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■■インテル、810チップセットに不具合
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990705/intel.htm
●リアルタイムクロック(RTC~Real Time Clock)
時刻を測定し、システムに伝える回路、およびその信号。
クロックアップなどでお馴染みのクロック信号は、システムの動作の基準となる同期用のタイミング信号のことで、一般にシステムクロックと呼ばれている。これに対し、文字どおりの日時を刻む時計回路のことをリアルタイムクロックという。この回路は、バッテリでバックアップされており、システムの電源のON/OFFに関係なく時を刻み続けるのが特徴。
ごく普通のカレンダ付きクォーツ時計なのだが、「リアルタイム」とことさら強調されているのは、オリジナルのPCの時計が、システムと一緒に始動/停止してしまう仕様だったからだろう。当時は起動時に毎回日時をセットする必要があった。
■■ジャストシステム、一太郎10、花子10を9月下旬発売。ATOKもバージョンアップ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990708/just.htm
●ATOK(Advanced Technology Of Kana-kanji transfer)
エイトック
ジャストシステムが開発した、日本語変換システム(かな漢字変換プログラム)。
同社が開発した、NEC PC-9800シリーズ用のワープロソフト「jX-WORD太郎」用のかな漢字変換モジュールとして、'85年に「ATOK3(※1)」の名で登場。当初は、アプリケーションに組み込まれた機能だったが、同年8月にリリースされたニューバージョン「一太郎」に添付された「ATOK4」からは、MS-DOSのデバイスドライバとして提供され、他のアプリケーションでも利用できるようになる。一太郎のヒットとともに広く普及した人気のFEP(いまでいうIME)で、ATOK7からは単体での販売も開始。Windowsへの対応は、'93年のATOK8からと遅れをとってしまったが、マルチプラットホーム化も進められており、DOS、Windowsのほかに、MacintoshやUNIX、OS/2版などもリリースされている。
(※1)'83年にリリースした同社のワープロ「JS-WORD(NEC PC-100用)」に搭載されたKTIS(ケイティス)、翌'84年の「JS-WORD Ver.2」に搭載された「KTIS2」に続く日本語変換システムだったことから、初代でありながら「ATOK Ver.3」となっていた。
□FEP(Front End Processor)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971216/key11.htm#FEP
□IME(Input Method Editor)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990408/key72.htm#IME
■■東芝、Office 2000対応の翻訳ソフト「The翻訳オフィスV2.0」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990709/toshiba.htm
●RTF(Rich Text Format)
アールティーエフ、リッチテキスト(フォーマット あるいは 形式)
Microsoftが開発した、書式付きのドキュメントを記述するためのフォーマット。
文書情報を、スタイルやレイアウトなどを含んだ形でやりとりするためのもので、Windowsアプリケーション(※1)をはじめ、OS/2やMacintosh上のアプリケーションでもサポートされている。
データは、ASCII(※2)ベースの純粋なテキストで、WWWで用いられているHTML(HyperText Markup Language)などと同じように、データの中に、書式や文字属性などを指示する命令を直接埋め込んでいく。基本構造は、
{\命令 …内容…} |
というスタイルになっており、「\命令」が具体的な指示を、「{」と「}」で、その指示や付随するパラメータ、あるいは指示のおよぶ範囲を示す。テキストベースで基本構造も単純ではあるが、盛り込める内容が多岐にわたるため、データそのものの可読性は低い。
なお、RTFをもとに日本語環境向けにローカライズした、「RTF-J」といういう規格もあるが、現在はほとんど使われていない(日本語版のWordでさえRTF-Jの出力はサポートしていない)。
(※1)Windowsアプリケーションの場合には、ファイルの読み書きのほかに、コピー&ペーストの際にもRTFがよく用いられる。
(※2)ASCII(American Standard Code for Information Interchange)は、標準的な英数記号だけを使った7bitの文字コード。RTFで127~255(80~FF)の8bitコードを記述する場合には、「\'xx(xxはコードを表す16進数)」という形にエンコードする。
□Rich Text Format Specification 1.5 (仕様書)
「MSDN Library」のツリーから、「Specifications」→「Applications」
http://msdn.microsoft.com/library/
●ウェハ(wafer)
集積回路の基板となる、薄い半導体の板。
半導体デバイスの大半は、資源が豊富で酸化膜の生成加工が容易なシリコン(ケイ素)を用いており、このシリコンの単結晶を薄くスライスしたものをシリコンウェハ(sillicon wafer)と呼んでいる。
実際の製造工程は、まず最初に、シリコンをひとつの結晶軸に沿って成長させた単結晶の固まり(インゴッドという)を製造。この単結晶を薄くスライスしてウェハにする。この薄板が、チップの本体となる基板部分で、表面に保護膜や絶縁層、マスク、ゲートなどに利用する酸化膜を形成。これを加工して回路のパターンを作り、不純物を混ぜて部分的にP型やN型の半導体に変えていく。1枚のウェハ上には、同じパターンがいくつも作られており、これをチップ単位に切断してパッケージに納めると、(工程をかなり省略しているが)集積回路が完成する。
【参考】
□CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980217/key18.htm#CMOS
●FlexATX
フレックスエーティーエックス
Intelが'99年3月にリリースした(※1)、小型マザーボードのデザイン規格。
Intelが'95年にリリースしたATXとその小型版のMini-ATXは、汎用マザーボードのフォームファクタとして、広く普及している。'97年には、ネジ穴などやI/Oパネルなどの基本的なパーツの配置はそのままに、拡張スロット3本分のスペースを切断して小型化した、microATXを発表。これを採用した、省スペース向けの製品も多い。
FlexATXは、このmicroATXをさらに小型化したもので、奥行き方向を2.1インチ(53mm)と大幅に縮小。横方向は、拡張スロットをさらに1本分削り、0.6インチ(15mm)縮小している。
マザーボード上に実装するコンポーネントの高さ制限も、小型化に伴って厳しくなっている。microATXでは、CPUなどを実装するエリアが最大2.8インチ(71mm)まで許容されていた。これは、スロットスタイルのCeleron(高さ2.275インチ)などが搭載できるスペースだったのだが、FlexATXでは2.1インチ(53mm)までとなり、バ リューPCの対象がソケットスタイルのCPUに移行したことを示している。
(※1)発表はそれ以前に行なわれているが、正式な規格書のリリースは3月。
幅 | 奥行き | |
---|---|---|
ATX | 12.0インチ(305mm) | 9.6インチ(244mm) |
Mini-ATX | 11.2インチ(284mm) | 8.2インチ(208mm) |
microATX | 9.6インチ(244mm) | 9.6インチ(244mm) |
FlexATX | 9.0インチ(229mm) | 7.5インチ(191mm) |
□Platform Development Support Web Site
(microATXのAddendumという形でリリースされた規格書がある)
http://www.teleport.com/~ffsupprt/
【参考】
□ATX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971118/key7.htm#atx
□microATX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980526/key31.htm#microATX
[Text by 鈴木直美]