イベントレポート
HP、キーボード着脱式のTegra 4搭載10.1型タブレット
~14型のChromebookも
(2013/6/25 00:50)
米Hewlett-Packard(HP)は、中国・北京でプライベートイベント「HP World Tour」を開催している。1日目となる24日(中国時間)には、トップによる基調講演やグループインタビューなどを実施し、米国で発表済みではあるものの、いくつかの新製品の紹介を行なった。
今回は基本的にエンタープライズ系ストレージソリューションと、製造業向けの高性能大判プリンタなどに焦点が当てられ、個人向けの新製品の発表は特に行なわず、発表済み製品の披露と紹介にとどまった。PC Watchではその中でも個人向けの製品を紹介。この記事では、AndroidとChrome OSを搭載するモデルを取り上げる。なお、文中の発売時期は米国のもので、日本での発売時期はいずれも未定だ。
Tegra 4搭載のAndroidモデル
個人向け製品は、同社アジアパシフィック・ジャパン プリンティング・パーソナルシステムズグループ コンシューマPCのディレクターを務めるスー・イン(Su Yin)氏が紹介を行なった。
最初にフォーカスが当てられたのは、5月に発表した「HP Slatebook 10 x2」。本製品は同社初の“デタッチャブル”Android機で、キーボードが着脱可能な10.1型タブレットとなっている。8月発売予定で、価格は479.99ドルからとなっている。
低価格ながら最新SoCのTegra 4(1.8GHz)を搭載し、液晶も1,920×1,080ドット(フルHD)となっている。キーボード部はフルサイズ比91%のアイソレーションタイプで、マルチタッチ対応のパッドも搭載。タブレット利用時は0.59kg、合体時は1.25kgとそこそこ軽量である。
そのほかの仕様は、メモリが2GB(DDR3L、1,600MHz駆動)、ストレージが16GB~64GB eMMC、OSがAndroid 4.2などとなっている。インターフェイスは、microSDカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、USB 2.0、HDMI出力、音声入出力コンボミニジャックなどを備える。
本体サイズはタブレット利用時が258×182.2×9.6mm(幅×奥行き×高さ)、クラムシェル利用時が258×193.8×20.5mm(同)。
本機に加えて、21.5型の液晶ディスプレイを採用するTegra 4搭載一体型「HP Slate 21 All-in-One」も披露した。フルHDの21.5型IPSパネルの採用と、Android 4.2 OS、70度まで倒すことのできるスタンドなどが明らかになっているが、それ以外のスペックは公開されていない。最大のトピックは、349.99ドルという破格の安さである。
わずか169.99ドルの「HP Slate 7」
「HP Slate 7」は169.99ドルという低価格を実現したAndroidタブレット。現在発売中。
SoCにRockchipの「RK30」(Cortex-A9ベース、デュアルコア、1.6GHz、Mali 400MPビデオ機能内蔵)を採用した低価格モデル。メモリは1GB、ストレージは8GBのeMMC。液晶は1,024×600ドットの7型となっている。ただし7型のAndroidとしては初めてBeats Audioを搭載する。
インターフェイスは、microSDカードリーダ、Micro USB、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、300万画素背面カメラ/VGA対応内面カメラ、音声入出力などを備える。
本体サイズは116×197×10.7mm(同)、重量は370g。
初の14型Chromebook「HP Pavilion 14 Chromebook」
「HP Pavilion 14 Chromebook」はChromebook初の14型モデル。現在発売中で、価格は329ドルから。
主な仕様は、CPUにCeleron 847(1.1GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB(最大4GB)、16GB SSD、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶ディスプレイ、OSにChrome OSなどを搭載する。
インターフェイスは、USB 2.0×3、HDMI、Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth、Webカメラ、音声入出力などを備える。バッテリ駆動時間は最大4.25時間。本体サイズは約347×238×21mm(同)、重量は約1.8kg。