■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード
■■アキア、SXGA対応の16.1インチTFT液晶ディスプレイ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971110/akia.htm
●SXGA (Super XGA)
エスエックスジーエー、またはスーパーエックスジーエー
VGA | 640×480 |
SVGA | 800×600 |
XGA | 1,024× 768 |
SXGA | 1,280×1,024 |
UXGA | 1,600×1,200 |
VGA、SVGA、XGAに関しては、元々はPC用のグラフィックアダプタの規格であり、これら呼び名が示す解像度は、それぞがサポートしていたもっとも代表的な画面モードの解像度である。
VGAは、IBM社が'87年に同社のPS/2用に開発したグラフィックアダプタで、現在は、一部の専用アクセラレータを除くほとんどのグラフィックアダプタが、この機能を備えている。代表的な解像度である640×480では16色を同時発色でき、Windowsの標準画面モードとなっている(インストール時やsaftyモードでお目にかかる画面モード)。
SVGA(Super VGA)は、VESA(Video Electronics Standards Association)という業界の標準化団体が'89年に策定したグラフィックスアダプタの規格で、当初はVGAを拡張して800×600/16色をサポートするところからスタート。その後は、さらなる高解像度(1,024×768、1,280×1,024)、多発色(~1670万色)をサポートするモードも備え、一時はカード選択の重要な要素のひとつとなっていた。なおこのSVGAは、VESAの規格とは関係なく、VGA以上の解像度、発色数をサポートする製品全般を指す一般的な呼び名としても使われる。
最後のXGA(eXtended Graphics Array)は、'90年にIBM社がリリースしたグラフィックアダプタの規格で、1,024×768の256色をサポート。'92年には、同解像度で65,000色をサポートするXGA2をリリースしている。XGAは、当時としてはまだ珍しいアクセラレータも備えていたのだが、安価なサードパーティ製の製品が普及する間もなく、やがて世の中はWindows中心の方向に流れていってしまった。
■■東芝とIBM、GMRヘッド採用のHDDを製品化
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971111/gmrhdd.htm
●MR (Magneto-Resistive)
●GMR (Giant MR)
大容量ハードディスクで用いられているヘッドの種類。MRは磁気抵抗効果、GMRは巨大磁気抵抗効果と訳される。
ハードディスクをはじめとする磁気ディスクは、ヘッドを使ってディスク面に塗布された磁性体を磁化することによってデータを記録、それを検知することによって読み出す仕組みになっている。MIG(Metal In Gap)や薄膜(Thin Film)ヘッドといったオーソドックスなヘッドは、電磁石と同じ原理で書き込みを行なう。これらは非常にコンパクトに作られてはいるが、中身はコイルを巻いた電磁石そのもので、コイルに流す電流を制御することによって、データを磁気のパターンとして記録して行く。読み取りの方は、磁界の変化に伴って発生する僅かな電流を検出するという、逆の原理によって実現している。
ディスクの大容量化は、単位面積あたりの記録密度をいかに高くするかがキーテクノロジーとなっている。言い換えれば、記録する磁気パターンをより細かなものにして行くという意味だが、細かくなるに連れて保持される磁力は次第に弱まり、ついには、電磁誘導作用を使ったこれらヘッドでは、検出できないレベルにまで到達してしまう。記録できても読み出せないのである。そこで登場したのが、磁界によって抵抗が変化する素子を使った高感度なMRヘッドで、1991年にIBM社のハードディスクにはじめて採用されている。ただしその性質上、読み取り専用となってしまうので、実際のヘッドは、記録用に薄膜ヘッドなどを備えた複合ヘッドのスタイルをとっている。
