イベントレポート

ASUS、第6世代Coreプロセッサ搭載の小型PC新モデルを展示

~Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボードも

 ASUSは、第6世代Coreプロセッサを搭載する小型PCの新モデルを数製品展示。また、第5世代Coreプロセッサ搭載のChromeboxや、Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボードなども展示していた。なお、これら製品の発売時期や価格は、現時点では全て未定だ。

VivoMini UN65H/UN65

 手のひらに乗るコンパクトサイズの超小型デスクトップ「VivoMini」シリーズ新モデルで、CPUに第6世代Coreプロセッサを採用。しかも、「Iris Pro Graphics」を統合するプロセッサを採用するモデルも用意されるようで、超小型ながらかなりハイスペックな仕様が実現されている。本体サイズは131×131×52mm(幅×奥行き×高さ)。

 メモリスロットは、DDR3L-1333/1600対応のSO-DIMMスロットが2個で、2GBから最大16GBのメモリが搭載可能。内蔵ストレージは、最大1TBのHDD、または256GB/512GBのM.2 SSDを搭載。インターフェイスは、背面にHDMI、DisplayPort、USB 3.0×2、Gigabit Ethernet、左側面にSDカードスロット、USB 3.0×2を備える。無線機能は、IEEE 802.11ac準拠の無線LAN(2×2)とBluetooth 4.0を搭載。OSはWindows 10、Windows 8.1、Windows 7 Professionalから選択することになる。

Iris Pro Graphicsを統合する第6世代Coreプロセッサ搭載の超小型PC「VivoMini UN65H/UN65」
本体正面
左側面
背面
右側面

VivoPC VM65N/VM65

 こちらは、3.5インチHDDが搭載可能なVivoPCシリーズの第6世代Coreプロセッサ搭載モデル。190×190×56mm(同)と、VivoMiniより一回り大きいが、3.5インチHDDが搭載可能で、ストレージの拡張性はこちらの方が有利となる。また、3.5インチHDDの代わりに、2.5インチHDD/SSDを2台装着して搭載できる専用ユニット「Vivo Dualbay」の利用も可能となっている。

 搭載CPUは第6世代Coreプロセッサで、型番は未定。また、NVIDIA製ディスクリートGPUを搭載することも可能になっているが、こちらの型番も未定だ。メモリスロットは、DDR3L-1333/1600対応のSO-DIMMスロットが2個で、搭載量は2GBから最大16GB。内蔵ストレージは最大2TBの3.5インチHDD、最大1TBの2.5インチHDD、最大512GBのSSDなどから選択する。

 インターフェイスは、DisplayPort、HDMI、USB 3.0×4、USB 3.0 Type-A×1、Gigabit Ethernetなどを用意。無線機能は、IEEE 802.11ac準拠の無線LANとBluetooth 4.0を搭載。こちらもOSはWindows 10、Windows 8.1、Windows 7 Professionalから選択となる。

3.5インチHDD搭載可能な、第6世代Coreプロセッサ搭載小型PC「VivoPC VM65N/VM65」
正面
左側面
3.5インチドライブベイに装着できる「Vivo Dualbay」
内部に2.5インチHDD/SSDを2基内蔵し、VivoPCに装着できる
天板を開けてアクセスできる3.5インチドライブベイにVivo Dualbayを装着した様子

VivoPC CV65

 こちらも第6世代Coreプロセッサを搭載し、VivoPCシリーズのフラッグシップモデルとのこと。VivoPCシリーズで最もサイズが大きくなっているが、それは内部に2基の2.5インチドライブベイを備えるため。2基のストレージをRAID構成で利用することも可能で、NASやコンパクトサーバとしての利用をターゲットとしている。ただ、大きいとは言ってもサイズは196×196×49mm(同)と、十分にコンパクトだ。また、横置きだけでなく縦置きでの利用にも対応している。

