やじうまミニレビュー

アームレストの高さ問題を3千円で解決!? ノブで調節できるチェア用の神アイテム

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
サンワサプライ「200-TOK028BK」。直販価格は3,280円

 サンワサプライの「200-TOK028BK」は、アームレストに取り付け、高さの調節を可能にするグッズだ。 市販のチェアのアームレストの高さが合わず肩が凝る、腕が動かしづらいといったケースにおいて、救世主となってくれる製品だ。 実機を購入したので、具体的な使い方と注意点について紹介する。

さまざまな形状のアームレストにベルトで装着可能

 チェアのアームレストに取り付けて身体に合った高さに調節してくれるグッズは、ニッチなジャンルでありながら多数の製品が存在しており、検索すると数多くヒットする。その多くに共通するのは、ウレタンなど厚みのあるプレートをアームレストにベルトで巻きつけ、高さを上げる仕組みだ。

 本製品もベルト(正確には面ファスナー)でアームレストに取り付ける仕組み自体は同様なのだが、 パンタグラフ機構を内蔵しており、高さを無段階で調節できるのが特徴だ 。これならば、取り付けはしたものの肝心の高さが合わず、せっかく買ったのに徐々に使わなくなってしまった……という事態も回避できる。

 高さは4.3~11.5cmと、数cmもの範囲で調整できる。高さの調節はチェアに座ったまま、ノブを回すことで簡単に行なえる。高さを変えるためにわざわざ取り外して調節し、また取り付ける、といった手間は不要だ。支える強度も十分で、腕を乗せて荷重をかけることで押されて低くなってしまうようなこともない。

ノブで高さを無段階に調節、面ファスナーで装着
製品本体。サイズはスマホよりやや大きい程度。外見からは何をするための品か分からない
その正体はアームレストの高さ調節グッズ。底面の面ファスナーでチェアのアームレストに装着して使用する
ノブを回すことによって高さの調節が行なえる
高さゼロのまま取り付けたところ。後述するが本体のみで一定の高さがある点は注意
もっとも高くまで上げたところ。パンタグラフ構造なので傾くことはなく水平に持ち上がる
2つの面ファスナーで縛ることでさまざまな形状のアームレストに装着できる

 表面には低反発クッションが貼られているため、感触も良好。一般的なチェアのアームレストは硬質な樹脂そのままの場合も多く、腕を長時間乗せていると痛くなってくる製品も少なくないので、それらの改善にもつながるのはプラスだろう。汗ばむ場合が多いとなればなおさらだ。

 やや意外なのは、全長が17.5cmとそれほど長くないことだ。一般的なチェアのアームレストは全長20cm以上、製品によっては30cm近くあることを考えると、かなり短いといわざるを得ない。

 もっとも本製品の使い方としては、デスクに高さを合わせてセットしたのち、手はデスクに置き、本製品で支えるのは肘だけというケースも多いはずなので、実際にはそれほど問題にならないかもしれない。全長があまり長いと形状を直線状にするか、緩やかに湾曲させるかというデザイン上の論点も出てくるため、あえて短めにしている可能性もある。

低反発クッション部の長さは17.5cm
表面には低反発クッションが貼られており数mm程度は沈み込む
全長17.5cmと、アームレストの先端から後端まですべてを覆うほどの長さはない

本体そのものに一定の厚みがあることに注意

 さて実際に使ってみた限り、本製品で気をつけなくてはいけない点は2つある。

 1つは本体の厚みだ。本製品は高さを調節するためのパンタグラフ機構を内蔵していることから、本体自体にそこそこの厚みがある。具体的には約4.3cmということで、 現実的にはこの厚みだけで、必要とする高さを超えてしまう場合もある と考えられる。

 取り付け先のアームレストが高さ調節可能なタイプであれば、そちらを若干下げることで相殺できるが、固定タイプの場合、この4.3cm以下に合わせることは不可能だ。せっかく買ったのに高すぎて使えなかった、とならないように、どの程度の高さを必要としているかは、事前に確認しておいた方がよいだろう。

高さの調節範囲は約4.3~11.5cm
最大まで上げた状態では約11.5cmもの高さがある
下げた状態でも約4.3cmの高さがある点は要注意

 もう1つは取り付け方法だ。本製品は2本の面ファスナーを用いてアームレストに縛り付けるという、汎用的な固定方法を採用している。この固定方法はさまざまな形状のアームレストに取り付けられ、さらに前後方向の強度はそこそこある一方で、 横方向には倒れやすいデメリットがある 。本製品をいっぱいまで高くして使っている場合はなおさらだ。

 これは構造上いかんともしがたいので、アームレストに本製品を置く時点で、市販の滑り止めのウレタンシートを挟むなどして、横方向の力で倒れないよう、ユーザー自身で工夫した方がよさそうだ。その場合、長期間使い続けることによって、滑り止めシートが溶けてアームレストに固着してしまうなどの弊害も考えられるので、オフィスで使っているチェアなど、自身の所有でないチェアで使う場合は気をつけたい。

面ファスナー2本で固定、横方向の安定性は弱め
2本の面ファスナーを用いてアームレストに縛り付ける
ファスナーを通して貼り付けることで固定できる。強度はそこそこある
ただし横方向の安定性はいまいち。高い位置にセットしている場合はなおさらだ

まずは1個から試してみたい

 製品の紹介は以上の通りで、アームレストの高さが合わないためにチェアそのものの入れ替えまで検討している人にとっては、救世主のような製品だ。あらかじめ「何cm高くしたい」と分かっていればその厚みに合わせた部材を挟み込めば済むが、こうした場合にもっとも難しいのは自分に合った高さを見つけることであり、 ノブを回すだけでさまざまな高さを試せるメリットは計り知れない 。

 そんな本製品の最大の注意点は、実売3,000円前後というのは単品での価格であり、左右に取り付けるには、もう1つ購入する必要があることだ。実売3,000円前後と聞くとまあまあ安く感じるが、両側につけると予算は2倍、約6,000円が必要になる。本製品はサンワサプライ以外に同一供給元と見られる製品がノーブランドでも多数販売されているが、検索した限りでは最安値は2,000円台半ばと、あまり違いはない。

 もっとも本製品はここまで見てきた通り、手持ちのチェアできちんと使えるかは実際に試すまでははっきりしないので、価格はともかくまず1個だけ買って試せる選択肢が用意されているのは、考えようによってはプラスだ。間違いなく使えると分かっている場合も、いきなり2個買うのではなく、 まずは1個から試してみることを、個人的にはおすすめしたい。

延長用の面ファスナー2本が付属
アームレストの径が太く面ファスナーの長さが不足した場合のために、延長用の面ファスナー2本も付属している。他メーカーの同等品はこれが付属しない可能性もあるので要注意