NEC、打鍵感にとことんこだわった法人向けモバイルノート

　NECは、堅牢性、セキュリティ、モビリティなど、法人向けモバイルPCとして求められる要素を詰め込んだモバイルノートPC「VersaProタイプVC」を10月23日より発売する。価格は248,000円より。

　同社は23日付けで、法人向けPCのラインナップを一新しているが、本製品は法人向けに新たに設計された新筐体のマシン。サイズは13.3型で、パームレスト部に超軽量マグネシウム合金を採用するなどし、最小で1.24kgという軽量さを実現。他方、堅牢性についても、満員電車の圧迫を想定した150kgfの面加圧試験や、机の高さとなる76cmからの落下によるHDD破損テストなどの品質管理試験をクリアしている。

　モビリティについてはオプションでNTTドコモのLTEである「Xi」に対応。また、無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac(ドラフト)全対応も選択可能。セキュリティは、オプションで指紋センサーを用意するほか、データ漏洩のリスクを低減する「セカンドブック」や、遠隔データ消去サービス、RemoteViewサービスの試用版を標準添付。セカンドブックを使うと、会議などの参加者に対して、期限が来ると自動的に消去される資料を作成/配布できる。

　キーボードにもこだわっており、19mmのピッチ、2.4mmのストロークを確保したほか、押下時の荷重カーブを最適化し、打鍵感を高めた。また、アイソレーション配列となっているが、キーの側面をやや内側にすぼめることで、押下時に爪が引っかかりにくいよう配慮してある。このほか、右側にもAltキーを付け片手でのCtrl+Alt+Delができ、Enterや、左右の矢印キー、BackSpaceキーを大型化し、防滴構造を採用する。なお、FnキーはCtrlキーの左にあるが、BIOSで割り当てを交換できる。

　最大構成は、Core i5-4300M(2.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ16GB、128GB SSD、Intel HM86 Expressチップセット、1,600×900ドット表示対応13.3型液晶、DVDスーパーマルチドライブ(重量+78g)、Windows 8.1 Pro(64bit)などを搭載。OSは、Windows 7 Professionalにダウングレードもできる。

　インターフェイスは、USB 3.0×3(内1つは充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Gigabit Ethernet、FAXモデム(重量+9g)、Xi(重量+28g)、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Type2 PCカードスロット、SDXCカードスロット、Bluetooth 4.0、720p Webカメラ、指紋センサー、盗難防止用ロック、音声入出力と豊富。

　バッテリ駆動時間は約7.1時間で、Lバッテリ(重量+133g)装着時は約14.4時間駆動する。

右側面

左側面

正面

キーボード