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日本マイクロソフト、Windows RTタブレット「Surface RT」を国内販売
~3月15日発売、32GBモデルで49,800円から
(2013/3/1 13:20)
日本マイクロソフト株式会社は、Windows RTタブレット端末「Surface RT」を3月15日より国内発売する。
価格は32GBモデルが49,800円、64GBモデルが57,800円、Touch Cover付きの32GBモデルが57,800円、Touch Cover付きの64GBモデルが65,800円。ビックカメラ(ソフマップ、コジマ)、ヤマダ電機(ベスト電器)、ヨドバシカメラなど、合計1,000を超える店舗、および直販のマイクロソフトストアで販売を行なう。
主な仕様は、プロセッサにTegra 3(クアッドコア)、メモリ2GB、5点マルチタッチ対応1,366×768ドット表示対応10.6型ClearType HDディスプレイ、OSにWindows RT、オフィススイートにOffice 2013 RTなどを搭載。液晶表面はCorningの「Gorilla Glass 2.0」を採用する。
ストレージの空き容量は、32GBモデルが16GB、64GBモデルが45GBとなる。ただしシステムソフトウェアの更新プログラムやアプリによって変動する。
インターフェイスは、USB 2.0(フルサイズ)、microSDXC対応カードスロット、HDビデオ出力、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、720p HD LifeCam×2(背面/前面)、音声出力、光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、コンパスなどを備える。バッテリ駆動時間は最大8時間。
本体サイズは約275×172×9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約675g。
Windows RTにより、Windowsストアからアプリケーションのインストールが可能。また、Windows 8と共通のインボックスドライバを内包しており、プリンタなど数千を超えるデバイスの接続ができる。
単体オプションとして、感圧式のキーボード兼カバー「Touch Cover」を9,980円、ノートPCライクなキーを採用したキーボード兼カバー「Type Cover」を10,980円、いずれも日本語配列で用意する。発売日は前者が3月15日、後者は改めて案内するとしている。また、HDデジタルAVアダプタ、VGAアダプタ、24WのACアダプタを3,980円で発売する。
3月11日より、TV CMなどで大規模なマーケティングを展開。合わせてWindows 8もマーケティングを拡大展開する。同社 代表取締役 社長の樋口泰行氏によるとMicrosoftとしては過去最大級のマーケティングとなる。
国内モデルと海外モデルの最大の違いはOfficeのライセンスで、海外モデルは商用利用できないのに対し、国内モデルは商用利用が可能。また、キーボードカバーの配列も当然日本語配列になる点が大きな違いとなる。そのほかのハードウェアに関しては海外モデルと同等としている。
都内で3月1日に開かれた記者会見の冒頭では、樋口社長が挨拶。「MicrosoftはこれまでPCソフトウェアを手がけてきており、PCハードウェアベンダーとパートナー協力のもと、PC製品として消費者に届けてきた。そのMicrosoftが今回なぜPCハードウェアベンダーと競合になりかねないハードウェアも手がけるのか、疑問に思うユーザーも多いだろう。今回発売するSurface RTはPCを専業とするハードウェアベンダーと比較すると数少ないバリエーション、わずか4モデルで展開する。Surface RTの投入によって、店頭のWindowsコーナーへの客足が増え、Windowsのタブレット市場全体を盛り上げるのが目的。つまりWindows陣営の中でシェアを奪うのではなく、非Windows陣営のシェアを奪うのが目的である」と語った。
投入のタイミングや価格についても「新学期/新生活が始まるこの春商戦のタイミングに合わせて時期を調節した。32GBモデルで価格は49,800円からというのは、タブレット市場において非常に競争力がある価格帯ではないか」と語った。
Surface RTの仕様や特徴については、同社執行役 コンシューマー&パートナーグループ リテールビジネス統括本部長 兼 コミュニケーションズパートナー統括本部長の横井信好氏が解説。スペックなどをおさらいするとともに、日本市場に合わせて配列を設計しなおした日本語のTouch CoverとType Coverを紹介し、「本体背面に回すと自動的にキー入力がオフになる」機能など、使い勝手の面でも配慮したことをアピールした。また、Office 2013 RTは商用利用可能なライセンスであることも、外国版との差別であることを紹介した。
発表会には、販売パートナーである株式会社ビックカメラ 代表取締役社長の宮嶋宏幸氏、株式会社ヤマダ電機 取締役 兼 執行役員常務の佐俣真一氏、株式会社ヨドバシカメラ 副社長の藤沢和則氏も招かれ、祝辞を送るとともに、Windows市場の拡大や店舗への客足の増加の期待を寄せた。
発売を記念し、Bluetooth接続で表面をタッチ操作できるマウス「Wedge Touch Mouse」を900名にプレゼント。また、Surface RT購入者全員に、アプリで使える「日本経済新聞 電子版有料サービス」の10日間無料チケットを提供する。