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「ThinkPad Z」が15年ぶり復活。独占のRyzen 7 6860Z搭載モデルも
2022年1月5日 01:00
Lenovoは1月4日(米国時間)、ラスベガスで開催されているCES 2022にあわせ、15年ぶりのモデルチェンジとなる「ThinkPad Z」シリーズを発表した。13.3型の「ThinkPad Z13」と、16型の「ThinkPad Z16」の2モデルを用意し、2022年5月に出荷する。価格はそれぞれ1,549ドル、2,099ドルより。
ThinkPad Zは2005年にLenovoがIBMのPC事業を買収してから初めて投入した新シリーズで、新技術/新素材を導入したフラグシップとして投入されていたのだが、Pentium Mを搭載した「Z60」とCore Duoを搭載した「Z61」シリーズの2種類だけ投入され、ThinkPad Tシリーズに収束されていった経緯を持つ。
新しいThinkPad Z13/Z16では、リサイクルされたアルミニウムまたはリサイクルされたビーガンレザーといった持続可能な素材を筐体に採用。また、パッケージには100%サイクル可能なサトウキビ/竹素材を、ACアダプタの90%も再利用された素材によって作られている。その一方で、ビジネスユーザーをターゲットにした現代的なデザイン哲学を採用し、ブロンズやアークティックグレーといった個性的なプレミアム色を採用している。
CPUには次世代のRyzen PRO 6000シリーズを採用し、Microsoft Plutonセキュリティプロセッサを内包。ユーザーIDやデータ、アプリケーションを保護し、Windows 11のセキュリティ性を高める。
さらに、設計段階からAMDと協力し、シリコンからハードウェア/ソフトウェアまでの設計を合理化。優れたオーディオ/ビデオ体験を提供し、応答性を最大化するとともに、TeamsやZoomといったアプリ利用時のバッテリ駆動時間を延長。CPUとGPUの両方の電力供給を最適化し性能を引き上げる「AMD Smart Shift Max」と、バッテリ利用効率を高める「Smart ShiftEco」に対応する。
また、狭額縁設計でアスペクト比16:10のディスプレイ、フルHDに対応しプライバシーシャッターが付いたWebカメラ、デュアルアレイマイク、オールガラス製でパームレストとシームレスに繋がっている幅120mmのハプティックForcePadを搭載。ThinkPadを象徴する赤いトラックポイントも引き続き搭載されており、これをダブルタップするとカメラとマイク設定を行なう「Communication QuickMenu」に即座にアクセスできる機能が追加された。
ThinkPad Z13は、次世代Ryzen PRO Uシリーズのプロセッサを搭載するほか、オプションでLenovo独占モデル(Ryzen 7 6860Z processor with PRO technologies)も用意。そのほかの仕様は、メモリが最大32GBのLPDDR5、ストレージが最大1TBまでのPCIe 4.0対応SSD、ディスプレイが1,920×1,200ドット表示対応低電力液晶パネル(タッチはオプション)または2,560×1,600ドット表示対応のタッチ対応OLEDパネル、OSがWindows 11などとなっている。
インターフェイスは、USB 4.0×2、Wi-Fi 6E(Qualcomm FastConnect 6900)、Bluetooth 5.2、4G LTE CAT 16、指紋センサー、音声入出力などを搭載。バッテリは50Whで、本体サイズは295×200×13.99mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.25kg。本体色(素材)はブラックビーガンレザー+ブロンズ色アルミニウム、またはアークティックグレーアルミニウム、ブラックアルミニウム。
ThinkPad Z16の主な仕様は、次世代Ryzen PRO Hシリーズ プロセッサ、メモリが最大32GBのLPDDR5、ストレージが最大2TBまでのPCIe 4.0対応SSD、ディスプレイが1,920×1,200ドット表示対応低電力パネル(タッチはオプション)または2,560×1,600ドット表示対応のタッチ対応OLEDパネル、OSがWindows 11などとなっている。オプションでディスクリートGPUも搭載可能。
インターフェイスは、USB4×2、USB 3.1 Type-C、SDカードリーダ、Wi-Fi 6E(Qualcomm FastConnect 6900)、Bluetooth 5.2、4G LTE CAT 16、指紋センサー、音声入出力などを搭載。バッテリは70Whで、本体サイズは355×238×15.8mm(同)、重量は1.97kg。本体色アークティックグレーアルミニウム。
【7月22日訂正】記事初出時、USB4×3としておりましたが、レノボよりUSB4×2、USB 3.1 Type-Cに訂正されました。