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デル、宮崎で子供向け組み立て教室を開催

~タブレットの組み立ては世界初?

8月31日 開催

 デル株式会社は2013年8月31日、宮崎県宮崎市のデル宮崎カスタマーセンターにおいて、「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室」を開催した。

組み立て教室が行なわれた宮崎市のデル宮崎カスタマーセンター

 毎年、小中学生を対象に開催しているもので、今回で6回目となる。

 今回の組み立て教室では、同社のWindows 8タブレット「Latitude 10」を組み立てた。大手PCメーカー各社が、夏休み期間中にパソコン組み立て教室を相次いで開催しているが、タブレットを組み立てるのは、今回のデルが初めてのことになる。

 Latitude 10は、2つのモデルの中から選択が可能で、バッテリ固定式で、タッチペンには対応していない「Essentials」と、バッテリ着脱式で、タッチペン対応が可能な「スタンダード」を用意。参加費用はEssentialsが19,980円、スタンダードは29,980円。Essentialsでの参加者が2組、スタンダードでの参加者が8組となった。

 組み立て教室には、小学3年生~中学3年生の10組の親子が参加。宮崎県内からの参加者が6組、熊本県から2組、鹿児島県、埼玉県からそれぞれ1組ずつが参加した。学年別の内訳は、小学校3年生が1人、4年生が1人、5年生が4人、6年生が2人、中学校1年生が1人、中学校3年生が1人となった。

挨拶するデル宮崎カスタマーセンターの金子知生センター長
組み立て教室の様子。各席には2人のテーブルトレーナーがつく

 組み立て教室で挨拶したデル宮崎カスタマーセンターの金子知生センター長は、「タブレットを作るという経験は、なかなか得られないもの。ぜひ楽しんでほしい。タブレットの組み立て教室は、日本で最初。もしかしたら世界で最初かもしれない。楽しい思い出にしてほしい」と述べたほか、「今日作ったタブレットは、作った後にも、さらに絵や文章が作れる。ぜひこれからも大切に使ってほしい」と語った。

 組み立て前に行なわれた同社スタッフによる参加者向けの説明では、開催当日に、九州北部に接近した台風15号の影響が懸念されたことや、デル宮崎カスタマーセンターが入居する建物で、人気ユニット「ゴールデンボンバー」の握手会が開催され、約1,000人のファンが訪れるという賑わいぶりとなったことから、「一時は、開催そのものが危ぶまれた」とのジョークに会場からは大きな笑いが出たほか、「今日は、壊れやすい部品は、予備をたくさん用意してあるので、安心して作ってほしい」との説明には、子供たちから笑顔がこぼれた。

 同社では、昨年(2012年)開催した組み立て教室で、初めてUltrabookを選択できるようにしたが、「今年は、さらに新たなことをやりたいということで、タブレットに挑戦した。応募は約50組に達し、5倍という倍率になった。タブレットに対する関心が集まっていることを裏付けることにもつながった」(金子センター長)とした。


 開始時間の午後1時30分の約10分前には参加者全員が集まったため、前倒しで教室をスタート。説明などを行なった後、実際の組み立ては、午後1時40分から開始した。午後2時35分に10分間の休憩を入れて、後半の作業は午後2時45分からスタート。組み立て作業では、タブレットならではの細かい配線に苦労する子供たちの姿も見られ、予定時間を約1時間オーバーしたが、午後3時35分には全員のタブレットが無事完成。電源を入れて、タブレットが起動すると、参加者の間から大きな拍手が涌いた。

 その後、Windows 8のセットアップ作業を全員で行ない、利用できる環境に設定し、そのまま持ち帰れるようにした。

大学生による「イラスト当てクイズ」
モアイ像のお題に、子供たちが絵を描く
家族をお題にしたテーマで両親の絵を描く

 また、今回の組立教室では、前回に引き続き、3人の地元大学生がインターンシップとして参加。社員と一緒に組立教室をサポートしたほか、組み立て教室終了後に行なわれたイベントの企画、運営も行なった。