 CPUは第6世代Coreプロセッサで、ディスクリートGPUの搭載やIris Pro Graphics統合モデルの採用もないようだ。メモリスロットは、DDR3L-1600対応のSO-DIMMスロットが2個で、搭載量は4GBから最大16GB。内蔵ストレージは最大1TBの2.5インチHDDまたは最大512GBのSSDで、2台まで同時に搭載可能。

 インターフェイスは、背面にHDMI、DisplayPort、USB 3.0×4、Gigabit Ethernet、アナログRGB、シリアルポート、ヘッドフォンジャック、マイクジャックが、正面にUSB 3.0×2などを備える。無線機能としてIEEE 802.11ac準拠の無線LANとBluetooth 4.0を搭載する点も、先に紹介した製品と同じだ。OSは、Windows 10 Professional、Windows 10、Windows 7 Professionalからの選択となるようだ。

VivoPCフラッグシップモデル「VivoPC CV65」
正面
左側面(縦置き時は上)
背面
右側面(縦置き時には底面)

Chromebox CN62

 こちらは、Chromeboxシリーズの新モデル。CPUに第5世代Coreプロセッサを採用し、IEEE 802.11ac準拠の無線LANの搭載などにより、レスポンスが向上。また、4K映像出力もサポートするという。

 採用CPUは、Core i5-5500U、Core i3-5010Uに加え、Celeron 3205Uから選択できるようだ。メモリは最大4GB、内蔵ストレージは16GBのM.2 SSD。

 無線機能は、IEEE 802.11ac準拠の無線LANに加え、Bluetooth 4.0も搭載する。インターフェイスは、前面にUSB 3.0×2、左側面にSDカードスロット、背面にHDMI、DisplayPort、USB 3.0×2、Gigabit Ethernetを備える。本体サイズは124×124×41.9mm(同)。カラーはブラックとシルバーが用意される。

Chromeboxシリーズの新モデル「Chromebox CN62」。第5世代Coreプロセッサ、IEEE 802.11ac準拠の無線LANの搭載でレスポンスが向上
正面
左側面
背面
右側面
本体カラーはシルバーも用意

Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボード「Z170 PRO」

 ASUSブースでも、Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボードが1製品のみ参考展示されていた。型番は「Z170 PRO」で、Intel Z170 Express搭載マザーボードとなる。ただし、詳しい仕様などは公開されておらず、発売時期や価格も未定。あくまでも参考展示で、このまま製品として発売されるかどうかも未定とのことだ。

上下どちらの向きでも差せるUSB 2.0コネクタ搭載マザーボード「Z97-K/USB 3.1」

 「Z97-K/USB 3.1」は、Intel Z97 Express採用のATXマザーボードだ。USB 3.1対応で、USB 3.1 Type-A×2ポート備えるが、それ以上に特徴的なのがUSB 2.0ポートだ。Z97-K/USB 3.1のリアパネル部分に搭載されるUSB 2.0ポートは1つのみだが、そのポートはコネクタが特殊な形状となっており、USBケーブルを上下どちらの向きでも差せるようになっている。USBケーブルには上下の向きがあり、接続するときに上下が逆で差せずにイライラすることがあるが、このコネクタならそういったことがない。

 このUSB 2.0ポートを見てみると、内部の端子部分が薄くなり、上下に接続端子が用意されていることがわかる。これは、バッファローの「どっちもUSB」シリーズで採用されているコネクタとほぼ同じ構造のようだ。なお、ASUSによると、リバーシブルUSB 2.0ポートを備えるマザーボードは、これが世界初とのことだ。

Intel Z97 Express採用のATXマザーボード「Z97-K/USB 3.1」
このマザーボードの最大の特徴は、上下どちらの向きでもケーブルを差せるリバーシブルUSB 2.0コネクタを搭載しているところにある
黄色い部分がリバーシブルUSB 2.0コネクタ、バッファローの「どっちもUSB」シリーズで採用されているコネクタの仕様に似ている
リバーシブルUSB 2.0コネクタ搭載マザーボードはこれが世界初とのこと
【動画】USBケーブルを向きを変えて差している様子

(平澤 寿康)