ニュース

Facebook、新型コロナに関する投稿の事実確認と誤情報への警告を強化

WHOのページへ誘導するメッセージ

 米Facebookは16日(米国時間)、新型コロナウイルスに関する情報の事実確認(ファクトチェック)に関する機能追加を発表した。

 16日現在で、同社が提供している新型コロナウイルス情報センターを通じて20億人以上、FacebookおよびInstagram内のポップアップを通じて3億5千万人以上のユーザーを、WHOや保健当局などが公表する正しい情報へ誘導しているという。さらに、事実確認を行なう60以上の機関と協力し、50以上の言語で実際に確認を実施しており、誤情報の拡散防止に努めているとしている。

 誤情報だと判断された投稿については、ユーザーの目に入る機会を減らすとともに警告ラベルを表示する機能を実装しており、類似した投稿を検知する機能も運用を開始した。3月には事実確認を行なうパートナー企業と協力し、約4,000件の記事をもとにして、新型コロナウイルスに関する約4,000万件の投稿に警告を表示。警告つきの投稿を見たユーザーのうち95%がオリジナルのコンテンツにアクセスしなかったという。

 今回同社では新たに、事実確認によって誤情報だと判断された投稿にいいねやコメントなどを行なったユーザーに対して、正しい情報を入手するよう促すメッセージをニュースフィード画面に表示する。命に危険を及ぼすものなど、誤情報に触れた可能性があるユーザーを正確な情報に結びつけるのが目的で、WHO(世界保健機関)が提供している誤情報に関する解説ページへの誘導や共有をすすめる。今後数週間のうちに実装される予定。

新たに追加されるGet the Factsセクション

 さらに、ニュースキュレーションチームにより選ばれ事実確認をした記事をまとめた「Get the Fasts」セクションを新型コロナウイルス情報センター内に新たに追加。現時点では米国で利用でき、毎週更新が行なわれる。