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OS込みで4万円台!鬼安なのに戦えるゲーミングPCが手に入る! 中古PC+最新ビデオカードのコスパに注目
2020年4月21日 06:00
とにかく低価格でゲーミングPCを手に入れたいなら中古のデスクトップPCに現行のビデオカードを追加するのが一番。うまく製品選びをすれば4万円台の予算で、フォートナイトを144fpsでプレイすることも十分可能だ。ここでは、中古PCの選び方に加え、ビデオカードの搭載によって得られる性能をテストする。(TEXT : TEXT:芹澤正芳)
中古活用の心得
まず、中古デスクトップPC選びだが、大手のパーツショップや中古専門店などが取り扱っている。複数のショップ間で商品を比較しやすいWebサイトから注文するのがよいだろう。価格だけではなく、スペックや動作状況、保証、納期などを合わせて確認することが重要だ。
スペックはここをチェック
中古のデスクトップPCは、その多くがビジネス向けのスリム型だ。その中からゲーミングPCとして使えるものを見きわめる必要がある。必ず押さえておきたいスペックは「CPU」、「PCI Express x16スロット」、「メモリ」、「OS」の4点。CPUは第4世代以降のCoreシリーズがオススメだ。
この世代以降を搭載したPCならばほぼ間違いなくファームウェアレベルで現行ビデオカードをサポートしているためだ。
「PCI Express x16スロット」はビデオカードを取り付けるためのスロットだが、スリム型のデスクトップPCは基本的にLow Profileと呼ばれる小型のカードしか増設できないこと、またPCによっては2スロット分の厚みを持ったカードには非対応であることは覚えておきたい。最近はLow Profileのビデオカードでも2スロット分の厚みがある製品がほとんどなので、この部分はPCの型番からメーカーサイトで調べるなど、確実にチェックしておきたい部分だ。
「メモリ」はDDR4/DDR3問わず、8GB以上搭載できること、「OS」はWindows 10がインストールされていることを確かめよう。
中古PC+GTX 1650でフォートナイト144fpsを達成
ここからは実践編だ。ベースとなる中古デスクトップPCは、LenovoのThink Centre 10AH-S06108。第4世代のCore i5-4570を搭載しながら税込みでも2万円を切る価格とお買い得だった。スリム型なので拡張カードはLow Profileサイズに限定されるが、2スロット厚のビデオカードを搭載可能とゲーミングPCとして強化するのにピッタリだ。ただしメモリは4GBしかなかったため、ここではビデオカードと合わせてメモリを増設し、人気のゲームタイトルでどの画質設定なら高いフレームレートが出せるのか探っていきたい。
キモになるのは、当然ながらビデオカードだ。Low Profileサイズ限定となると、現在最速なのはGPUにGeForce GTX 1650を搭載した製品。ASUSTeKやGIGA-BYTE、MSI、ZOTACなどから発売されている。補助電源も不要なので、今回のようなスリム型のデスクトップに最適だ。なお、どのメーカーを選択しても2スロット分の厚みが必要になる。また、Think Centre 10AH-S06108に搭載可能なメモリはDDR3と旧世代だが、まだまだ新品も流通している。入手に困ることはないだろう。今回は4GBを1枚追加して、合計8GBにアップさせた。
型番 | 今回購入した価格 | ||
---|---|---|---|
PC本体 | Lenovo Think Centre 10AH-S06108 | 19,500円 | |
メモリ | CFD販売 CFD Panram D3U1600PS-4G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB) | 2,130円 | |
ビデオカード | MSI GeForce GTX 1650 4GT LP(NVIDIA GeForce GTX 1650) | 20,130円 | |
合計41,760円 |
フォートナイトで144fpsを出すには
ここからは実際に「フォートナイト」での性能をチェックする。設定の「画面」に画質に関する設定は用意されている。ポイントは「最大フレームレート」だ。標準は「60fps」なので、リフレッシュレートが144Hzの液晶ディスプレイと組み合わる場合は144fps以上を指定しよう。
描画関連の設定は多数あるが「クオリティプリセット」で、まとめて調整できる。プリセットは最高、高、中、低の4種類。今回は、3種類のプリセットでテストした。最高設定では、レンダリング品質を示す3Dの解像度が高く、影の描写も細かい。設定を下げるほど3D表示が粗くなり、影は省略される。最高画質でも平均63.1fpsと、一般的な60Hzディスプレイならカクつきは起こりにくい。144Hz以上のディスプレイを使うときのみ画質を下げるのがよいだろう。
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