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Xiaomi、約1万円で初のHelio A22採用スマートフォン「Redmi 6A」
~Helio P22採用でメモリ3GBになった「Redmi 6」も
2018年6月12日 17:21
初のHelio A22搭載スマートフォン「Redmi 6A」
Redmi 6Aは世界で初めてMediaTek製のエントリー向けSoC「Helio A22」を採用したモデル。中国での価格は599人民元(約10,400円)。
Helio A22はXiaomiと共同で開発し、Redmi 6Aのためにあつらえたモデル。12nmプロセスを採用し、4コアのCortex-A53を最大2GHzで駆動させた。GPUにはPowerVRを採用し、1,600×720ドットの解像度をサポート。メモリはLPDDR3またはLPDDR4xで、最大容量は前者が4GB、後者が6GB。
Xiaomiの測定によると、28nm製造のSnapdragon 425などと比較すると性能を30%以上引き上げながら、消費電力を48%削減できるという。発表会には、MediaTekのCEO陳冠州氏も壇上に呼ばれ、エントリーユーザーに対しても最新のプロセスを提供するMediaTekの姿勢を表明した。
旧モデルのRedmi 5Aからメモリは2GBで据え置きだが、MIUIの最適化により、OSのメモリ占有率を30%低減し、より多くのアプリを起動できるという。また、エントリーモデルながらデュアルSIM/デュアルスタンバイ/デュアル4Gを実現し、「1つのSIMで電話を受けながらもう片方のSIMでオンラインゲームをする」といったことを可能にするという。
また、低価格でありながら前面カメラ顔認証による画面ロック解除、AI音声アシスタント「小愛同学」、写真で撮った外国語をそのまま翻訳する「智能翻訳」といった機能を搭載する。
液晶解像度は不明だが、アスペクト比は18:9の5.45型で、従来の5型に相当する大きさだという。背面は独自のカーブ処理を施し、持ちやすさを重視した。カメラは背面が1,300万画素、前面が500万画素。深層学習技術を採用し、シングルカメラでありながら被写界深度を浅くしたような人物ポートレートの撮影が可能。
Helio P22搭載の上位モデル「Redmi 6」
Redmi 6はRedmi 5の後継にあたるモデル。価格はメモリ3GB+ストレージ32GBモデルが799人民元(約13,800円)、メモリ4GB+ストレージ64GBモデルが999人民元(約17,200円)。
ユーザーからの「もう少し画面が小さいほうがいい」という要望に応え、従来の5.7型から5.45型に変更。発表会では、わざわざ“前髪がない”(ノッチなし)ディスプレイであることがアピールされた。
背面の独自カーブ設計で持ちやすさを重視。重量も140g程度に抑えた。SoCは12nmプロセスで製造されるMediaTekのHelio P22を採用し、従来のSnapdragon 430から性能を27%引き上げ、Snapdragon 625相当となっている。
また、価格を据え置きながらメモリ3GBスタートとし、体感性能を大幅に向上させたとしている。同社の測定によれば、競合よりも速くWeChatのRed Packet(紅包)を受け取ることが可能だという。
背面カメラは1,200万画素+500万画素のデュアルカメラとなり、画素サイズは1.25μmをキープ。複雑な環境光での撮影性能を高めたという。また、前面カメラは深層学習技術を応用し、被写界深度を浅くしたポートレート写真が撮影可能。
こちらも前面カメラによる顔認証に対応するほか、「持ち上げるとスリープから復帰、すぐさま顔認証する」ことが可能となっている。「小愛同学」や「智能翻訳」も備える。このほかの仕様はRedmi 6Aとほぼ共通。
発表会では、RedmiブランドのスマートフォンがXiaomiブランドのスマートフォンと同等の品質や機能を実現していることがアピールされ、デュアルマイクで片方が塞がるともう片方が有効になること、画面と顔が垂直となるようにスピーカーを耳に当てても会話できること、スピーカー部分に防磁の金属パーツを入れゴミの侵入を防げる機構、合計100kg超の2人がスマートフォンの上に乗っても壊れないこと、画面でくるみ割りができることが披露された。