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アイ・オー、クラウドでの集中管理が行なえる業務用NAS
2019年5月23日 11:00
株式会社アイ・オー・データ機器は、法人向けファイルサーバーのLAN DISK Zブランドから、Windows Server IoT 2019 for Storage Standard/Workgroupを採用するNASモデルの「HDL-Z19CA」シリーズと、ラックマウントモデルの「HDL-Z19CAU」シリーズを発売した。出荷は7月中旬より開始予定。
LAN DISK ZではこれまでWindows Storage Serverが搭載されていたが、ファイルサーバー向け新OSとなったWindows Server IoT 2019 for Storage Standardおよび同Workgroupを採用。Storage Standard版を搭載する製品はユーザー利用制限数なしで、Storage Workgroup版は50ユーザーまで利用可能となっている。
Windows Server IoT 2019 for Storage Standard/Workgroupでは、Windows Server 2019でファイルサーバーを構築する場合と同等の環境を得られることに加え、CAL(Client Access License)が不要となっており、現在運用中の環境をWindows Server 2019で新たに構築するよりも、低コストに導入できることも特徴。
HDL-Z19CAシリーズでは、4ドライブおよび2ドライブタイプのデスクトップモデルを、HDL-Z19CAUシリーズでは4ドライブのラックマウントモデルを用意。それぞれStandard版がWorkgroup版が選べる。
【表1】HDL-Z19CA(4ドライブデスクトップモデル) | ||||
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容量 | Standard版 | Workgroup版 | ||
4TB | HDL4-Z19SCA-4 | 230,000円 | HDL4-Z19WCA-4 | 190,000円 |
8TB | HDL4-Z19SCA-8 | 258,000円 | HDL4-Z19WCA-8 | 210,000円 |
16TB | HDL4-Z19SCA-16 | 328,800円 | HDL4-Z19WCA-16 | 287,900円 |
32TB | HDL4-Z19SCA-32 | 528,000円 | HDL4-Z19WCA-32 | 488,000円 |
【表2】HDL-Z19CA(2ドライブデスクトップモデル) | ||||
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容量 | Standard版 | Workgroup版 | ||
2TB | HDL2-Z19SCA-2 | 183,000円 | HDL2-Z19WCA-2 | 117,900円 |
4TB | HDL2-Z19SCA-4 | 195,000円 | HDL2-Z19WCA-4 | 148,000円 |
8TB | HDL2-Z19SCA-8 | 230,000円 | HDL2-Z19WCA-8 | 190,000円 |
16TB | HDL2-Z19SCA-16 | 330,000円 | HDL2-Z19WCA-16 | 290,000円 |
【表3】HDL-Z19CAU(4ドライブラックマウントモデル) | ||||
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容量 | Standard版 | Workgroup版 | ||
4TB | HDL4-Z19SCA-4-U | 253,900円 | HDL4-Z19WCA-4-U | 210,000円 |
8TB | HDL4-Z19SCA-8-U | 278,000円 | HDL4-Z19WCA-8-U | 238,000円 |
16TB | HDL4-Z19SCA-16-U | 348,000円 | HDL4-Z19WCA-16-U | 308,000円 |
32TB | HDL4-Z19SCA-32-U | 548,000円 | HDL4-Z19WCA-32-U | 508,000円 |
これらモデルの機能として、Standard版はファイルの重複除去機能を利用可能。ブロック単位で比較して重複を除去し、マルチスレッド対応により高速に処理可能。マルウェア対策として、サードパーティ製アプリをインストールでき、標準でWindows Defenderを搭載。外付けHDDを暗号化するためのBitLockerや、クローン for Windowsによるクラウドバックアップ、Azure Backupが利用できる。3年保証も付帯。
このほか、アイ・オー・データ機器が提供する無償のクラウド管理機能のNarSus(ナーサス)をサポート。NASの状態をネットワーク経由で複数台監視でき、全国各地に設置されているNASを集中管理するなど、ファイルサーバー管理者の負担を大幅に軽減できるとしている。
すべてのモデルがCPUにクアッドコアのCeleron(1.6GHz)を採用し、4GBのメモリを実装。HDL-Z19CAの4ドライブモデルはRAID 0/5/マルチディスクモード対応で、HDMI出力、Gigabit Ethernet×4、USB 3.0×4を装備。2ドライブモデルはRAID 0/1/マルチディスクモード対応で、HDMI出力、Gigabit Ethernet×2、USB 3.0×4を装備する。
4ドライブラックマウントモデルのHDL-Z19CAUは、RAID 0/5/マルチディスクモード対応で、HDMI出力、Gigabit Ethernet×4、USB 3.0×4、USB 2.0を備えている。
本体サイズは、HDL-Z19CAの4ドライブモデルが約180×235×185mm(幅×奥行き×高さ)、2ドライブモデルが約102×217×154mm(同)、4ドライブラックマウントモデルのHDL-Z19CAUは約430×486×44mm(同)となる。