高感度なMRヘッドの登場により、ディスクはさらなる高密度化の道を歩むが、ついにはこれも限界点に達してしまう。'96年には、弱い磁界を敏感に関知するコバルト系の多層膜を使ったさらに高感度な(MRの3倍以上)素子「GMR」の登場となる。
●ATX
エーティーエックス
Intel社が'95年に発表した、PC用の新しい汎用マザーボードの仕様(現バージョンは97年2月にリリースされた2.01)。
ATX仕様のマザーボードは、サイズ的にはBaby ATとほぼ同じ12インチ×9.6インチ(305mm×244mm)の標準サイズと、11.2インチ×8.2インチ(284mm×208mm)のMini-ATXが規定されており、ケースには、奥行き方向に短辺がくるように横長に収納する(Baby-ATを90度回転させた形)。こうすることによって、拡張カードと干渉することなくパーツが自由に配置できるようになり、マウスやシリアル、パラレル等のコネクタ類もマザーボード上に実装可能となる。ATXでは、これらコネクタ類は、1列もしくは上下2段に配置するように規定している。具体的なコネクタの種類や並び順の規定は特に無く、バックパネルを使って蓋をする設計になっている。もちろん、PC/AT仕様と同様に、ネジ穴や拡張スロット(PC/ATと同等で7本)の位置などは規格化されているので、バックパネルさえあつらえれば、汎用的なATXケースに収納できるようになっている。
ATXでは、マザーボードとケースのほかに、ATX用の電源も規定しており、従来のものとは異なるコネクタを使用する。具合的には、従来のものが6ピン一対のコネクタであったのに対し、ATXは20ピンのコネクタを使用。3Vのラインと電源制御用のケーブル(電源の切断が可能)がコネクタに追加されている。電源ユニットは、ファンが外気を取り込んでCPU側に送風する働きも担っており、CPUソケットが電源ユニットのすぐ横に来るように設計されている。
□ATX Web Site
http://www.teleport.com/~atx/
●SuperDisk(LS-120)
スーパーディスク
松下寿電子工業、Imation Corp.(3Mの記録メディア部門が独立)、Compaq Computer Corp.、O.R. Technologyの4社が共同で開発した、120MBの大容量フロッピーディスク。'95年に「LS-120」の名前で登場し(発売は'96年)、'97年に現在の呼称となる。
SuperDiskは、現行の3.5インチフロッピーディスク(以下FD)と互換性があり(読み/書き/フォーマット可)、対応BIOSを搭載したマシンではブートドライブとして利用することもできる。当初は、ATAPIインタフェースを使ったPC用のドライブしかなかったが、その後、パラレル版やSCSI版も登場。SCSI版は、Macintoshでも利用可能だ。ちなみに旧名のLS(Laser Servo)は、トラック位置の制御にレザーを使った光サーボ方式を採用していることに由来する。一般的な磁気ディスクが、セクタ間にサーボ情報を記録するセクタサーボ方式であるのに対し、SuperDiskの場合は、ディスク面に同心円状の溝が付いており、これをレーザー光を使って検出する仕組みになっている。
なお、同種の大容量FDには、Iomega社のZipやミツミ電機とSwan Instruments社のUHC(Ultra High Capacity)、98年に出荷を予定しているソニーと富士写真フイルムのHiFD(High Capacity Floppy Diskの略でハイエフディと読む)などもある。
SuperDisk | UHC | Zip | HiFD | |
---|---|---|---|---|
記憶容量 | 120MB | 128MB | 100MB | 200MB |
最大転送速度 | 0.66MB/s | 2.45MB/s | 1.4MB/s | 3.6MB/s |
最大線記録密度 | 45kbpi | 68kbpi | 46kbpi | 91kbpi |
トラック密度 | 2,490tpi | 2,673tpi | 2,118tpi | 2,822tpi |
回転数 | 720rpm | 3,600rpm | 2,945rpm | 3,600rpm |
3.5"FD互換性 | 互換 | 互換 | 非互換 | 互換 |
□Imation Corp.
