特集

そうだ、アウトランダーPHEVに乗ってサバゲーに行こう!

~そして、オール家電で楽しい昼食+ときどきPCゲーム

三菱自動車アウトランダーPHEV

 混ぜるな危険、という言葉がある。

 それだけなら安全なモノも、2種類以上を混ぜると危険なものへと変化する。そういった意味である。例えばの話、私にとってはPC Watchと三菱自動車が誇るプラグインハイブリッドEVシステム車(PHEV)、「アウトランダーPHEV」を混ぜるのは危険なのである。それはなぜか?

 以下のリンクをご覧いただきたい。

 アウトランダーPHEVは家庭用コンセントを装備しており、そこからなんと最大で1,500Wもの電力を出力できる。それを体感しようということで、野外に4KディスプレイとデュアルXeonマシンを持ち出し、実際に使ってみたのだ。もちろん快適に動作し、挙げ句の果てにはページプリンタまで使えたのだからアウトランダーPHEV恐るべし!

 まぁ、このあたりは私も楽しませてもらったのだ。

 問題は括弧の中、「ジンギスカン+バンジージャンプ付き」という部分だ。

 そう、デュアルXeonマシンだけ使っていればいいものを、4Kムービーをそのマシンで編集しましょう、バンジージャンプを飛ぶシーンを4Kで撮影して、それを編集しましょう! とかなんとか。

 「あなた方は半世紀を生き抜いて、ガタの来たおっさんにバンジージャンプをさせるのですか?」(筆者)。

 「はい(笑)」(PC Watch編集長)。

 飛びましたよ、そりゃ。基本的に私も調子に乗る方なので、バンジージャンプした方が面白いと言われれば、ほいほい飛んでしまうのだ。いやいや、もちろん緊張したし怖かった。というかもういいです、バンジージャンプは。アウトランダーPHEVはクルマとして最高に楽しいし、PC Watchに記事を書くのは私の仕事なのだからまったく問題無い。問題はアウトランダーPHEVとPC Watchが混じると、とんでもない注文が飛び出す可能性があるということだ。

 そして先日、PC Watchからの電話でまた「アウトランダーPHEV」という言葉が飛び出した途端、私の中の警戒レベルはマックスとなった。混ぜるな危険、という訳だ。もっとも前回と同じことはやらないだろうから、バンジージャンプはもう無いはずだ。次は何だ? PC Watchは私に何をさせるつもりなんだ?

 警戒しつつ話を聞いてみると、いやいや結構面白そうな企画である。アウトランダーPHEVに乗ってサバイバルゲームに行く。そして現場でアウトランダーPHEVが誇る1,500Wの100V AC電源を駆使し、昼食を楽しもうというのだ。そしてプラスアルファの企画もある。

 以前も書いたことだが、SUVとしてのアウトランダーPHEVは完成度が高く、運転していて快適かつ楽しいクルマだ。そしてサバイバルゲームに関しては不肖・高橋、昔取った杵柄なのである。老兵は死なないし、去りもしない。よし、その企画乗った!

 というわけで私とPC Watch編集長、そしてインプレス営業担当という3人の奇妙で楽しい旅がスタートしたのである。

目指すは千葉県にあるサバイバルゲームフィールド「CIMAX」

サバイバルゲームフィールド「CIMAX」

 アウトランダーPHEVに大荷物を載せて、向かうは千葉県印西市師戸(もろと)にあるサバイバルゲームフィールド「CIMAX(シマックス)」だ。サバイバルゲーム、通称サバゲー。空気などの力を使って直径6mmの丸い玉を発射する、トイガンと呼ばれるオモチャを使って互いに撃ち合う遊びだ。オモチャとはいえリアルな外観をした銃で撃ち合うということで、大ざっぱに表現するなら「非日常を楽しむ遊び」と言える。また、移動しながら撃ち合いをする機会も多く、サバゲーは一種のスポーツとも言える。

 日本では30年ほど前から広く普及し、今また静かなブームとなっているらしい。普及し始めた頃は男性プレイヤーが中心だったのだが、最近は女性プレイヤーの数も多くなり、彼女らは時として「サバゲー女子」と呼ばれている。女性プレイヤーに話を聞くと「ストレス発散になる」、「身体を動かすいい機会」といった意見が多い。また、私のように以前からやっている(やっていた)中年プレイヤーもいれば、親に連れられて来た小学生も楽しんでいる。言ってしまえば老若男女、誰でも楽しめるのがサバゲーというわけだ。

