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ASUS、Rockchip製NPU搭載のAI向けSBC「Tinker Edge R」

Tinker Edge R

 ASUSは、Rockchip製のNPU(Neural network Processing Unit)を採用したAIアプリケーション向けのシングルボードコンピュータ(SBC)「Tinker Edge R」を発売した。

 Tinker Edge Rは、CPUにCortex-A72とA53、GPUにMali-T860を使用したSoC「RK3399Pro」を搭載し、最大3TOPS(Tera Operations Per Second)の演算性能を発揮する製品。さまざまなマシンラーニング用フレームワークに対応し、学習モデルを実行できる。

 電源設計を最大65Wに引き上げて複数デバイス接続時の安定性を高めたほか、4GBのLPDDR4メインメモリに加えてNPU用に2GBのLPDDR3メモリを備え、マシンラーニング性能の向上が図られている。

 タッチ対応のものを含むディスプレイ用インターフェイスのMIPI-DSIを1基、カメラ接続用のMIPI-CSIを2基、28ピンのGPIOを含む40ピンヘッダを装備。そのほか、USB 3.0×4(うち1基Type-C、映像出力対応)、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、microSDカードスロット、LTEモデム用Mini PCI Expressスロットなどを搭載。ストレージは16GB eMMCを内蔵する。

 OSはDebian 9またはAndroid 8.1(6月以降対応)をサポートし、TensorFlowやCaffeなどからのモデル変換も可能。本体サイズは100×72mm(幅×奥行き)。