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ブロックチェーン技術を応用し、暗号化と冗長性を兼ね備えたNAS
2019年4月19日 18:52
中国Ubbey Techは、ブロックチェーン技術を採用したNAS「Ubbey NEXT」について、近日中にもクラウドファンディングサイトで出資を募る予定だ。
Ubbey NEXTはNASではあるのだが、ブロックチェーン技術の主要技術の1つであるIPFSなどを応用し、ユーザーの未使用領域をほかのユーザーが享受する。これにより高レベルの暗号化で機密性を実現するとともに、ハードウェアが完全に故障しても、ほかのユーザーの領域から復元が可能な堅牢性を実現した。
また、ユーザーは空き容量を貢献したり、空きリソースを利用して「UBBEY Token」を獲得し、収益を得られるようになっている。
NASとしての機能面では、スマートフォンアプリを利用すれば自動バックアップが可能なほか、リモートでファイルを閲覧する機能などを搭載。BitTorrentクライアントを統合し、本体のみでダウンロードできる。
本体デザインはブロックチェーンをモチーフとしているのが特徴だが、ブロックを積み重ねる(スタック)ことで機能を拡張できるのもユニーク。ベースのユニットは「Ubbey N」で、1TBのNASとして動作。RTD1296(Cortex-A53×4、1.4GHz)プロセッサを採用し、2GBのDDR4メモリと8GBのROM、1TBのHDDなどを内蔵する。本体サイズは123×123×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は400g。
「Ubbey E」は拡張HDDで、容量は1/2/3/4TBの4種類を用意する。最大で3基まで増設できる。このUbbey Eは一般的なポータブルHDDとしても利用可能となっている。
「Ubbey T」はWi-Fiモジュールとなっており、NASを無線経由で接続できるようにするもの。
「Ubbey X」は拡張モジュールとなっており、現時点では具体的なものは未定のようだ。一例としてIPカメラモジュールを接続すれば、リモートで監視できるとしている。