 そして黎明期と比べて大きく進化したのが、それを取り巻く環境だ。私が現役でサバゲーを楽しんでいた今から25年ほど前、当時はサバイバルゲームのフィールドなど存在せず(ほんの少しはあった)、ゲームをやるのは人里離れた森の中だった。ところが今は設備が充実したCIMAXのようなサバイバルゲーム専用のフィールドが存在するのである。今回の取材はこのCIMAXでサバゲーを楽しむところから始まる。

 サバゲーのもっとも基本的なゲームは、2つのチームが互いの陣地を攻め落とすフラグゲーム(別の呼び方もある)だ。互いの陣地にはフラグと呼ばれる印があり、そこに誰かがたどり着けばそのチームの勝ち。敵チームからフラグを守りつつ、敵のフラグに向けて侵攻するというのが基本的な流れだ。1プレイに制限時間を設けるのが一般的で、もし時間内にどちらもフラグを攻め落とせなかった場合は生き残ったメンバーの数で多い方を勝者としたり、あるいは引き分けとする。

サバゲーのフル装備に身を包む不肖・高橋

 さて、どうやらPC Watch編集長はある程度サバゲーの経験があるらしいのだが、インプレス営業担当はこれが初体験ということらしい。面倒なので2人ともまったくのルーキー(新人)として扱い、フィールドの掟を叩き込まなくてはならない。いやいや、私にとってPC Watchは仕事を頂けるいわばお客様であり、営業担当に関してもそれは同じである。いつも無茶な仕事ばかり依頼しやがって! とか、締め切りを少しは延ばせや! とか、そういったことを思っていても態度に出すのは大人げない。優しく、そして丁寧にサバゲーとは何か? 銃の扱いはどうすればいいのか? そういったことを叩き込む、もとい、分かってもらう。

 まあ、人数が少ないため、本当にドリル(演習、教練)のようになってしまったのは本当の話。サバゲーの楽しさが伝わったかどうかよく分からないが、少なくとも「こういうものだ」ということは理解してもらったと思う。ちなみにルーキーたちの装備はウェアからコンバットブーツ、ゴーグル、銃に至るまで全てCIMAXのレンタル品である。このように設備が充実したフィールドでは装備のレンタルも行なわれている。設備面に関して言えばトイレはもちろん、女性用の更衣室なども完備されている。BB弾のような消耗品はその場で買うことができるし、プレイヤーはサバゲーを楽しむことだけを考えればいい。なので仲間同士、思いつきだけで「サバゲーしようぜ」と行ってもいいのだ。ただし、フィールドによってはイベントや定例会が入っていたりするので、そのあたりはサイトをチェックして欲しい(一緒にルールもチェックするといいだろう)。

PC Watchの営業(左)と編集長(右)
装備一式はレンタルできる
着替えて意気揚々の2人
2人にトイガンの扱いを教える高橋
フィールド以外では必ずレバーをセーフティーに
試射場で射撃の基本を手ほどき
2人ともおっかなびっくりな感じだ
手際の悪さを見かねてつい鬼教官スイッチが入ってしまった不肖・高橋
一通りの指導を終え、いよいよフィールドへ向かう
大体のサバゲーフィールドはこんな感じで身を隠す遮蔽物が散在している
トリガーに指をかける不肖・高橋。なかなか決まってるでしょ?
フィールドでの動き方や狙い方を指導
本来は数十人や百人程度でチームで対決するが、とりあえず1対2に別れることに。とは言え、相手は初心者。余裕ですな
相手はPC Watch編集長だが、きっちりトドメ刺しておこう
と、さすがに足蹴はまずかったようで、キレられて取っ組み合いに。2人ともいい年なんだけど

 午前のフィールドでのプレイを終え、アウトランダーPHEVの元に戻る。戻ったらさっそく午後のプレイに備えてバッテリの充電だ。ちなみにトイガンにはバッテリ駆動の電動ガン、代替フロンを使うガスガン、ポンプを手動で操作するコッキングガンなどがある。

 20年くらい前に電動ガンが登場し、今ではバッテリで動くエアガンが主流になっている。これを使うにはバッテリが必要だ。バッテリの充電にはさほど大きな電力は必要無いのだが、例えばチームで一斉に充電となると、アウトランダーPHEVの1,500Wが活きてくる。サバゲーで1日遊ぶなら予備も含めて5本は持って行きたいところだが、お昼に充電出来るなら予備も含めて3本あれば十分なので、身軽になるし、追加を買わなくていいのでお財布に優しい。

午前のプレイを終え、いったん駐車場のアウトランダーPHEVに戻る
アウトランダーPHEVの電源を利用して、バッテリを充電
これくらいだと消費電力は86W程度

アウトランダーPHEVの1,500Wを駆使し、昼食を電気の力で調理せよ!

