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サイバーリンク、オリジナルトランジションも作れる「PowerDirector 13」
~初心者向けにマニュアルも大型に
(2014/9/17 18:39)
サイバーリンク株式会社は17日、動画編集ソフト「PowerDirector 13」や、写真編集ソフトの「PhotoDirector 6」を含む、メディア編集スイート「Director Family 3 」を発表。ダウンロード版を同日より発売した。パッケージ版は10月10日より発売される。
新バージョンとなるのは、動画編集ソフトの「PowerDirector 13」、色調整ソフトの「ColorDirector 3」、音声編集ソフトの「AudioDirector 5」、写真編集ソフトの「PhotoDirector 6」。製品ラインナップとそれぞれに含まれる機能、税別価格は下記の通り。
- Director Suite 3(ダウンロード、通常版):27,593円
- Director Suite 3(ダウンロード、アップグレード版):23,130円
- PowerDirector 13 Ultimate Suite(ダウンロード、通常版):18,500円
- PowerDirector 13 Ultimate Suite(ダウンロード、アップグレード版):13,870円
- PowerDirector 13 Ultimate(ダウンロード、通常版):14,796円
- PowerDirector 13 Ultimate(ダウンロード、アップグレード版):11,093円
- PowerDirector 13 Ultra(ダウンロード、通常版):12,019円
- PowerDirector 13 Ultra(ダウンロード、アップグレード版):9,241円
- PowerDirector 13 Standard(ダウンロード、通常版):7,852円
- PowerDirector 13 Ultimate Suite(パッケージ、通常版):19,200円
- PowerDirector 13 Ultimate Suite(パッケージ、乗り換え/アップグレード版):14,000円
- PowerDirector 13 Ultimate Suite(パッケージ、アカデミック版):11,500円
- PowerDirector 13 Ultra(パッケージ、通常版):14,200円
- PowerDirector 13 Ultra(パッケージ、乗り換え/アップグレード版):9,500円
- PowerDirector 13 Ultra(パッケージ、アカデミック版):7,600円
- PowerDirector 13 Ultra(パッケージ、公認テクニカルガイドブック版):16,500円
- PowerDirector 13 Standard(パッケージ、通常版):4,800円
- PhotoDirector 6 Suite(ダウンロード、通常版):14,796円
- PhotoDirector 6 Suite(ダウンロード、アップグレード版):9,241円
- PhotoDirector 6 Ultra(ダウンロード、通常版):9,074円
- PhotoDirector 6 Ultra(ダウンロード、アップグレード版):6,296円
- PhotoDirector 6 Deluxe(ダウンロード、通常版):4,611円
- PhotoDirector 6(パッケージ、通常版):9,200円
- PhotoDirector 6(パッケージ、乗り換え/アップグレード版):5,500円
- AudioDirector 5 Ultra(ダウンロード、通常版):11,093円
- ColorDirector 3 Ultra(ダウンロード、通常版):11,093円
PowerDirector 13におけるアップデートのポイントとして、サイバーリンクの萩原英知氏は「開発コンセプトは“フレキシブル”。動画も写真もさまざまなレベルのユーザーがいるが、我々の製品が懐深く対応できるようにすることを意味する」と紹介。
例えば、従来製品は用意されたテンプレートを適用するだけだったトランジションであればオリジナルのものを簡単に作れるようにしたり、動画編集ソフトに対して根強く残る操作が難しいイメージを払拭するために日本で監修した大版のマニュアルを付属したりする。また、ソフト上の機能名についても、分かりにくい単語を避けるよう、前バージョンから1年をかけて修正していったと言う。
「PowerDirector 13」に新規に追加された機能としては、「トランジションデザイナー」が挙げられる。これは、任意の画像ファイルをベースにオリジナルのトランジションを作れるものだ。ベースとなる画像はペイント風のものでも自然画風のものでもよいが、いずれもグレースケール化され、色の濃度のみが使用され、濃い部分から淡い部分にかけて徐々に透過させていく仕組みとなる。どの濃度を、どのタイミングで透過させるかも指定できる。
また、HEVC/H.265や、ソニーの4Kカメラで採用されているXAVC-Sの入出力にも対応。4K入出力も可能となっている。
アップデートされた機能としては、タイトル文字の演出機能である「タイトルデザイナー」は、キーフレームを指定して動きのタイミングや透過、回転などを任意に指定できるほか、タイトル文字に対するエフェクトを追加できるようになった。
「手ぶれ補正」は、従来は縦/横の2軸の補正のみだったものを、回転に対する補正処理も加える“3軸補正”となり、より手ぶれ補正の効果が高まっている。
PowerDirector 12で追加された「マルチカム編集」は、従来は最大で4つの動画の音声位置を合わせ、画面を切り替えながら表示させていく機能だったが、PowerDirector 13ではタイムライン上のトラックに配置した画像の音声位置合わせが可能となった。これにより、最大100トラックのマルチ映像を自由にレイアウトし、エフェクトやトランジションを加えて1つの動画に仕上げることができる。
このほか、PowerDirector 13 Ultra以上のSKUを利用しているユーザーは、Windowsストアアプリ版およびAndroid版の「PowerDirector Mobile」を利用できる。これはシングルトラックではあるが、タッチパネルで操作可能なタイムライン方式の動画編集が可能なアプリで、できあがった動画はFacebookやYouTubeで共有できる。また、サイバーリンククラウドへプロジェクトファイルをアップロードし、編集の続きをPC版で行なうといったことも可能だ。
色調整ソフトの「ColorDirector 3」は、ハイライトとシャドウで別々の色補正を行なう「明暗別色補正」や、周辺減光効果を簡単に作れる「周辺光量効果」などを追加。
音声編集ソフトの「AudioDirector 5」は、男声/女声、アヒル風、カエル風といったテンプレートによって音声を変換できる機能や、高周波のヒスノイズ除去機能を搭載。Apple Losslessフォーマットなどにも対応した。
写真編集ソフトの「PhotoDirector 6」は、カメラ/レンズの対応プロファイル増量やOpenCLのサポートによる性能向上に加え、いくつかの新機能を追加した。
1つは「顔入れ替え」機能で、集合写真などで全員が笑顔の写真を撮れなかった場合に、複数枚の写真から笑顔だけを抽出/合成して、全員が笑顔の写真を作成するもの。顔の入れ替えだけでは不自然になることがあるので、露出補正や体の向きの微調整なども行なわれる。
もう1つが「パノラマ」機能で、複数枚の画像を結合するだけでなく、広角レンズ特有のタル型歪みや露出を補正した上で、上下左右の結合箇所を自動解析し結合。さらに、結合後に生まれた“隙間”を、周辺の画像を判定して自動的に埋めることもできる。これは、画像内の不要なオブジェクトを自動除去する機能のアルゴリズムを応用したものと言う。