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3個のルービックキューブをお手玉しながら完成させる動画はCGだった

20秒以内に3個のルービックキューブをお手玉しながら完成させる動画

 3個のルービックキューブを、たった20秒でお手玉しながら完成させるという動画が3月15日にYouTubeに投稿され、その器用さに多くの人が驚嘆した。一方、これは完成したキューブを崩していくのを逆再生させたものでは、などといった疑惑の声も上がったのだが、投稿から1週間後、投稿者自身がこれがCGによるトリックであることを明かした。

 投稿者のRubocubo氏によれば、この動画は、ロンドンのRushesという企業に勤めるVFXアーティストの知人と、余暇のCG特殊効果の特訓がてら制作したものだという。

 この動画でRubocubo氏は、お手玉は行なっているが、使っているのは最初から完成したルービックキューブ。この動画に対して、ルービックキューブを消す作業を行ない、次にさまざまに崩したパターンの写真を同じライティング環境下で撮影。

 続いて、崩したルービックキューブの写真を元の位置に重ね合わせ、パースを確認。さらに、20手で完成するルービックキューブの3Dモデルを制作し、元の動画に合成する。撮影環境から再現したライティングも施すと、ぱっと見には実写にしか見えないCGが完成するという具合だ。

 ちなみに、実際のRubocudo氏は、ルービックキューブ1個を完成させるのに両手を使っても10分かかるそうだ。

ネタばらし動画

 なお、2013年に撮影された別の人による同様のお手玉動画もYouTubeに上がっている。こちらは完成まで6分ほどかかっており、信憑性があるが、本当にトリックでないのかどうかは分からない。

(若杉 紀彦)