Spansion、MLC NANDを採用したeMMCフラッシュメモリ

Spansion「S4041-1B1」シリーズ

　米Spansionは10日(現地時間)、産業機器や組み込み機器向けのeMMCフラッシュメモリ「S4041-1B1」シリーズを発表した。

　SpansionはNOR型フラッシュメモリの最大手ベンダーとして知られているが、これまでもSLCタイプのNANDフラッシュは供給していた。今回発表されたeMMC製品は、MLC NANDとMMCコントローラを統合しているのが特徴で、同社は既存の製品ラインナップを補うものとして同製品を位置付けている。

　S4041-1B1は、JEDECが定めるeMMC 4.51規格に準拠し、ファームウェアのアップデートによりeMMC 5.0の一部機能も利用可能。153ピンBGAと100ピンBGAの2種類のパッケージが用意されるほか、組み込み機器向けに-25～85℃、産業機器向けに-40～85℃の動作温度に対応する製品が提供される。

　容量は8GBと16GB。今後、4GB、32GB、64GBの製品化も予定されている。