【COMPUTEX 2012】Samsungブースレポート
~Windows 8ベースのUltrabookコンセプトモデルを多数展示

会期:6月5日~6月9日(現地時間)
会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
   Taipei International Convention Center



COMPUTEXでは近年初となるSamsungブース

 1月にアメリカで開催されるInternational CESでは常連のSamsungだが、COMPUTEXでブースを構え展示を行なうのは近年初だ。ここ数年Samsungは、ノートPCやタブレットなどのPC製品をワールドワイドで積極的に投入しているが、COMPUTEXにブースを構えたのも、それを受けてのものと思われる。そして、実際にブースでは、Windows 8ベースのPCが多数展示されていた。

 まず、ブース入り口に展示されていたのが、キーボード部と液晶部が分離構造となっている「Samsung Notebook Series 7 Hybrid PC」と「Samsung Notebook Series 5 Hybrid PC」だ。Series 7は第3世代Core i7搭載、Series 5は第3世代Core i5搭載となる。液晶は双方とも11.6型タッチパネル液晶を採用するが、表示解像度は非公開。コンセプトモデルのため、重量やサイズ、バッテリ駆動時間など詳細なスペックも非公開となっている。実機もケース内に収められ、触れることはできなかったため、実際の操作感などは全く不明だが、他社も含めキーボード部と液晶部が分離構造の製品が多数登場することになりそうだ。


液晶部とキーボード部が分離構造となっている、Windows 8ベースのコンセプトPC「Samsung Notebook Series 7 Hybrid PC」。CPUには第3世代Core i7が搭載されるこちらは、CPUに第3世代Core i5を搭載する「Samsung Notebook Series 5 Hybrid PC」。液晶は双方とも11.6型だが、表示解像度は非公開Series 5左側面。キーボード部にはUSBポートが用意されている
Series 5右側面。こちらにもUSBポートがあるSeries 7のキーボード部左側面、Series 5と同じだSeries 7のキーボード部右側面
Series 7の液晶部。かなり薄いSeries 7の液晶天板部分。カメラも搭載している

 次に、1,366×768ドット表示対応の14型タッチパネル液晶を搭載し、液晶部分が360度開閉する構造で、ノートPCスタイルやタブレットスタイルで利用できる「Samsung Notebook Series 5 Ultra Convertible」。CPUは第3世代Core i7で、ストレージは500GBのHDDと24GBのSSDを同時搭載。詳細なスペックやサイズ、重量は未発表だが、サイズは若干大きいものの、実際に手に持ってもそれほど重くは感じなかった。おそらく2kgを切る重量を実現しているものと思われる。

「Samsung Notebook Series 5 Ultra Convertible」。1,366×768ドット表示対応の14型タッチパネル液晶を搭載液晶部は360度開閉する構造360度開きタブレット型で利用できる
キーボードはアイソレーションタイプ。フルピッチでなかなか扱いやすい天板はシルバーでヘアライン加工が施されたシンプルなデザイン左側面。USB 3.0やHDMIなどの端子を用意
右側面。電源ボタンはこちらに用意されている正面。なかなかの薄型ボディだ背面。液晶部が360度開閉するため、一般的なノートとはヒンジの構造が異なる

 「Samsung Notebook Series 5 Ultra Touch」は、タッチパネル液晶を搭載するUltrabookだ。表示解像度は1,366×768ドットと標準的。CPUは第3世代Core i5で、メインメモリは4GB(最大16GB)、ストレージは500GB HDDと24GB SSDを同時搭載。高さは16.9~19.6mm、重量は1.71kg(SSDモデルは1.68kg)。バッテリ駆動時間は最大7時間。

1,366×768ドット表示対応の13.3型タッチパネル液晶を搭載するUltrabook「Samsung Notebook Series 5 Ultra Touch」左側面。高さは16.9~19.6mmと、Ultrabookとして標準的
右側面。奥側のポート部手前が大きく内側にえぐり取られた独特のデザインとなっているアイソレーションタイプのキーボードはピッチが広く扱いやすい。タッチパネルは独立のクリックボタンを備える

 「Samsung Notebook Series 7 Slate PC」は、キーボードレスのスレートPCだ。こちらは第2世代Core i3/i5を搭載。液晶は、1,366×768ドット表示対応の11.6型液晶で、ワコム製のマルチタッチ+デジタイザ対応タッチパネルを搭載する。また、Bluetoothキーボードが付属し、ノートPC感覚での利用も可能とする。高さは12.9mmとかなり薄く、重量も860gと軽い。ストレージは64GBまたは128GBのSSDを搭載し、6.1時間のバッテリ駆動が可能。

1,366×768ドット表示対応の11.6型液晶搭載スレートPC「Samsung Notebook Series 7 Slate PC」。CPUは第2世代Core i3/i5を搭載ワコム製のマルチタッチ+デジタイザ対応タッチパネルを搭載し、指またはペンでの操作が可能。Bluetoothキーボードも付属高さは12.9mmと薄い。重量は860g
左側面上部側面右側面

 「Samsung All-in-One PC Series 7 27"」は、2,560×1,440ドットと高解像度表示対応の27型タッチパネル液晶を搭載する液晶一体型PCだ。液晶は視野角が178度と広く、BDドライブやデジタルTVチューナ、14Wの高出力スピーカーを搭載するなど、AV性能に優れる。一体型ながら、液晶ディスプレイ並の薄型ボディも特徴だ。展示機では、CPUにCore i7-3770Tが搭載されていた。

 これらWindows 8搭載PCは、全てコンセプトモデル扱いとなっており、発売時期や価格は未定。また、日本での発売も未定だ。

2,560×1,440ドット表示対応の27型タッチパネル液晶を搭載する、液晶一体型PC「Samsung All-in-One PC Series 7 27"」側面から見ると、液晶ディスプレイ同等の薄さとなっている
左側面のカバーを開けると、USB 3.0などのポートが現れる右側面にはBDドライブを内蔵

 これらWindows 8ベースのPC以外にも、1月のCESで発表されたノートPCや、光学ドライブなどの周辺機器が展示されていたので、まとめて写真で紹介する。

CESで発表された、Ultrabook「Samsung Notebook Series 5 Ultra」の13.3型液晶搭載モデル。高さは17.6mm、重量は1.45kg。天板やキーボード部がピンクのカラフルなモデルを展示薄型軽量のノートPC「Samsung Notebook Series 5 535」。13.3型モデルや14型モデルがあり、13.3型モデルは高さ17.6mm、重量が1.52kg第3世代Core i3/i5/i7、外部GPUとしてNVIDIA GeForce GT 630M/650Mを搭載する「Samsung Notebook Series 5 500」シリーズ。最上位モデルは、14型液晶、Core i7、GeForce GT 650M(ビデオメモリ2GB)を搭載
DLNA対応ネットワーク機能を搭載する光学ドライブ「SE-208BW」PCやAndroidタブレット、スマートテレビなどの機器とネットワーク接続し、DVDをワイヤレス再生できる
背面にはLANポートやUSBポートがある。USBポートに外付けHDDを接続し、HDD内に保存された映像や音楽などもワイヤレスで再生・共有したり、クライアント側のデータの保存が可能独自アプリ「Samsung Mobile SMART HUB」を利用し、動画や音楽などにアクセスする

(2012年 6月 6日)

[Reported by 平澤 寿康]