AMD、Zen 2コア採用のデスクトップ向けAPUを正式発表

　米AMDは21日(現地時間)、Zen 2コアを採用したデスクトップ向けAPU「Ryzen 4000 Series Desktop Processor with Radeon Graphics」など4製品を発表した。

　日本国内向けには3つのSKUのバルク版が8月8日に発売されるということでアナウンス済みだが、それ以外のモデルも用意されることが明らかとなった。ただリリースにあるとおり基本的にOEMやSIer向けとなっており、リテール版の用意はない。

　このうちRyzen PRO 4000シリーズは、7月21日よりSIerやOEMへ提供開始されるのだが、日本で販売される製品は、これをベースとしたもの。そのほかのモデルは、LenovoやHPといったOEMパートナーから搭載PCが第3四半期より発売される。

　いずれの製品もCPUコアはZen 2アーキテクチャで、7nmプロセスで製造される。Socket AM4プラットフォームと互換性を有している。TDP 65Wと35Wの2種類が用意されており、最上位では8コア/16スレッド、クロックは最大4.4GHzと、GPUなしのRyzenと遜色ない性能となっている。

　一例として最上位のRyzen 7 4700Gは、8コア/16スレッド、TDP 65W、ベースクロック3.6GHz/Boostクロック4.4GHz、GPUコア8基、キャッシュ12MBを搭載。

　従来モデルと比較してマルチスレッド性能が最大で2.5倍となり、競合のCore i7-9700と比較して、5%高いシングルスレッド性能、31%高いマルチスレッド性能、202%高いグラフィックス性能を発揮するとしている。おもな仕様は下表のとおり。

　このほか、ビジネス向けの“PRO”モデルも用意。こちらはAMD Memory GuardやAMD Secure Processorといったセキュリティ機能や管理機能が搭載される。