イベントレポート

ASUS、国内未発表の2in1「ZenBook Flip」シリーズを展示

~360度液晶開閉型、4K液晶搭載モデルも

ASUSブース

 ASUSは、COMPUTEX TAIPEI 2016会場ブースにおいて、30日開催の発表会では触れられなかった新製品も多数展示していた。本稿ではそれら新製品の中から、ZenBookシリーズの新モデルを紹介する。

 これまでZenBookシリーズは、クラムシェルスタイルのPCが中心だったが、ついに2in1スタイルのモデルがラインナップに追加された。それが、ZenBook Flipだ。Transformerシリーズは、本体とキーボード着脱式の2in1となっているのに対し、ZenBook Flipシリーズは、液晶が360度開閉するタイプの2in1となっている。

 製品ラインナップは、13.3型液晶搭載の「UX360UA」と「UX360CA」、15.6型液晶搭載の「UX560UQ/UX」の3モデルを用意。3モデルとも2016年内の発売を予定しており、価格は未定。

 各製品とも、ZenBookシリーズお馴染みのメタルボディと、同心円状のヘアライン処理を採用。2in1スタイルではあるが、ZenBookのDNAはきちんと受け継がれている。そして、360度開閉対応の液晶ヒンジを採用することで、クラムシェル、テント、スタンド、タブレットと4種類の形状で利用可能となっている。また、全モデルとも、USB 3.1対応のUSB Type-Cポートを備えているが、搭載CPUや液晶など、仕様は製品によって異なっている。

UX360UA

UX360UA

 UX360UAは、CPUに第6世代Core i5/i7、3,200×1,600ドット表示対応の13.3型液晶を搭載する高性能モデル。メモリは最大16GBのLPDDR3-1866を搭載でき、内蔵ストレージは最大512GBのM.2 SATA SSDを採用する。

 本体サイズは321.6×219.1×13.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.3kg。バッテリ駆動時間は最長12時間。

本体正面。高さは13.9mm
左側面。USB 3.0ポートがある
後部側面
右側面。SDカードスロット、オーディオジャック、USB 3.1対応USB Type-C、HDMI、USB 3.0の各ポートを備える
天板。同心円状のヘアライン処理が施されている。フットプリントは321.6×219.1mm(幅×奥行き)
底面
3,200×1,600ドット表示対応の13.3型液晶を搭載
キーボードはアイソレーションタイプ
2軸のヒンジで液晶部が360度開閉する
テントスタイル
スタンドスタイル
タブレットスタイル

UX360CA

UX360CA

 同じく13.3型液晶搭載のUX360CA。こちらはCPUに第6世代Core m3/m5/m7を採用する、ベーシックモデル。液晶解像度は3,200×1,600ドットまたはフルHD(1,920×1,080ドット)を選択可能。メモリはLPDDR3-1866を最大8GBまで搭載でき、内蔵ストレージは最大512GBのM.2 SATA SSDを採用する。

 スペック的にはUX360UAよりも少々落ちるが、価格面で有利になるという。本体サイズは323×220×13.9mm(同)、重量は1.3kg。バッテリ駆動時間は最長12時間。

本体正面。高さは13.9mm
左側面。USB 3.0ポートとSDカードスロットがある
後部側面
右側面。オーディオジャック、Micro HDMI、USB 3.1対応USB Type-C、USB 3.0の各ポートを備える
天板。フットプリントは323×220mm(同)と、UX360UAよりもわずかに大きい
底面
3,200×1,600ドット表示対応の13.3型液晶を搭載。フルHD表示対応モデルもある
キーボードはアイソレーションタイプ
こちらも板状の2軸ヒンジで液晶部が360度開閉する
テントスタイル
スタンドスタイル
タブレットスタイル

UX560UQ/UX

ZenBook Flipシリーズ最上位のUX560UQ/UX

 最後に、15.6型液晶搭載のUX560UQ/UX。こちらは、液晶サイズが大きいだけでなく、4K(3,840×2,160ドット)表示に対応する点が大きな特徴。また、CPUに第6世代Core i5/i7を採用するとともに、ディスクリートGPUとしてGeForce GTX 950(最高スペック時)も搭載する、ハイエンドモデルとして位置づけられている。メモリはDDR4-2133を最大16GBまで搭載でき、内蔵ストレージは最大512GBのM.2 SATA SSDを搭載する。

 本体サイズは380×254×21.8mm(同)、重量は2.2kgとなるが、スペックの高さや液晶サイズを考えると、まずまずの薄型軽量ボディと言える。

本体正面。高さは21.8mmと、15.6型液晶搭載のハイエンド仕様モデルとしてはまずまずの薄さ
左側面。SDカードスロットとUSB 3.0ポート、オーディオジャックがある
後部側面。高性能CPUとGPUを搭載するため、大きな空冷ファン排気口が見える
右側面。USB 3.1対応USB Type-C、USB 3.0×2、HDMIの各ポートを備える
天板。こちらはストレートのヘアライン処理となっている。フットプリントは380×254mm(同)
底面
4K表示対応の15.6型液晶を搭載
キーボードはアイソレーションタイプで、テンキーも備える
ひょうたん型のような2軸ヒンジを採用し、液晶部が360度開閉する
テントスタイル
スタンドスタイル
タブレットスタイル

(平澤 寿康)