レビュー
ASUSの「ZenFone 2」を手動でAndroid 6.0にアップデートする
2017年3月7日 13:45
ASUSは3月1日、SIMロックフリースマートフォン「ZenFone 2」の最新ファームウェア「JP-4.21.40.231」を公開した。
このファームウェアはAndroid 6.0.1がベースとなっている。ZenFone 2は2015年に発売された端末であり、プリインストールOSはAndroid 5.0であった。長らくのユーザーの間では6.0へのアップデートが待望されていたが、日本国内版のみアップデートの提供が遅れていた。
2016年末に、日本国内版をAndroid 6.0にアップデートする「JP-4.21.40.196」が公開されたが、OTA(Over The Air)によるアップデートは実施されないまま現在に至る。JP-4.21.40.231では、.196をベースに、Bluetoothの性能とWi-Fiの安定性を向上させたものとなっている。
筆者も長らくOTAによるアップデートを待っていたが、このままだとAndroid 8.0が出そうである。よって、手動によるアップデートを実施してみた。ちなみに実施方法は以前にご紹介した「ZenFone Zoom」の時(関連記事:ZenFone ZoomのAndroid 6.0アップデートが公開中)とほぼ同様、ファームウェアを内蔵ストレージのルートディレクトリに放り込んで、端末を再起動させ、通知欄から実施した。
警告では5分ほど要するとしていたが、筆者は5.0→6.0.1へのアップグレードだったためか、アプリケーションの最適化を含めて合計で40分ほど要した。
ちなみにAndroid 6.0へアップグレードすると、アプリの一部をSDカードに移行させて内蔵ストレージの容量をセーブする「APP2SD」の機能が使えなくなるほか、「ASUS Backup」、「Mirror」、「Omlet」、「Party Link」、「PC Link」、「Remote Link」といった一部のASUSオリジナルアプリが削除される。これらを活用しているユーザーは少数だと思われるので大きな問題にはならないが、利用中のユーザーは6.0へのアップグレードを再考すべきかもしれない。
ただ、アップグレードを施したとしても、Android 5.0にダウングレードするためのファームウェア「JP-52-20.40.197」も公開されているので、手間さえ惜しまなければ戻すことも可能だ。
アップグレード後にAntutu Benchmarkを実施したところ、若干の性能低下がみられた。おそらく長年の利用でeMMCの性能が低下しているのであろう。とは言え、このスコアは2017年3月現在において、概ねアッパーミドルクラスのスマートフォンと拮抗する結果であり、さすが2015年のハイエンドだけあって現役十分と言ったところである。