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サイバーリンク、マルチカメラ編集などの新機能を搭載した「PowerDirector 12」
~64bitの写真編集ソフト「PhotoDirector 5」なども
(2013/9/6 12:00)
サイバーリンク株式会社は6日、ビデオ編集ソフト「PowerDirector」シリーズの最新版「PowerDirector 12」と、写真編集ソフト「PhotoDirector 5」を発表した。ダウンロード版は同日より販売開始し、パッケージ版は10月4日に発売する。
PowerDirector 12はSKUにもよるが、主に4つのアプリケーションから構成され、それぞれシームレスに連携することを特徴としている。
メインとなる動画編集ツールの「PowerDirector 12」は、新たに「マルチカム編集」、「テーマデザイナー」、「モーションブラー」などの新機能を追加。なお、Deluxe版ではテーマデザイナーのみ使用可能で、そのほかの新機能は利用できない。
「マルチカム編集」は、最大4台のビデオカメラの映像をソースとして、スイッチ/シーン切り替えを行なえる機能で、音声のつなぎ目などを解析して自動的に同期を取ることができる。4台のマルチカメラ編集機能は、1万円台のビデオ編集ソフトウェアとしては世界唯一としている。
「テーマデザイナー」は、用意された30種類以上のテンプレートに、任意の画像、動画をはめ込んでいくだけで、フォトムービーを簡単に作成できる機能。オープニング、クロージング、メインの動画部分などに分けて個別にテーマを指定することもできるほか、テンプレートを一部を拡大して効果的な演出を施す、といったことも可能だ。
「モーションブラー」機能は、動画にピクチャー・イン・ピクチャーで動きのある写真などをオーバーレイさせたときなどに発生する不自然さを解消するため、ブラー(ブレ)の効果を付与するもの。これはテキストにも適用できる。
また、動画の一部分を拡大して埋め込む「拡大鏡」、逆光時の効果を出す「レンズフレア」、画面の下半分に水面が反射した効果を出す「ウォーターリフレクション」、被写界深度を浅くしてミニチュア効果を出す「ティルトシフト」の各エフェクトを追加している。
ポストプロセスでは、64bit Windowsにネイティブ対応(Deluxe除く)。ビデオ処理エンジンのTrueVelocityエンジンがアップデートされ、OpenCLなどのGPUを用いたエンコード処理が行なえるほか、IntelのAVX 2にも対応。最大で従来比3倍のエンコード速度を発揮するという。
デュアルディスプレイにも最適化しており、1枚目のディスプレイにタイムライン、2枚目のディスプレイにフル画面でプレビューを出しておく、といった作業が可能になった。
このほか、上位のSKUでは、個別に購入すると400ドル以上になるコンテンツパックをバンドルしている。
カラー調整ソフトの「ColorDirector 2」は、新たに64bit Windowsにネイティブ対応。特徴である、指定したエリアのエッジを検出して動画内の特定範囲に色補正を加える「モーショントラッキング」機能は従来バージョンを継承する。
新バージョンでは主に色補正機能を強化。1つの動画からHDRの効果を出せる「ドラマチックHDRエフェクト」や、色温度の高い朝の雰囲気へ変更できるプリセットなど、シンプルな操作で大胆なカラー変更を行なえるようになった。
オーディオ編集ソフトの「AudioDirector 4」は、サラウンドサウンドにおける音声の“パン”をビジュアル的な操作で設定できる「サラウンドサウンドパナー」機能や、音声を視覚化して修復が行なえる機能などを追加した。
後者は、例えば映像のバックグラウンドに緊急車両のサイレンなどの“異音”が混じってしまった場合に、音声を解析してサイレンの音だけを視覚化。その音だけを削除することなどができる機能だ。
【17時記事修正】初出時、AudioDirector 4を64bitネイティブ対応と記載しておりましたが、メーカー発表の情報が修正されましたので記事中からも削除しました。AudioDirector 4はWOW64モードでの動作となります。
写真編集ソフトの「PhotoDirector 5」は、他ソフト同様に64bit OSにネイティブ対応したほか、「ブラケットHDR」機能や、「オートレンズコレクション」機能などを追加。また、4Kのフォトムービーを作成することもできるようになった。
ブラケットHDR機能は、露出を変えた複数枚の画像を用いるものだが、映り込んだ人や、時間をおいて撮影した画像の影がHDR合成時に不自然に残ることがないよう、これらを削除できる「ゴーストアーチファクトの削除」機能を搭載している。
オートレンズコレクション機能は、レンズごとに撮影画像を自動補正する機能で、レンズの湾曲収差だけでなく、色収差も補正できることを特徴として挙げている。また、レンズごとのプロファイルは同社のオンラインサービスから適宜入手できる。
SKUと価格は下記の通り。Deluxeを除く各SKUでは、タッチ機能に最適化された「PowerDirector Mobile for Windows 8」をダウンロードして使えるほか、PhotoDirector 5には「PhotoDirector Mobile for Windows 8」を利用できる。
単体製品については、ColorDirector 2とAudioDirector 4はダウンロード版のみ提供する。PhotoDirector 5は、2つのSKUが用意され、上位エディションにはColorDirector 2を同梱。下位SKUはパッケージ版も発売する。
なお、各特別優待版およびアカデミック版はパッケージ版のみの提供となる。
PowerDirector Suite 2 | PowerDirector 12 Ultimate Suite | PowerDirector 12 Ultimate | PowerDirector 12 Ultra | PowerDirector 12 Deluxe | |
価格 | 26,980円 | 19,980円 14,980円(特別優待版) 11,980円(アカデミック版) | 15,980円 | 14,980円 16,980円(ガイドブック付き) 9,980円(特別優待版) 7,980円(アカデミック版) | 9,980円 |
提供方法 | ダウンロード、パッケージ | ダウンロード、パッケージ | ダウンロードのみ | ダウンロード、パッケージ | ダウンロードのみ |
PowerDirector 12 | ○(Ultimate相当) | ○(Ultimate相当) | ○(Ultimate相当) | ○(Ultra相当) | ○(Deluxe相当) |
ColorDirector 2 | ○ | ○ | - | - | - |
AudioDirector 4 | ○ | ○ | - | - | - |
PhotoDirector 5 | ○ | - | - | - | - |
PowerDirector Mobile for Windows 8 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
コンテンツパック | ○ | ○ | ○ | △(一部のみ) | △(一部のみ) |
ColorDirector 2 | AudioDirector 4 | PhotoDirector 5 Suite | PhotoDirector 5 Ultra | |
価格 | 11,980円 | 11,980円 | 15,800円 | 9,980円 6,980円(特別優待版) 5,980円(アカデミック版) |
提供方法 | ダウンロードのみ | ダウンロードのみ | ダウンロードのみ | ダウンロード、パッケージ |