やじうまPC Watch
【懐パーツ】Cirrus LogicのCL-GD5434搭載ビデオカード「Flamingo」
2016年9月6日 06:00
弊社の倉庫から古いパーツを引っ張り出して眺めて楽しむ突発企画。第2回目はメーカー不明のCL-GD5434搭載ビデオカード「Flamingo」である。こちらも筆者の友人の父親のご厚意により譲り受けたものだ。
CL-GD5434はCirrus Logic製のビデオチップ。64bitのメモリバス幅による安定した2D性能とRAMDAC内蔵による低価格で、Windows 3.1時代は一定の人気を博した。
ネックと言えば標準1MB/最大2MBのビデオメモリだろうか。最大の2MBだとしても、1,024×768ドット(XGA)環境下では65,536色しか表示できない。ビジネス用途や800×600ドットに限定するならアリだが、マルチメディアが進んだWindows 95以降での使用はややつらい。
RAMDACを内蔵しているため、実装パーツは比較的簡素で、CL-GD5434を中心に、水晶発振子、ビデオBIOS、ビデオメモリが囲んでいる。ちなみにビデオメモリのロゴは三ツ矢サイダーを髣髴とさせるロゴだが、当然アサヒ飲料ではない。Alliance Memoryで、このメーカーは今もなおレガシーのメモリを製造/販売しており健在だ。チップはEDO RAM「AS4C256K16E0-50JC」であり、1チップあたりの容量は4Mbit(256Kbit×16)なので、これを4つ搭載することで2MBを実現している。
PCとの接続はPCI、ディスプレイ出力はミニD-Sub15ピンのみ。ちなみにカード右上に26ピンのVESAフィーチャーコネクタが付いており、ホストのCPUを介せずにビデオ信号のやり取りが行なえたというのだが、筆者は未だにこれを使ったことはない。
【12時50分訂正】記事初出時、容量を1MBとしておりましたが、正しくは2MBです。お詫びして訂正します。