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ロジクール、オフィスの未来を見据えた新パートナーシップ。家具メーカーなどと提携
2023年12月8日 17:37
株式会社ロジクールは8日、法人向け事業戦略発表会を実施し、オフィス内外を問わずオープンなコミュニケーションを可能にし、イノベーティブな働き方の実現を目指すための新たなパートナーシップ「ロジクール ONE “with Office”」を発表した。
本パートナーシップでは、株式会社イトーキやハーマンミラージャパン株式会社、株式会社ソーシャルインテリア、株式会社ワークプレイスソリューションズ、日本スチールケース株式会社といったオフィスデザインおよびオフィス家具分野の企業や、システムインテグレーター企業の株式会社野村総合研究所の計6社が現時点で参画している。
説明会では、同社代表取締役社長の笠原健司氏や株式会社イトーキ 常務執行役員 スマートオフィス商品開発本部長の長尾和芳氏、ハーマンミラージャパン株式会社 Contract Senior Sales Managerの並木小百合氏、株式会社ソーシャルインテリア 取締役 COOの有田崇氏が登壇した。
笠原氏は、同社の法人向け事業戦略と本パートナーシップについて説明した。同氏は、コロナ禍を経て仕事のあり方が大きく変容していることや、在宅やカフェでの勤務など場所を選ばないイノベーティブな働き方が増加している現状を指摘。こうした変化に適応するために新たなパートナーシップを設立したという。
同社の法人向け事業戦略については、「場所を選ばない創造的な働き方の実現」を方針に、テクノロジーを活用してイノベーティブな働き方を模索している企業を支援することだと述べた。特に、Web会議などで使用されるビデオコラボレーション製品を軸として、表情や身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも伝わり、リモートでありながら対面のようにコミュニケーションできる製品の開発に注力しているとした。
また、ビデオコラボレーション製品分野においてシェア1位を謳う同社は、全世界の会議室のうちビデオコラボレーション製品が導入されているのは10%ほどだという現状を踏まえ、残り90%の会議室に製品を導入することを目標としている。
同社はロジクール ONE “with Office”の活動を通じた今後3年の展望として、提携パートナーを30社まで拡大するほか、売り上げを50億円増加し、イノベーティブな働き方を模索する企業を支援する分野でリーディングカンパニーを目指すとした。
長尾氏は、オフィスにおいて単に製品を導入するだけでは十分な効果は発揮できないと指摘し、空間も最適化することで働き手の創造性や気持ちを高めるオフィスを設計する重要性を強調した。同氏は、ロジクールのテクノロジーとイトーキのオフィス構築に関するノウハウを組み合わせることで、新しい働き方やオフィスのあり方を追求したいと語った。
並木氏は、オフィスそのものの役割を再定義する必要性について語った。ハーマンミラーはコロナ禍前からオフィスの再定義について研究しており、研究結果としてオフィスでは、幸福、つながり、変化の3点が重要な要素だとした。
特につながりに関しては、どれだけシームレスに心地よくつながるかが重要であり、このシームレスに心地よくつながることができるツールがロジクールの製品であると同社は考えているという。ハーマンミラーはこれまでコンシューマー分野でロジクールと提携していたが、これからは法人向けでも提携し、働き手に幸福と安心感を与えていきたいと語った。
有田氏は提携に関して、ソーシャルインテリアでこれまで行なってきたオフィス空間構築に、ロジクールのITソリューションを使ったコミュニケーションやデバイスを導入することで、より進んだオフィス構築を実現するとした。同氏は、ロジクールとの提携を通じて日本をより良くしていくことを楽しみにしていると締めくくった。
発表会ではこのほか、各サイズの会議室に対応したビデオコラボレーション製品の展示や、執務エリアや自宅などの利用に好適なパーソナルワークスペース製品のデモ展示なども行なわれた。
展示では、ロジクールのWebカメラ「RALLY BAR MINI」に最適化されたイトーキの半円型テーブル「Panora」や、ホワイトボード用カメラ「SCRIBE」なども紹介された。
