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AMD、次期GPU“Polaris”を2016年半ばに投入
~第4世代GCNアーキテクチャ/14nm FinFETプロセス採用
(2016/1/5 12:31)
米AMDは4日(現地時間)、次期GPU“Polaris”を2016年半ばに投入すると発表した。
Polarisでは、新たに14nm FinFETプロセスを採用し、リーク電流を低減。アーキテクチャ面では、ハードウェアスケジューラ、命令プリフェッチ、およびシェーダー性能を改善し、メモリ圧縮技術などを搭載する。
ディスプレイエンジンとしては、新たにHDMI 2.0aおよびDisplayPort 1.3をサポート。これによりHDRディスプレイをサポートする。加えて、4K対応/H.265 main 10デコーダ、4K/60fps対応H.265エンコーダなどマルチメディア機能を強化する。
これらの改善などにより、アーキテクチャ全体で電力性能比を高めた。同社の測定によれば、FPSゲーム「Star Wars Battlefront」のMidプリセット/1,920×1,080ドット(フルHD)で60fpsを実現する場合、Core i7-4790K+GeForce GTX 950の環境で140Wの消費電力を必要とするところ、Polarisでは86Wで実現できるという。
Polaris世代では、薄型軽量のゲーミングノートPC、小型フォームファクタのゲーミングデスクトップ、電源コネクタを削減したビデオカードなどを実現可能としている。
AMDでは引き続きモバイル向けプロセッサの電力効率向上に注力し、2020年までには25倍の電力効率向上を目指すとしている。
リリースでは触れられていないが、Polarisが14nm FinFETを採用するということは、これまでRadeonを製造してきたTSMCではなく、GLOBALFOUNDRIESまたはSamsungのファブで製造される可能性が高い。