 朝からサバイバルゲームを楽しみ、正午近くになればもう1つのお楽しみが待っている。そう、ランチタイムだ。サバイバルゲームはスポーツに限りなく近い遊びであり、真剣にやればやるほど腹が減る。そうなると昼食が大きな楽しみになってくるのだ。弁当を持っていってもいいだろうし、コンビニで何かを買っていってもいい。フィールドの中にはバーベキューエリアを設けているところもある。そこでワイワイやるのもいいだろう。もっともフィールドの多くは火気厳禁となっているため、暖かいものを食べたいというならそれなりの工夫が必要となる。

 だが、我々にはアウトランダーPHEVがあるのだ! アウトランダーPHEVが誇る1,500Wという電力を駆使すれば、夢の屋外ランチが実現可能なのである。そのために用意した調理家電は3つ、電子レンジ、電気ケトル、そしてホットプレートだ。どこの家庭にでもあるごく普通の調理家電たちだが、これらはあくまで「家電」である。電気があってこそ役立つ、使える存在なのだ。そしてその電気、電力はアウトランダーPHEVから提供されるのである。

 ちなみにアウトランダーPHEVは「電気自動車(EV)+ハイブリッドカー(HV)」である。さらに外部電源から駆動用バッテリへの充電が可能な「プラグイン(P)」機能も持っている。だからこその「PHEV」であり、搭載している巨大なリチウムイオンバッテリは、1,500Wという家庭用コンセントと同じ電力を供給できる。

 そう、家庭用のコンセントだって1つあたり最大1,500Wなのだ。ということは大きな電力を使いそうな調理家電であっても、その全ては1,500W内に収まるように設計されている。ならばアウトランダーPHEVに接続して使ってもまったく問題無い「はず」なのだ。というわけでシチュエーション的には限りなくヤラセに近い訳だが、わざわざ電子レンジまで持ち出してみた。

 まず最初に使用したのは「すぐに沸く」でお馴染みの電気ケトル。確かにすぐに水がお湯になるわけだが、消費電力もさすがに大きい。かといって1,500Wを超えることはもちろん無く、全員(3名+カメラマン)分のお湯が沸き、我々は暖かいスープをゲットした。取材当日は晴れてこそいたが、郊外の森の中というシチュエーションであり、日陰に入るとグッと温度が下がるような状況。そんな中で飲む暖かいスープがどれほど美味いかは、説明する必要も無いだろう。

 次に活躍したのが電子レンジ。パック入りの白飯を次から次へと暖めていく。当初は電気炊飯器を持ち込んで米を炊こうという話もあったのだが、炊きあがるまでの時間が惜しいということでパック入りご飯ということになった。こちらもまったく問題無く、人数分を温め終わる。

 そしてお待ちかね、メインディッシュはホットプレートによる「焼き肉」だ! 食材は営業担当が調達したのだが、これがもう基本的に肉ばかり。野菜はわずかにパック1つのレタスのみ。まあ、男連中でサバゲーに来たのだから、ある意味正しい方向性も言えるのだが……。用意したホットプレートが電熱線を使用する古いタイプだったので、どれほど電気を食うかと少し心配したのだが、正真正銘問題はまったく発生しなかった。次から次へと焼き上がる肉、それと暖かいご飯を食べられる喜び。しかも野外でだ! どうしてこう、外で食べる食事は美味いのだろうか? 不思議である。

電気ケトルでお湯を沸かす。意外とこれくらいのものでも1,000Wを消費
数分でお湯が沸いた
レトルトのコーンポタージュにお湯を注ぐ
続いては電子レンジ
こちらは650W程度だった
お腹が空きすぎて待ちきれない
そしてお待ちかねのお肉はホットプレートで焼く
こちらも1,000W近い電気を食う
みるみるお肉が焼ける
ウインナーも投入!
うまい! 外で取る食事は格別だ