http://www.imation.com/
http://www.imation.com/dsp/ls120/index.html
□O.R. Technology
http://www.ortechnology.com/
http://www.ortechnology.com/adrive.html
■■「Windows NT INTRANET Solutions Tokyo 97」レポート http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971112/ntevent.htm
●クラスタリング (Clustering)
クラスタリング(群れを作るという意)という言葉は、用途や目的によって色々な意味に使われるが、ネットワーク技術では、耐障害性(Fault Tolerant:フォールトトレラント)やパフォーマンスを向上させるために、複数のサーバを使ってひとつのシステムを構成することをいう。
ハードウェア障害に対するもっとも有効な手段は、システムに冗長を持たせることである。例えばディスクの故障を想定するなら、常に同じ内容を別のディスクにも書き込んでおけばよい。一方がトラブルを起しても、代替えがあれば救われるという仕掛けだ。
このとおりのことをリアルタイムで行なうものは、ディスクの二重化(ミラーリング)と呼んでいるが、これをもっと大きな単位で、サーバを丸ごとやってしまうのがクラスタリングである。複数台のサーバを並列に接続しておき、あるサーバが停止したら別のサーバがそれに代わって処理を続けられるようにしておく。そうすれば、システムダウンを回避して作業を続けることができる。これが、クラスタリングの最大の目的なのだが、万が一を想定した代役が、ただ単にスタンバイしているだけでは能がない。ふだんは処理を分散するようにしておけば、もうひとつの目的であるパフォーマンスの向上も同時に達成できるのである。
●対称型マルチプロセッシング(SMP, Symmetric Multiprocessing)
ひとつのシステム内で、複数のCPUを使って処理を並列に行なうことをマルチプロセッシングという。複数のCPUを使うことによってシステムの処理能力を向上させるのが目的だが、その方法には、個々のCPUを同等なものとして扱うタイプと、あらかじめCPUの役割分担が決まっているタイプとがある。前者は対称型マルチプロセッシングと呼ばれ、プロセスの区別なく、あらゆる処理を複数のCPUを使って並列に行なう。後者は非対称型マルチプロセッシング(ASMP~Asymetric Symmetric Multiprocessing)といい、例えばシステムカーネル担当、ユーザープログラム担当というような形で、各CPUが自分の担当分に専念する並列処理の形をとる。Winodws NTなどがサポートしているマルチプロセッシングシステムは、前者のSMPの方である。
●IEEE-1394
アイトリプルイー1394
Apple社が中心となって開発した高速なシリアルインタフェースの規格で、“FireWire”あるいは、“High Performance Serial Bus”という呼び名でも知られている。また、正式規格化前のIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers~米国電気電子技術者協会)規格では、P-1394(PはPreliminaryの頭文字)とも呼ばれていた。
接続形態は、デイジーチェーン(SCSIのようなじゅずつなぎ~イモヅル式)もしくはツリー状につないで行くブランチ接続で、6芯のシールド付きツイストペアケーブルを使い、最大63個のノード間でピアツーピアの通信を実現する。ケーブルは動作中でも抜き差しでき、その都度ネットワークが自動的に再構成される。6芯のケーブルは、うち2本が電源用に割り当てられており(残り4本はデータと制御信号)、周辺機器を含めた電源制御も可能だ。
転送モードは、100Mbps/200Mbps/400Mbpsの3種類のデータ転送速度が規定されており、一般的な非同期(Asynchronous)転送に加え、リアルタイムのデータ転送を実現するアイソクロノス(Isochronous)転送をサポートしているのが大きな特徴である。非同期転送は、データを送りたい時にバスの使用権を獲得して送信するというスタイルなので、予定したタイミングでデータが送信できる保証はない。一方のアイソクロノス転送は、バスを流れる一定のクロック信号に合わせて転送を行なうモードであり、こちらを使用すると、一定の間隔で必ず送信のチャンスがめぐってくるようになる。
このように柔軟性と高速性を備えた仕様であることから、パソコン用の各種周辺機器以外にも、オーディオやビデオ製品へのアプローチも積極的に行なわれている。身近なところでは、各社のデジタルビデオカメラが既にこのインタフェース(DV端子と呼んでいる)を備えているほか、電子楽器を制御するためのMIDI(Musical Instrument Digital Interface)プロトコルなどを載せる動きもある。
□1394 Trade Association
http://www.1394ta.org/
□1394 Serial Bus Home Page (Texas Instruments)
http://www.ti.com/sc/docs/msp/1394/1394.htm (英語)
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/msp/1394/1394_ho.htm (日本語)
□Adaptec's 1394
http://www.adaptec.com/firewire/
●ZAK(Zero Adoministration Kit)
ザック
Microsoft社が開発した、Windows 95やWindows NTの管理コストを削減するための管理者用ツール。
コンピュータの購入から管理維持するまでの総コスト=いわゆるTCO(Total Cost of Ownership)の削減を目的としたソリューションとして、Microsoft社はZAW(Zero Administration for Windows)を提唱。そのためのWindows用の環境構築ソフトとして提供しているのがこのZAKである(あくまで大量のユーザーやマシンを管理する管理者の手間を軽減するためのものであり、エンドユーザーに自分のマシンを管理しやすくしてくれる類のツールではない)。具体的には、Windows 95やWindows NTが備えている「システムポリシー」や「ユーザープロファイル」の機能を使って集中管理を行なうもので、ネットワークに接続されたユーザーのディスクトップ環境を設定したり、ローカルディスクへのアクセスを制限したりといったことを、リモートから行なえるようになっている。
□Microsoft ZAK
http://www.microsoft.com/japan/win95/zak/
http://www.microsoft.com/japan/products/ntwork/ntw4/zak/
[Text by 鈴木直美]