ASUSTeK、オーバークロック向けのZ77マザー「Maximus V Extreme」

Maximus V Extreme

発売中
価格:オープンプライス



 ASUSTeK Computerは、オーバークロック向けの機能を充実させたIntel Z77 Express搭載マザーボード「Maximus V Extreme」を発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後の見込み。

 「R.O.G.」シリーズのうちオーバークロック向け機能を充実させた最上位モデル。オーバークロックにおける過酷な環境にも耐える高性能部品や電源回路、特別な機能を搭載する。

 電源部はオーバークロックされた高負荷状態での運用を想定した8+4+2(CPU+iGPU+メモリ)フェーズの「Extreme Engine Digi+ II」を採用。一例としてコンデンサは-70℃~125℃まで耐えられるニチコン製のGTシリーズを採用する。

 オーバークロック向け機能としては、ハードウェア情報を画面上にオーバーレイ表示を行なう「OC Key」を添付。ビデオカードのDVI端子とディスプレイケーブルの間に挟むアダプタで、専用USBポートからCPUのクロックや電圧などの情報を取得してオーバーレイ表示を行なう。カスタムチップで処理を行なうためCPU負荷がかからず、またPS/2キーボードによるリアルタイムハードウェアの設定変更が可能となっている。

 マザーボード上には、低温から高温までを高い精度で温度計測できるKタイプの温度センサー用端子を2基装備。別売りのKタイプ温度センサーを用意することで、OC Keyのオーバーレイ画面上に情報を表示できる。表示対応範囲は-200℃~1,350℃。

 また、ビデオカードの電圧情報を、BIOS画面やOC Keyのオーバーレイ画面に表示できる「VGA Hotwire」端子を装備。ユーザー自身がビデオカード上の該当端子にハンダ付けを行なうことで、各種情報を取得できる。

 このほか、再起動を行なわずにメモリのオーバークロックが可能なソフト「Mem Tweakit」が付属。さらに低温環境下での起動失敗“コールドバグ”を改善し、起動確率を高める「LN2 Mode」、USBで繋いだノートPCからオーバークロックができる「ROG Connect」、電圧情報をテスターで読み取れる「ProbeIt」、CPU/メモリなしでBIOSを更新できる「USB BIOS Flashback」などの機能を搭載する。

 インターフェイス面では、Mini PCI ExpressカードとmSATAのSSDを接続できる「mPCI Express Combo」カードを搭載。また、10Gbps転送対応のThunderboltポートを備える。

 フォームファクタはExtended ATXで、対応CPUはLGA1155のCore i7/i5/i3、Pentium、Celeron。メモリスロットはDDR3×4、速度は最大2,800MHz(オーバークロック)、容量は32GBまでをサポートする。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×6、SATA 3Gbps×3、mSATA 3Gbps×1。

 拡張スロットはPCI Express x16(3.0)×5、同x4(2.0)×1、Mini PCI Express×1。バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×4、USB 2.0×4、Thunderbolt、Gigabit Ethernet、DisplayPort、HDMI出力、PS/2、音声入出力を備える。また、CMOSクリアボタンとROG Connect機能ON/OFFボタンを装備する。

 このほか、ゲーマー向けに特化した「Maximus V Formula」、これにR.O.G.ブランドのUSB DAC「ThunderFX」を付属した「Maximus V Formula/ThunderFX」、C-Mediaの「CM6631」を採用した高音質USB DAC「Xonar Essence One」も同時発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に3万円前後、36,000円前後、4万円前後の見込み。

Maximus V FormulaMaximus V Formula/ThunderFXXonar Essence One

(2012年 8月 10日)

[Reported by 劉 尭]