 なお、昼食なり夕食の調理を始める前には必ずその場所の管理者に、許可を取ってから始めて欲しい。我々もCIMAXに許可を取って、昼食調理を開始した。その際にCIMAX側から言われたのは「火を使わないならいいですよ」ということ。やはり野外で調理を行なう際には「火を使う」ということが大きなハードルになるのだ。その点、アウトランダーPHEVに乗って、調理家電を積んでいけば「火を使わずに」調理ができる。それもかなりレベルの高い調理、そして料理を楽しむことができる。

 実はこの火を使わずに調理家電が存分に使えるというのは、別の意味でのサバイバルでも大変役だってくれる。震災や大規模停電時、本当の意味でのサバイバルが求められた時、アウトランダーPHEVがあればどれほど助かることか。暖かい食事の供給というだけでなく、例えば電子レンジは滅菌にも使えるし、1,500Wなら水さえ確保出来れば洗濯機を回すこともできる。テーブルタップとUSB Hubを併用すれば、信じられないような数の携帯電話を充電できるはずだ。アウトドアのレジャーで役立つということは、非常時にも役立つということ。そもそもSUVであり、ツインモーター4WDであるアウトランダーPHEVは悪路の走破性も高い。サバイバルゲームだけでなく、真のサバイバルシーンでも頼もしいパートナーになってくれるだろう。

ハイエンドゲーミングPCでゲームを楽しめ!

 サバゲーを楽しみ、暖かい昼食で腹を満たす。これほど幸せなことはないわけだが、昼食後のまったりタイムも無駄にしないのがナウいIT系中年(?)たちの午後である。使用した調理家電を片付けた後、テーブルの上に展開したのはハイエンドなゲーミングPCたちである。昼食後はくつろぎながら、PCゲームを楽しもうというのである。それもかなりハードで、グラフィック処理の重いタイトルを。例えば「バトルフィールド」や「Fallout 4」、「GTA5」なんていうのも悪くない。せっかくサバゲーのフィールドに来てプレイするのだから、ガンアクション系のゲームタイトルがいいだろう。

 そのために私が用意したゲーミングPCは2台、デスクトップタイプとゲーミングノートPCだ。デスクトップタイプの場合はディスプレイが必要になるのだが、そこはそれ、PC Watchと言えば4K修行僧である。幸いなことにアウトランダーPHEVの荷室は広いので、サクッとiiyamaの28型4Kディスプレイ「ProLite B2888UHSU」を積んでいった。ほかにもデスクトップPCだとキーボードやマウスなどが必要になるわけだが、それらはサバゲー装備一式に比べれば「小物」みたいなものである。

 ちなみにデスクトップの主なスペックはCPUがIntel Core i7-4790K、ビデオカードがNVIDIAのGeForce GTX 980 Ti、ストレージはM.2のSSDのみといったところ。ビデオカードがGTX 980 Tiということで、かなり重いゲームタイトルでも快適に動作させることができる。しかもディスプレイは4K、実に快適なゲーム環境と言えるだろう。野外だけど。

この日持ち込んだデスクトップPC
ビデオカードはGeForce GTX 980 Ti
28型の4K液晶も持ち込んだ

 ゲーミングノートPCの方は、気合いを入れてモンスタークラスを用意してみた。iiyama PCのゲーミングPCブランド「LEVEL∞」(レベルインフィニティ)のBTOゲーミングノートPCがそれだ。CPUはデスクトップ用のCore i7-6700K、グラフィックはやはりデスクトップ用のGeForce GTX 980、G-SYNC対応の17インチ液晶というまさにモンスタークラスのゲーミングノートPC「Lev-17FG098-i7K-VE」。本体の重量もこれまたモンスターで5kg近くあるのだが、アウトランダーPHEVでの移動なので積み込んでしまえば全く気にならない。

