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日本マイクロソフト、開発者向けイベント「de:code 2020」をバーチャルで明日開催
~約2カ月の突貫工事でイベントをデジタル化
2020年6月16日 12:50
日本マイクロソフトは、開発者向けイベント「de:code 2020」をオンラインで17日より開催する。参加は無料で、現時点では約14,000人を超える開発者およびITエンジニアが参加登録をしている。
もともとオフラインで開催予定だったのだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止の観点から、オンラインでのデジタル開催に移行すること決定。セッション収録からバーチャルイベント会場の開発に至るまで、Teamsを活用し、わずか2カ月強で大型イベントのデジタル化を実現した。
6月17日の基調講演では、「Power of Tech Intensity」と題して、最新の技術トレンドを事例を交えながら紹介。一方で、8トラックから約100のテクニカルセッションを6月末までに順次公開する。そして7月1日から8日までは、参加者が期間中に参加できなかったセッションを受講できるようオンデマンド配信する。
今回のバーチャルイベントの開発にはAzureを最大限に活用し、リモート環境下でDevOpsを取り入れたことで、自宅や遠隔拠点からの開発を実現。つまり、de:code 2020そのものがAzure開発者によって作られたものとなった。
イベントの開発には株式会社FIXERが協力を行ない、Azureを利用し、数万人単位の大量同時アクセスにも対応できる動画配信基盤を構築。EdgeおよびChromeの最新版を利用し、Core i5/Ryzen 5、メモリ4GB以上、1,920×1,080ドットの解像度を持つ環境では、リアルな空間でイベントに参加できるような3Dビューが利用できる。かつて流行した「Second Life」の機能を強化したようなものだ。推奨環境未満のPCでも、2Dのページで参加可能だ。
現時点ではイベントの入り口となる「ラウンジ」、パートナー各社展示に参加し、担当者と会話も可能な「EXPO」、そして各セッションのストリーミングを見たりアンケートに答えたりできる「セッション」の3つの機能が実装されている。なお、参加者が数万人規模となるため、実際の画面では数十人ほどの表示にとどまる。また、参加者間のコミュニケーションはできない。
FIXERでは今後、このバーチャルイベントプラットフォームをパッケージ化し、物販や決済機能などを追加したうえで、他社に対しても有償で提供開始する予定としている。