 大学生が司会を行なったイベントでは、組み立てたタブレットの「ペイント」アプリを使用し、親子で「お題」の絵を交互に描き、目隠しした一方が当てるというもの。東京タワーと間違えやすい「東京スカイツリー」や、宮崎県のサンメッセ日南にある「モアイ像」など、絵で表現するには難しい問題が続いた。「お題」が発表されたり、答え合わせをするたびに歓声が涌いた。最後の問題は「家族」とし、子供が描いた両親の絵を保護者が当てるというもの。書いた絵はセーブして持ち帰ることができるようにした。「これも夏休みの思い出として、持って帰ってもらえる企画の1つ。大学生たちが知恵を絞ってくれた」と金子センター長は話す。

金子センター長による「デルってどんな会社?」
「世界のデルの社員数は?」のクイズに子供たちが答える
参加者全員で記念撮影を行ない、組み立て教室は終了した

 また、金子センター長による「デルって、どんな会社?」では、「世界のデルの社員数は?」、「デルは、何カ国でビジネスを行なっているか」といった質問に、子供たちが手をあげて回答。正解者には、デルのロゴが入ったマウスがプレゼントされた。

 ちなみに、質問の答えは、それぞれ「約11万人」、「180カ国」になる。

 そのほか、楽天のネットショッピングや日本気象協会の天気予報などで、デルの製品が利用されていることなどが説明された。

 最後に、作ったタブレットを梱包して、午後4時55分に全てのスケジュールが終了。全員がタブレットを持ち帰った。

 それでは、Latitude 10スタンダードの組み立ての様子を写真で追ってみる。

作業テーブルの上に用意されたLatitude 10スタンダードの組み立て用パーツ
組み立てたパーツ
組み立てたパーツ
組み立てたパーツ
まずはマザーボードにCMOSバッテリを取り付ける
CMOSバッテリを取り付けたところ
続いて背面カメラをマザーボードに搭載
ここでLCDパーツを取り出す
マザーボードをLCDパーツに取り付ける
マザーボードの取り付けの際には、各種ケーブルを挟み込まないようにしなくてはならない。親子だけでなくテーブルトレーナーも手伝って多くの手が作業にかかわる
マザーボードを6本のネジで固定する
続いて通信用の各種ケーブルを取り付ける
アンテナ接続は難しい作業の1つ。PCに比べて小さなコネクタが採用されている
通信用ケーブルが接続されたところ
細かいケーブル接続作業が続く。これらの作業に子供たちは苦戦。ピンセットも登場する
ドッキングボードケーブルを接続する
続いてLCDケーブルを接続。ここまでで約1時間。10分間の休憩
バッテリを着脱するためのバッテリラッチを装着。「スタンダード」だけの作業
ピンセットを使ってバネを突起部に固定
先が曲がったピンセットは何度も作業を行ない、社員のアイデアで採用。まっすぐのピンセットでは作業がしにくかったという
組み立て方法は、随時、社員が実演して教えた
スピーカーの取り付け作業。固定用の爪の位置に注意して取り付ける
スピーカーをネジで固定する
スピーカーケーブルをマザーボードに接続する
前面カメラの取り付け作業。ケーブルも接続する
これで組み込みが全て完了した
ボトムカバーの取り付け。パチンというまではめ込む
パチンとはまる様子は気持ちがいい
念のため、立たせた形でもはめ込みの確認
ボトムカバーをネジで固定する
バッテリを取り付ける。10時間駆動が可能だ
最後にSDダミーカードをスロットに差し込む
これで全員の組み立てが完了
全員で電源を入れた
「DELL」のロゴマークが出て無事に起動した
全員でセットアップの作業を行ない、利用できる環境にした
梱包作業を行なう。タブレットは持ち帰るのにも軽量だ
最後に金子センター長から修了書が手渡された
参加者に手渡された修了書
参加者は、おみやげと一緒にタブレットを持ち帰った

(大河原 克行)