デスクトップ用のCPUとGPUを搭載するiiyama PCのモンスターノート

 問題は2つ。まず何よりハイエンドなゲーミングPCは消費電力が半端じゃない。以前ほどではないにしてもゲーミングPCを2台走らせ、負荷がかかれば1,000W以上は普通に使用する。家庭で使っても心配になる消費電力だが、そこはそれアウトランダーPHEVである。1,500Wのパワーでまったく問題無く2台のゲーミングPCを走らせてくれた。残る問題は最近のゲームタイトルでは必須とも言えるネットワーク環境だが、こちらもあっさり解決。4G LTE対応のモバイルルーターを駆使して、2台のPCに快適なネットワーク環境を提供することができた。まあ、FPSでシビアなプレイをするには、ラグが気になる場合もあるだろうが……。

キーボード、マウス、そしてLTEモバイルルーターも用意し、環境は万全
森の中でFPSゲームに興じるおっさん2人

 電力に関してはアウトランダーPHEVが解決してくれたし、ネットワーク環境もしっかり確保できた。問題は何も無かったはずなのだが、根本的なところに実は問題があった。そう、絵面が恐ろしくシュールなのである。野外、それも木立の中でSUVの側にテーブルを置き、その上には巨大なディスプレイと2台のPC。操作しているのは迷彩服姿の怪しげな男2人。私だってそんな光景を目撃したら、とりあえず警察と自衛隊に電話をする。

 冗談はさておき、ハイエンドなPCを複数台使えるということは、さまざまな可能性を提示してくれる。屋外での調査研究でハイエンドなPCが必要とされるシーンはいくらでもあるだろう。例えばドローンで撮影した映像を処理し、それを現場で3D化するような処理でもアウトランダーPHEVと共にあれば可能だ。そして何より忘れないで欲しいのは、アウトランダーPHEVがSUVであり、走破性が高くたっぷりとした収納スペースを持っているということだ。大量の機材を積んで悪路を進み、豊富な電力を駆使して高度な処理を「現場」で行なう。それを可能にしてくれるのがアウトランダーPHEVなのである。

アウトランダーPHEVで超充実した休日を楽しむ

 おかしい、何かがおかしい。PC Watchから依頼されたアウトランダーPHEVの取材が、こんなに楽しく普通に終わるはずがない。編集長や営業は何かを隠しているに違いない……(これを人は“疑心暗鬼”と呼ぶ)。久しぶりにサバイバルゲームを満喫し、野外で焼き肉の昼食を楽しみ、PCゲームをプレイする。そんなリア充(勘違い)のライフスタイルのような取材で終わってしまっていいのだろうか?

 できればそれだけ終わらせたいというのもまた事実。かさばるサバイバルゲームの装備一式、そして調理家電、さらには28型の4Kディスプレイを含むハイエンドPC一式+ゲーミングノートPC。これだけの荷物をアウトランダーPHEVに積み込んで出発した今回の取材、たまにはハッピーエンドでもいいじゃないかと、そう思ったりもする。

 ちなみに今回の取材で一番印象に残ったのは、やはり焼き肉を含む昼食である。いやいや、焼き肉が美味しかったという話ではなく、実際に使ってみて分かるアウトランダーPHEVから出力される1,500Wの頼もしさだ。「1,500Wまで使えますよ」と言われても、それで具体的に何ができるのかをイメージするのは難しい。だが、目の前でホットプレートが熱くなり、肉が美味しく焼けるのを見れば、1,500Wはリアリティを持ってくる。そしてそこから「あれも使えるんじゃないか、こう使えるんじゃないか」というイメージが湧いてくるのだ。

 最後に忘れないで欲しいので繰り返して書いておくが、アウトランダーPHEVは素晴らしい走りをする極めて優秀なSUVである。ツインモーター四駆は悪路や雪道で頼もしいし、何よりパワフルで落ち着いた走りは私の好みである。深夜、自宅でアウトランダーPHEVのバッテリに充電しておき、朝になったら荷物を満載して旅に出る。山道、悪路も気にせず走り、EV走行とHV走行によるすぐれた燃費で給油の心配もほとんどない。そして目的地に着いたら、余裕の電力でさまざまなことができる。アウトランダーPHEVは我々のライフスタイルを変化させるきっかけになる存在だと思うのだ。

 今回の取材にあたりお世話になったサバイバルゲームフィールド「CIMAX」さんに心より感謝を。そしてPC Watch編集部には「もう少しインパクトが欲しいので、次はスズメバチの巣でも駆除に行きましょうか?」とか言い出さないように忠告しておく。もういいから、そういうのは!

CIMAXを後にする高橋
取材協力:三菱自動車工業

(高橋 敏也/写真: 安田 剛)