がプレイオフ3試合の様子を簡単ではあるがレポートした。今回は無観客のオフライン開催というややイレギュラーな仕組みとなったため、選手によっては無観客に起因する戸惑いも見られたが、どのチームもメンバーたちが一堂に介して共に相手チームと顔を合わせて対戦する、オフラインでの試合の雰囲気を楽しんでいる様子が伺えた。
今回は勝敗問わず全てのチームの話を聞いたが、表現は異なってもチームメンバー同士の仲が大変よい様子は各所で見られ、またSFLリーグの試合への取り組みについては、どこのチームも必死にやっている事が伝わってくるなど、大変興味深い内容となった。
次回、優勝決定戦となるグランドファイナルは1月21日の土曜、13時から開催される。現段階ではオフライン開催を予定しており、観客も動員する形で行なわれる予定だ。グランドファイナルでは準決勝として、本日のMATCH1勝利チームであるSaishunkan Sol熊本とMATCH 3勝利チームの名古屋OJA BODY STAR Mildomによる対戦が行なわれ、この勝利チームが決勝戦に進出し、リーグ1位通過のGood 8 Squadと対戦、勝利したチームが優勝となる。
優勝チームには賞金500万円、準優勝チームには賞金200万円、3位チームには賞金100万円が授与される。また、優勝した1チームのみがワールドチャンピオンシップの出場権を獲得できる。
ルールは今回のプレイオフと同様で、ホーム&アウェイを交互に繰り返しながら対戦し、ポイントを獲得していく形となるが、プレイオフでは50ポイント先取だったポイントは70ポイント先取となる。そのため最短の場合は、2巡目の大将戦で決着する場合もあるが、五分五分の展開が続くと最長では4巡目の先鋒戦までもつれる可能性もある。
現地での会場観戦チケットについては販売を終了していたが、追加販売が1月10日火曜の19時から先着順にて受付を開始する。価格は5,000円から。そのほか、ZAIKOによるリアルタイム有料配信チケットは3,000円で好評発売中だ。